一ヶ月に2回満月を迎える月を「ブルームーン」という。 そのブルームーンを見ると願い事が叶う・・・・。
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              aisatu10_20100424143608.gif 皆さまも楽しい夏休みを!!
               家族サービス&夏休みのため旧盆を挟んで
           8月10日から8月20日 頃まで、このブログをお休み致します。
               どうか、ご了承ください。熱中症にはくれぐれも注意を!

いつも訪問して頂きありがとうございます。


「やさしい心の持ち主」

...2019/03/03 08:31...

3月 (弥生) です。
春を告げるように先週、知人からセツブンソウの
花便りが届いた。このセツブンソウ、地中に塊茎を持ち、
落葉した林でいち早く地上に出て光の春を独り占めし、
木の葉の陰になる初夏には、さっさと地中にこもるらしい。

つまりカタクリコなどと同じくスプリング ・ エフェメラル
(春のはかない命) と呼ばれる草花で、はかない
「春の妖精」 と言われているようだ。何やら確実に
春はそこまで来ている。こんな花便りが届くと、
何かホットする。

3月3日は、ひな祭りですね。女の子をお持ちの
ご家庭では、雛人形や桃の花を飾ったりしているでしょうか。
今の雛人形を飾るスタイルは、江戸時代の中期ごろから
始まったもので、もともとは邪気や厄を払うための行事で、
人形に先々に降りかかる災いを移し、その人形を川に
流す 「流し雛」 が行われていました。今でもその名残を
感じるイベントが各地であるようです。

それにしても日本には季節ごとに、様々な伝統行事や
節句があるなぁと思います。暦も冬至 ・ 大寒 ・ 立春など
二十四節気のほか、季節や動物たちの変化を知らせる
七十二候というのがあります。6日には 「啓蟄」 です。
まさに春の息吹を感じるようなものばかり。
寒い冬の間は、どうしても心も体も縮こまりがちでしたが、
春のイメージに乗じて上昇気流にのっかって行きましょう。

 雪が溶けて 川になって 流れてゆきます
  つくしの子が はずかしげに 顔を出します
  もうすぐ春ですね ちょっと気取ってみませんか

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「やさしい心の持ち主」

先日、電車に乗っていた時のことです。
小学生の男子児童3人が座席に座っていたのですが、
そこに老夫婦が乗車してきて彼らの前に立ちました。
少年たちはお互いの顔を見合わせていました。
どうやら席を譲りたいのだけれど、あと一歩の勇気が
出せずに困っているようでした。

その時、少年の一人が立ち上がり、老夫婦に 「どうぞ」 と
いって席を譲りました。残りの2人も続いて席を譲りました。
しかし、その老夫婦は遠慮して座りませんでした。
少年たちは勇気をだしたのに断られてしまい、力が抜けて
しまったようです。結果的には彼らの親切は断られてしまい
ましたが、その行動は立派でした。

やさしい心の持ち主は、いつでもどこでも
われにあらず、受難者となる。
なぜって、やさしい心のこち主は、他人の
つらさを自分のつらさのように感じるから。

この詩は、電車で席をゆ譲れずにうつむいている
少女をみて、うたったものです。中学一年のとき、
担任の先生に教わったものです。優しさを表に出して
他人に親切な行動をとるのは、とても勇気のいることです。
思春期の人は特にそうかも知れない。
思ってはいるのだけれど、照れが先に出てなかなか
行動に現せないでいる。

反対に受ける側も一言 「感謝の気持ち」 を相手に伝える
ことも大事な気もします。「感謝の気持ち」 を一言受ければ、
感謝されて悪い気分になる人はいないと思います。
自分の行動が感謝されれば、他人への思いやりも一層、
深まるに違いない。彼らのささやかな行動を見て、勇気を
出すことはとても難しく、また大切であること、そして一人が
勇気ある行動を起こせば、その波が必ず周りに
伝わるんだなぁと思いました。

