一ヶ月に2回満月を迎える月を「ブルームーン」という。 そのブルームーンを見ると願い事が叶う・・・・。






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虐待 「平仮名で許し請う子」

...2018/06/10 10:58...

近畿、東海、関東地方で梅雨入りしたようです。
梅雨入りか・・・と思いきや、東京は昨日30度を
超す真夏日でした。今年はじめての真夏日です。
まだ6月なのに、どうしちゃったの?

それでも、梅雨の時期を代表する 「紫陽花 (あじさい)」
は素敵ですね。小さな花が集まって一つの大きな花の
ようなたたずまいで、雨の中に咲く青や紫の紫陽花を、
お決まりの 「かたつむり」 とセットで、子供のころ絵に
描いた記憶があります。我が家の近所の公園にある
紫陽花の花も見頃を迎え、あとは雨の季節を待って
いたかのようでした。

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近所の通りにも綺麗な紫陽花が咲いていました。道行く
人を楽しませてくれているようです。やっぱり日照りより、
アジサイに限っては、曇天や雨の日がよかったりします。
「今年も大切に育てたアジサイが咲きました。切って持
ち帰る人がいます。皆で楽しんで下さい」 との立て札が
ありました。(下左) ここで咲くから美しいのにね。

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あじさいは水気を好む植物で、雨が降っている時の方が
いきいきする植物です。そんなあじさいに梅雨のイメージが
あるのは、ちょうど梅雨の時期に見頃を迎えるからでしょう。
梅雨の季節を彩る紫陽花。アジサイは、花だけではなくその
葉も美しく、いっしょに鑑賞したいものですね。とくに雨に濡
るアジサイの花や葉は美しいものです。

むかし、インドの修行僧は雨季には外に出ず、
屋内にこもって修行をしたそうです。そこには、雨につられて
出てくる虫達を不用意に踏み潰してしまわないようにという
配慮がありました。人知れず踏み潰されて消えてゆく小さき
命への共感。思いやりの心の原点でしょうか。
大切にしたい。

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虐待 「平仮名で許し請う子」

「もうパパとママにいわれなくても
しっかりと じぶんからきょうよりもっともっと
あしたはできるようにするから もうおねがい 
ゆるして ゆるしてください おねがいします」

死亡した5歳の女の子が残したノートには、覚えたばかり
の平仮名で、両親に許しを請う言葉がつづられていたという。
虐待を受ける子どもの、そんな痛ましいニュースが、
後を絶たない。子を持つ親として何とも痛ましい事件である。
このような常軌を逸した事件の報道に接するたびに、
社会の根幹が壊れ始めてきたのではないかと思う。

「躾」 と称して、毎日午前4 時ごろに自分で起きて
体重を測ったり、ひらがなを書く練習をしたりすることを
命じられていました。父親に 「太っている」 と指摘された
ことから、食事は1食につきスープ1杯か、おわんに半分
のご飯とみそ汁などしか与えられず、ノートには自分で
測った体重を毎日、書き記していたということです。
子供のやせ細っていく姿を記録させ喜んでいたのでしょうか。
従わなければ、父親に暴力を振るわれたという。

ノートには 「パパとママにいわれなくても きょうよりか
あしたは もっとできるようにするから。ゆるしてください」。
自らに虐待を加える両親に対する謝罪がつづられている。

「あしたはもっともっと できるようにするから もうおねがい 
ゆるして ゆるしてください おねがいします ほんとうに
もう おなじことはしません ゆるして」。 さらに、まだ5 歳
の女の子にもかかわらず、自分の行動を責める内容です。

「これまでどんだけ あほみたいにあそんだか 
あそぶってあほみたいだからやめる もうぜったいぜったい 
やらないからね ぜったい やくそくします」。
5 歳の子供が、もう 「あそばない」 とは・・・・・。

衰弱しながらも、両親に許しを請う5歳の女児。
想像しただけで両親に対する怒りが込み上げてくる。
5 歳の子が、ママパパゆるして、って書いて亡くなるなんて。
もう、どれだけ苦しかったことか。小さい子がこんなこという
なんて異常です。胸がぎゅーっと締め付けられる思いがする。

虐待をする親は、自身も子ども時代に虐待を受けた経験がある
場合も多いと聞く。虐待の連鎖だが、なぜ、自分の代でその鎖を
断ち切ろうとしないのか、と誰しも思う。しかし、過去のトラウマは
自身が経験したことを無意識に繰り返す 「再演化」 という性質が
あり、虐待の連鎖を断つのはなかなか難しいものなのだそうだ。
また、親にきちんと愛された経験がないと、親になった時に今度は
子どもの愛し方、子どもとの距離の取り方が分からないのだという。