私たち大人は、それに気付かず、彼らの素晴らしい
芽を摘み取っているのかもしれない。そう思っていたら、
そばにいた初老の方が彼らの行動を見ていたのだろう、
この少年たちの頭を撫でながら次の駅で下車していった。
照れる少年達の笑顔がやけに眩しかった。

少し照れ屋さんなのは 心が優しい証拠です。
少し照れ屋さんなのは 素直な証拠です。
照れてる姿から 私はそう思います。
春の間近いことを感じる出来事でした。


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「迎賓館赤坂離宮・ 和風別館」  2019
   天皇陛下御在位三十年慶祝行事

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天皇陛下御在位三十年慶祝行事の一環として、迎賓館赤坂離
宮が無料で一般公開されるというので、和風別館の参観予約を
申し込んだら抽選に当たり2月24日 (日) に出掛けて来ました。
和風別館と庭園 (前庭及び主庭) のみと思っていたら、今回は
本館も無料で見られるというのでラッキーでした。和風別館の参
観は初めてなので、ワクワクしながら出かけました。紹介します。

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「迎賓館正門」 (上) 「庭園を見学する列」 (下左) 「西門」 (下右)
四ツ谷駅を出ると、新宿通りと外堀通りが交差する 「四谷一丁目
交差点」 「見附橋」 です。この辺りはちょうど、千代田区、新宿区、
港区の区界になっていて、四ツ谷駅の東は紀尾井町 (千代田区) 、
西が四谷 (新宿区) にな り、南が迎賓館 (港区)、その裏手が赤
坂になります。迎賓館の右手に進むと、安鎮坂になていて、平成
6年、タレントの北野武 (ビートたけし) さんが、この坂下でバイク
運転中に自損事故を起こし、重傷を負った話は有名です。おっと、
無駄話はこれくらいで・・・・・。

迎賓館正門前に着いたら正門の左側は凄い行列でした。本館等を
参観する人達かと思ったら、どうやら庭園を見学する列でした。ホッ
係りの方に伺ったら本館と和風別館の参観者は右側の西門に進ん
で下さいとのことでした。通常の参観とは異なり、今回は事前申し込
みで、抽選に当たり参観許可証を受け取った方のみが、本館または
和風別館が無料で参観できるようです。もちろん庭園も無料です。

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参観者は中に入るためには四段階のチェックを通らなければなり
ません。 最初は西門で参観証の有無だけをチェックされます。
今度は受付で参観証と本人確認の身分証明書を提示し、 事前に
登録していた情報確認します。その次は空港と同じような金属探
知機・手荷物赤外線検査と物々しいものです。まあ当然ですわね。
迎賓館はご存知のように、「外国の元首や首相など宿泊その他の
接遇を行うために設けられた国の迎賓施設」 ですからね。前庭に
はこちらの門から入ります。(下左) 本館内部を見る入口は、主庭
に通じる本館横の部分が入口になっています。(下右) 入口手
前のテントで音声ガイドも利用できます。200円だったかな。

本館の参観者はスムーズに検査を受けているのですが、和風別館
を参観する我々は特別に呼び止められ、時間を記したホルダーに
パンフレットや本館用のチケットなど渡され説明を受けました。何だ
か特別扱いを受けている感じで気分がよかったです。(笑) ホルダ
ーを首に掛けてイザ出発。和風別館の参観者は、人数が少ないの
で目立ちます。本館は2階の3つの部屋と中央階段と二階大ホール
を見ることができました。「朝日の間」 は、天井絵画等の内装の改
修工事のため、現在は閉室しています。

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いよいよ迎賓館前の広場に・・・まずは前庭へ。中に入ると・・・・と
にかくひっろ~い! すご~い。超豪華!  あまりにも広いので、
別世界にいるような錯覚を起こさせます。庭の向こうに大きく広が
る石畳に豪華絢爛な宮殿スタイルの建物。『ベルサイユのばら』
でオスカルがロザリーに出会った当初、ベルサイユ宮殿を見せる
あのシーンみたいで感動しました。(上) 石畳が日本にいること
を忘れさ せ、エキゾチックな光景が展開されています。(下右)
まるでヨーロッパの 観光地に来たような気分になります。迎賓館
の前庭はとにかく広く、 少々の人が入っても、それほど混雑して
いるようには見えません。

迎賓館は、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地
の一部に、明治42年 (1909) に東宮御所 (皇太子の居住) とし
て建設されたもので、当時日本の一流建築家や美術工芸家が総
力を挙げて建設した日本における唯一のネオ ・ バロック様式の
洋風建築物です。平成21年 (2009) に、明治以降に建てられ
た建造物として初めて国宝に指定されました。

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やはり近くから見ると、そのスケールに改めて感動します。西洋風
宮殿建築の偉大さ、尊厳さ、静寂感、いろいろな感情が生まれて
きます。この玄関広場は賓客の歓迎式典なども行われるようです。 
よくテレビで歓迎式典をみますね。赤い絨毯が敷かれた通路を歩
く姿は優美です。外壁は、すべて花崗岩で覆われ、壁の最も厚い
所では、1.8メートルの厚さがあります。強固な基礎、厚い壁のた
め、関東大震災にも耐えることができたようです。 当然、内部も見
学したのですが、残念ながら写真撮影禁止なので外観のみです。

この建物は。昭和天皇や今上天皇が一時期住んだ以外、東宮御
所としてあまり使用されることなく、戦後、建物は皇室から行政に
移管され、国立国会図書館、内閣法制局、東京オリンピック組織
委員会などに使われていました。その後、我が国の国際社会へ
の復帰とともに、外国の賓客を迎える機会が多くなり、国として賓
客をもてなす施設の必要性が高まり、昭和43年から5年有余の
歳月と総額108億円の経費をかけて、赤坂離宮の改修を行い、
昭和49年(1974)に国の迎賓施設、迎賓館として完成しました。

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「霊鳥と天穹」 (下左)  「甲冑」 (下右) 
兜 ・ 鎧で武装した鎧武者が正面玄関の屋根の上に、国威を象徴
する2つの 「甲冑」 が、その両脇には吉瑞を象徴する 「霊鳥 (鸞)」・
「天穹」 が飾られています。日本が独自の文化を守りながらの西洋
化と富国強兵に突き進んでいた時代を象徴して、天皇を 『武勲の
者』 という印象を表現するために、正面玄関の屋根飾りなどに鎧
武者の意匠があるなど、建物全体に西洋の宮殿建築に日本風の
意匠が混じった装飾になっているようです。

「中央の屋根飾りをご覧ください」 と解説員。 「上に載っているのは、
非常に珍しい、兜なんですよ」。本当に、兜と鎧が載っていて、驚き
ました。「ちゃんと、阿吽の形を取っているんですよ」。目を凝らして
みると、左の武士は 「あ」、右の武士は 「うん」 と口が開閉しています。
そして霊鳥の鸞が天球儀を守っています。この天球儀は世界を表し
ているんだそうです。世界平和を願う証なわけです。へ~と感心。

【メモ】 阿吽
口が開いている方を阿形(あぎょう)、閉じている方を吽形(うんぎょう)
と言う。転じて、2人の人物が呼吸まで合わせるように共に行動して
いるさまを阿吽の呼吸、阿吽の仲などと呼びます。

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本館内の見学を終えると、今度は南側の主庭に進みます。(下左)
本館南側には、主庭と呼ばれる噴水を中心とした西洋庭園があり
ます。南側の建物は本館の裏側になります。(上)  花壇のお花は
季節ごとに植え替えています。春にパンジー、夏にサルビア、秋に
マリーゴールド、冬は葉牡丹です。現在パンジーにかわり、春はも
うすぐですねえ~。テントを張った休憩場所もありました。(下右)