それにしては耳をふさぎたくなる児童虐待が、増える一方
だというのはどうしたことだろう。親を選べず、親の身勝手さに
巻き込まれた子どもだけが災難だ。うるさいから、邪魔だから
といった、ほとんどおもちゃを壊すがごとき安易さである。
親が子どものままなのだ。二度も虐待で保護されていたと聞く。
児童相談所の対応もしっかりしていたら、子どもの未来も
変わっていたかも知れない。

9 歳までの子どもは、親にどんなに理不尽な仕打ちを
受けても親を嫌いにならないと聞いた。子どもは、もともと
愛することから始めている。親は、子の 「無償の愛」 に
気づいてほしい。いつも思うのだが、何度も言う。
大人の教育が喫緊の課題なのではないだろうかと。
子どもは、親の姿を見て育つのだから・・・・・。

聞いたことがないような、残虐な虐待です。
一体、この両親は躾と言いながら、何をしたかったのでしょう。
「もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします」。
親の手で短い人生を絶たれた子どものこの気持ちが、
いつ親に届くのだろうか。この子が、天国で思いっきり遊んで、
おなか一杯、ご飯が食べれていればいいなと思います。合掌


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特別展 「人体 ~神秘の挑戦~」
    国立科学博物館 2018
 
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すでに来場者が30万人を突破したという人気。国立科学博物館
で開催中の特別展 「人体 ~神秘の挑戦~」。会期は6月17日
までというので、慌てて行ってきました。入口では、NHKの 「どー
もくん」 が人体展バージョンでお出迎え。内臓が丸見えです。(笑)
関連放送番組、NHKスペシャル 「人体~神秘の巨大ネットワーク
~」 を見ていたので、興味深いものがありました。チラッと紹介。

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混雑対策でしょうか、チケットをみせると 「整理券」 が配られます。
「何時から何時の間にご入場ください」 と書かれています。 時間
までは地球館や日本館を見て過ごしました。会場内は、医学生と
思しきカップルやら人体の神秘に興味津々の年配の方々など幅
広い年齢層の人での混み具合でした。

今回の 「人体展」 は、博物館ならではの模型や標本など、オーソ
ドックスな正統派的アプローチを基本に、15世紀以降の人類が積
み上げてきた人体解剖の歴史を振り返ることができる重厚な展示
が印象的でした。最新の研究成果で人体に関するコンセプトを問
い直したNHKスペシャル 「人体 神秘の巨大ネットワーク」 と合わ
せて見ることで、人体についての知識 ・ 教養が一段深いレベル
で身につく画期的な展覧会になったと思います。

会場   国立科学博物館
会期   2018年3月13日 (火)~6月17日 (日)
料金   一般・大学生1,600 円  小 ・ 中 ・ 高校生600 円
開館時間  9 時~17 時 金 ・ 土曜日は午後8 時まで

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昨年9月から今年3月にかけてNHKで放送され、タモリさんと山中
伸弥さんによる軽快なナビゲートで、人体の謎を解き明かす番組
を、楽しんでいた方も多いと思います。展覧会は番組と連動した
企画で、高精細映像に加えて、世界各国から集められた貴重な
資料が並ぶ、第1章 「人体理解へのプロローグ」。もっとも身近で
ありながら、あまりにも謎が多い神秘の世界に、人類がどのように
挑戦を重ねてきたか、第2章 「現代の人体理解とその歴史」。
第3章 「人体理解の将来へ向けて」 の3章構成でした。

最初のエリアが写真撮影禁止でした。展示物には、昔の文献や
研究内容、本物の臓器があり、大変な貴重な為に撮影が制限さ
れています。内容は先人たちが人体について研究していた内容
であったり、私たちの体内について臓器などの機能や役割、そし
て私たちの体内で何が起こっているのか? 沢山の人体模型や
臓器の模型が展示されていたり、人間と動物の臓器の違いが
展示されていたりと、展示内容は結構ボリュームがありました。

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入場まではスムーズだったのですが、会場入り口はすごく混雑し
ていました。人の列に沿って流れて行くしかない状況が2章の半
ばまで続きました。そこまではカメの歩みのスピードでしか進まな
かったので、1章~2章の半ばまでで1時間は掛かっています。