建物の外は自由に撮影できます。前庭は逆光なのですが、主庭の
方は見事な青空が広がって絵になります。本館館内には、そこら中
に係員が立って監視していましたが、主庭の方にも係りの方が監視
をしておりました。夏は大変だろうな~と、思いがら通り過ぎようとし
たら、静かに首を垂れ、「実るほど首を垂れる稲穂かな」 という感じ
で、さすがは内閣府の方の行き届いた接待に感心しきりです。 

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主庭は全面砂利敷きであり、中央には噴水池や花壇が設けられて
います。賓客に日本を感じて頂くために敷地内には様々な樹木が
植えられ四季折々の景色が楽しめるようです。 特に雪化粧をした
主庭は、ここが都心の中心部であることを忘れさせるような凛とした
世界になるようです。皆さん噴水と本館を背に、スマホやデジカメ
で記念写真をパチリ!  撮影スポットのようです。

春を迎えると、主庭を飾るのは日本を代表する花 ・ サクラ。
ソメイヨシノをはじめシダレザクラなど、数種のサクラを楽しめるよう
です。山庭 (さんだい) には長さ115mの 「せせらぎ」 があり、その
一角に 「ハナショブ」 が植えられています。ハナショブが咲く6月ご
ろになると、主庭の西側にある 「フユボダイジュ」 が花をつけます。
梅雨が明け、暑い夏を迎えると迎賓館は、たくさんのセミの声に包
まれ、夏に彩りをくわえるサルスベリ。そして秋になるとモミジとイチ
ョウが色づきます。青い空に映えるモミジの赤とイチョウの黄色。 
こうして迎賓館の主庭では、一年を通じて国賓 ・ 公賓の方々は、
ゆったりとした 「和のおもてなし」 を楽しまれているようです。

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「主庭大噴水池」
迎賓館には2つの庭園があり、噴水は南側の主庭にあります。
噴水池の中に設置されているタイプですが、まずその大きさに驚
かされます。水中のノズルは円形に多数並べられ、いずれも中央
に向かって水を噴出しています.。外側はひとつずつ間隔を空け
て並べられ、こちらは低い放水となっています。

花びらのような形状をした噴水池の中に、皿を伴った、西洋庭園風
の噴水が2段重ねで中央に置かれています。噴水の皿にはシャチ
の像が置かれており、まるで水の中で飛び跳ねているように見える。
この中央の噴水を囲んで、伝説の生物であるグリフォンの像が4体
置かれています。(下左) グリフォンには 「大切なものを守る」 とい
う役割があると言われています。さらによく見ると、このグリフォンが
乗っている台座の側面には、口から水を流すライオンの顔が取り
付けられています。(下中) グリフォンに挟まれるように亀の像も
8匹います。(下右) 池を泳ぐかな、と楽しい想像をしてしまうほ
ど精巧に出来ています。このように、細かな装飾が随所に施され
た意匠となっていて、見応えのある、普段は見ることが出来ない
立派な噴水です。時々見事な虹も見られるようです。

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さあ、待ちに待った 「和風別館」 の参観です。こちらは迎賓館の
本館と違って、ルートに沿った自由参観ではなく、ガイド付きの参
観です。主庭の噴水の近くにあるテントが集合場所でした。(上)
12 時の時間なので集合は11時45分でした。(下左) 受付を
すませて待機して時間が来たら係りの方が案内に付いて一通り
説明がありました。(上左) 参加者は一組20名で、ちょうどよい
人数でしょうか。和風別館へは主庭の小径から行きます。(下右)

「参観エリア」
和風別館 (主和室、即席料理室、茶室、和風庭園など)
所要時間の目安  和風別館+庭園 : 1時間から1時間30分程度
参観時間 : 10時30分、11時、11時30分、12時、12時30分、
         13時、13時30分、14時、14時30分、
          15時 (15時の回は英語ガイドツアーです)
人数    : 各時間20名です。事前に予約申込のみ
          (個人での申込み、代表者を含め4名まで)

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ガイドさんが説明しながら庭を進んでいきます。最初に出逢った
のが、エリザベス女王が来日記念に植樹したイングリッシュオーク
でした。さらに進むと見えてきました。(下) これが 「迎賓館 ・ 和
風別館」 の 「游心亭」 です。(上) 建物の手前には大きな池。

「游心亭 (ゆうしんてい)」
和風別館 「游心亭」 は、東宮御所などの設計で知られる建築家、
谷口吉郎氏の設計により昭和49年 (1974) に建設されました。
迎賓館本館で執り行われる行事や接遇が洋式であるのに対し、
和風の意匠と純日本のおもてなしで諸外国の賓客をお迎えする
ための施設として利用されます。日本の 「家」 と 「庭」 が持つ美し
い特性を感じていただくとともに、お茶 ・ お花 ・ 和食などにより、
「和」 のおもてなしを提供しているようです。こちらは宿泊施設は
なく、食事会や茶会など、国賓の接遇イベントで利用されます。

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和風別館の庭園側の方から進んで建物の中に入ります。(下右)
建物の右端が庭に出る入口になっていました。(下左) 裏庭の玄
関前まで到着しました。ということで撮影はここまでです。内部から
は撮影禁止になります。内部も一部屋づつガイド (職員) の方が
詳しく説明してくださいました。

「正面玄関と渡り廊の坪庭」
表面玄関から続く渡り廊の右手は孟宗竹が植栽され、竹林の手前
には京都の白川砂に貴船石が配されている和の空間が広がります。
坪庭が見える廊下側が、主賓が入場する正面玄関になるそうです。
正面玄関の左脇にかけられた銅製の外灯には、五七の桐の御紋
章がついていました。孟宗竹と美しい石の景観を愛でながら室内
へと向かいます。玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えます。
皆さん靴をバラバラに脱いで、ちょっと気になりました。(笑)

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最初に案内された部屋が主和室です。主和室は47帖の畳敷きの
広間で、中央には掘りこたつ式の座敷で、高さが変えられるテーブ
ルが設置されています。天井には、水盤からの光の反射がよく入
るように勾配があり、その工法は天井板を竿と称する細い材で押
さえて天井を張り、杉中杢と呼ばれる杉の樹心に近い部分から得
られる板を用い、板張りの目透かし部分の裏側に敷目板を用いた
ものです。この勾配は、雨が多く夏の暑い気候で生まれた、日本
建築の特徴である軒の出の深い屋根を連想させます。テーブル
は床下に収納でき、全面を畳敷きとすることで着物や生花の鑑
賞の場として、また日本舞踊なども催されるようです。また、池に
差し込んだ太陽の光が反射して、廊下の天井や柱に水の 「ゆら
ぎ」 が映し出され、日本的な趣を演出しています。部屋前には
過去の接遇時の写真が掲示されていました。(下右)

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主和室を過ぎて奥へ進むとカウンター席で 「寿司」 や 「天ぷら」
などを楽しめるカウンター席の即席料理室があります。料亭のよう
なこちらの料理室は主和室よりも少人数の場合に利用されるそう
です。離れの古民家に来たような部屋でした。即席料理室のさら
に進むと 「待合」 と呼ばれるスペースがありました。玄昌石の床に、
一枚板の長椅子、そして、つくばいがあります。庭先には、クロマ
ツの葉を交互に市松模様に敷き松葉が施されていました。苔が
霜で傷まないよう毎年、庭師さんが作業をしているという。先輩か
ら後輩の方へ技術を伝承しながら作業されているようです。妥協
しない丁寧で堅実な手仕事に職人魂を感じました。

さらに進むと
「茶室」 があります。茶室は少し広めの部屋になっており、一段高
いところに4畳半の畳席があって、そこで茶席が催されるそうです。
外国の賓客の方など正座が苦手な方は、畳に上がらず椅子席で
茶を楽しむこともあるとか。こちらには人間国宝が作った茶器や
京都大徳寺のご僧侶が書した掛け軸が飾られていました。全て
の部屋を見学して玄関にもどると、何とみんなの靴が見事に揃え
てあって、行き届いた職員の方の 「おもてなし」 に感服しました。

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主和室の廊下を挟んで窓際の足元には池が広がり、錦鯉が泳ぐ
のを見ることができます。広間の前で、アメリカのトランプ大統領が
器を豪快に逆さにして鯉に餌やりをしたあの場所で、「ああ、ここな
んだ~」 と、これまた違う意味で興味深かったです。

別館前に広がる池は、元は水盤として作られて20センチ程の深さ
だったそうです。そこに当時の総大臣であった田中角栄氏の提案
で、錦鯉30匹ほど放たれたそうですが、鯉の生育には浅すぎたよ
うで、その後に深く掘り下げて今の形になったということでした。鯉
は紅白、三色、山吹黄金、銀松葉と様々。もちろん、天皇陛下の
提案で生み出された鰭長錦鯉もいて珍しいのですが、ガイドさん
について歩くツアーなので錦鯉を観察する間も与えられず残念。
鯉は人影を察知すると集まって来るようです。日本人には当たり
前の風景ですが、外国の賓客には、室内から錦鯉へのエサやり
が喜ばれるらしいです。

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和風庭園の大きな起伏のある築山には、白梅の木が18本、紅梅
が5本植栽されていて、ちょうど花を咲かせていました。梅の花が
ほころんできましたが、満開になるのはもう少し先になりそうでした。

迎賓館とは違い、和風別館は落ち着いた上質な和風建築です。
室内の見学の際、妙に豪華さとは不釣り合いな、スリッパが並べて
あったのですが、それは見学者用のスリッパで、賓客は素足のよう
です。和室の大テーブルは掘りごたつ式になっていて、正座する文
化の無い海外の賓客に配慮し、電動で格納できるようです。派手さ
はありませんが、至るところに人間国宝とされる職人の技や最高の
素材が、至る所にさり気なく設置されてありました。

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冷たい空気の中でしたが、和風庭園の梅の花のつぼみはほんの
りとふくらみを見せています。この日は、ぽかぽか暖かく春のようで、
和風庭園の紅梅と白梅の花が大きく開き、ふんわりと春の香りがし
ます。まるで春への小さな足音が聞こえてきそうでした。主和室の
大きな窓からは、座っていても日本庭園がよく見えるようになって
いて、目線に合わせて築山に梅が植えられているのがわかります。

見上げると、天井の窪みや電灯が六角形でした。六角形は谷口
吉郎氏がよく使うモチーフです。書家西川寧氏による游心亭の銘
板がありました。遊が 「さんずい」 なのは、水に縁のある建物だか
らだそうです。遊心は文字通り 「心を遊ばせること。 心をほしいま
まにして楽しむこと」 という意味です。この和風別館が賓客に寛い
でいただくための施設であることを示しています。日本の伝統的
美意識を表現するための 「和の意匠」 を館内の至るところにちり
ばめられ、そこに秘められた意味を知ると日本の美意識の凄さに
自然と足が震えました。(笑) 

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和風別館のツアーは、ガイド担当者にもよるのかもしれませんが、
およそ1時間ちょっとでした。終ると庭を通って戻ります。見学には、
ガイドのほかに皇宮警察のお巡りさんが同行し監視。 あまり自由
行動が出来ません。貴重な作品が陳列されているにも関わららず、
ゆっくり見られませんでした。なので、聞き分けの良い 「良い子」 で
の見学でした。(笑) 和室の大きな窓から見える梅の木は美しく、
ヒマラヤ杉は高くそびえるようで、本館の凛とした美しさも素晴らし
いと思うけど、和風別館の佇まいはまさに日本的で素晴らしかった。
日本ならではのおもてなし外交の最前線を見せていただきました。

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天皇陛下御在位三十年記念式典に合わせ、 当日に限りで、宮内
庁から特別に旧御料車が、本館正面玄関前に展示された日産プ
リンスロイヤル。こんなに近くで拝めることはなかなかありません。
初めて見ました。皇室用ナンバープレートが外されている。もう
廃車扱いなのだろうか。5月の天皇の即位の日 には、トヨタセン
チュリー に切り替わるのだそうです。展示車両は、昭和44年から
平成20年3月まで御料車として使用されていたようです。

「旧御料車 (ニッサンプリンス ・ ロイヤル)」 昭和44年製
排気量 : 6.373CC  エンジン : V型8気筒水冷式
全長   : 6.15m  全幅    : 2.1m 高さ : 1.76m
重量   : 3.660㎏  乗車人数  : 8名

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「主庭の記念植樹」
和風別館に行く途中には、昭和50年 (1975) に英国エリザベス
女王とフィリップ殿下が来日記念に植樹した イングリッシュ・オーク
は、こんなに大きく育っています。ウィンザー城 の庭園に植えてあ
った若木を空輸したものだそうです。(上) また主庭の西側の木々
の中に、1974年に来日した米国のフォード大 統領 の手により記
念植樹された1本のハナミズキです。(下右側の木) 4月から5月
ころに、たくさんの花が咲くようです。旧ソ連のゴルバチョフ大統
領が1991年に来日した時に植えられた菩提樹です。(左の木) 

今から100年以上さかのぼる昔、日本から3000本にも及ぶ桜の
苗木を贈った返礼として、米国からハナミズキの苗木が贈られま
した。 日本からの桜の寄贈100周年を記念して、米国は現在も
ハナミズキの苗木3000本を日本各地に届けしているようです。
ケネディ大使も伊勢を訪れた時、1000本目となる苗木を神聖
な伊勢神宮に植樹したそうです。 きれいな花を咲かせる樹木。
その苗木を日米両国が寄贈し合えるなんて素敵ですね。毎年、
春になって桜やハナミズキが花を咲かせるころには、互いに分
かち合っている根源的なもののことや、日米両国を結びつけて
いる強い絆を、きっと思い起こすでしょう。迎賓館を囲むように
木々が植樹されており、季節の花々に彩られる趣となっている。

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参観を終えて・・・・。
富国強兵、殖産興業など、ヨーロッパの国々に追いつけ追い越せ
だった明治や大正の時代の雰囲気が色濃く残っていて、日本の
近現代の精神性が凝縮した建物のように感じられました。今もここ
が迎賓館として外交上の公式イベントに使われているという事実が、
大変興味深いです。しかし、あまりにも華やか過ぎて住まいには不
向きという昭和天皇の弁。私も豪華すぎて、きっと眠れない夜を過
ごすのではと、チト心配になりました。(笑) 有り得ないけどね。

迎賓館内部は、どの部屋もきらびやかな内装と調度品が見事です。
細部まで行きとどいた装飾は圧巻です。息を飲むって、こういうこと
なんだと思いました。固く門の閉ざされた感じの迎賓館は、感動す
るばかりでした。セレブでゴージャス、日々の日常からかけ離れた
贅沢な時間を過ごすことが出来ました。首脳会談や晩餐会が行わ
れる公用室や、7メートルを超える大きな噴水など、沢山の見どこ
ろがあるので、ぜひ多くの方が参観して頂ければと、思いながら
・・・迎賓館を後にしました。





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AquariumClock 2
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Author:takasan
ようこそ!

ちょっとした幸せな風景
あたたかな気持ち 
風船に乗せてとばします
拾ってくれた人の心に
ほんわかと届きますように。

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