中に入ると同時にスタッフの人が、「撮影禁止です!」。なので、
前半のコーナーは写真なしで感想を・・・・。入ってすぐのエリアは、
レオナルド ・ ダ ・ ヴィンチを筆頭に、偉人たちが 「人体」 という神
秘に挑戦していく歴史を紹介。ダ ・ ヴィンチが描いた臓器など貴
重な資料。物理学者アインシュタインの脳切片標本や実物の人体
臓器や世界最古級の顕微鏡や、解剖した人体を紙粘土で復元した
「キンストレーキ」。江戸時代末期に日本にも輸入され、日本で4体
しか現存しない非常にレアなアイテムです。歴史的な味わいをしっ
かり感じられました。人類がいかに人体の構造を解知り尽くしたい
という強い情熱と欲求があふれ出ています。

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その後は、「人体模型」 「心臓」 「腎臓」 「脳」 「消化器」 「呼吸器」
「骨 ・ 運動器」 「人体の発生」 っていう順番で、身体の機能別に
展示が分かれています。一部のエリアで、私たちの臓器の構造
や機能を正しく知るために、ヒトの臓器標本も展示していました。
人間の心臓、腎臓等のホンモノの標本です。生々しいものが苦
手な人のために、希望者のみ観覧が出来るよう特別コーナーで
配慮していました。思ったより人の臓器はグロテスクには思えず、
「心臓ってずいぶん複雑な構造なんだ」 とか 「肺って意外と小さ
いなあ」 とか、ホンモノの標本からしか感じられない印象を持つ
ことができました。でも、嘔吐しそうになる女性もいました。今、自
分の体の中にもある臓器について思いを巡らせつつ進みます。

あと見学ルートのところどころに置かれているモニターの映像が
良かったです。1分~3分と、立ち止まって見るのにちょうどいい
長さで、特に毛細血管の中を赤血球が通っていく映像など、今
のテクノロジーって血管の中をここまで映し出すことができるのか、
と驚きでした。じっくり見学できれば、人間の身体に対する理解が
本当に深まると思いました。

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勉強っぽい内容よりも、もっとアミューズメントっぽく楽しみたいとい
う方に、後半部分はNHKスペシャル特集番組 「人体・神秘の巨大
ネトワーク」 に関連した内容でした。(下右) 基本的にはNHKスペ
シャルとはほぼ独立した展示が大半なのですが、展示後半のいく
つかのコーナーで、NHKスペシャルとの連動が図られています。
ここから写真撮影がようやく可能に・・・。(下左)

2017年秋から半年をかけて放送した人気番組、NHKスペシャル
「人体 神秘の巨大ネットワーク」。 私も去年9月末にスタートした
第1回から欠かさず見てきたので、今回の展覧会は非常に楽しみ
にしていました。ただ、タイトルを見てもテレビでは、「人体 神秘
の巨大ネットワーク」、展覧会は、「人体 ー神秘への挑戦ー」 と、
サブタイトルが違っていますよね。したがって、今回の展覧会は
「NHKスペシャルを補完する総集編」 というわけでは決してなく、
ゆるやかにNHKの番組内容に連動しつつも、博物館ならではの
強みを活かした、ほぼオリジナルの独自コンテンツになっている
のです。

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展覧会では、実際にNHKの番組内で使用された映像資料や説明
模型をはじめ、多数のコンテンツが紹介されているなど、これまで
NHKスペシャルを楽しんできた 「人体」 ファンには 「おっ!」 と思
えるようなコンテンツも用意されていました。一番の見所はやっぱ
り、番組でたびたび活躍するレゴで作った実物大の 「タモリ」 さん。
ちゃんと、内蔵部分も作り込まれていました。(笑) 似てますね~。

NHKスペシャル 「人体~神秘の巨大ネットワーク~」 について
(司 会) タモリ、山中伸弥 (ノーベル賞受賞者)
【プロローグ】 神秘の巨大ネットワーク
【第1集】    “腎臓” が寿命を決める
【第2集】    “脂肪と筋肉” の会話がメタボを治す
【第3集】    “骨” が出す! 最高の若返り物質
【第4集】    万病撃退! “腸” が免疫の鍵だった
【第5集】    徹底解剖!ひらめく“脳”の秘密
【第6集】    生命誕生 ・ あなたを生んだミクロの会話
【第7週】    人体は謎に満ちている

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「子宮内を図示した模型」 (下左) 「精子と卵子の模型」 (下右)
放送された 「人体」 第6集 「“生命誕生” 見えた! 母と子 ミクロの
会話」 で、タモリさんが子宮の模型の中に入って、へその緒と繋が
れていました。実は、たくさんのメッセージ物質による “ミクロの会話”
が母と子の間で交わされ、それが赤ちゃんを大きく育てるのです。

また、受精卵はただ分裂を繰り返すだけではなく、最新の研究から、
その謎を解くカギが、細胞同士が情報をやりとりする “メッセージ物
質” にあることがわかってきました。受精卵の細胞がある程度まで
増えると、一部の細胞がWNT (ウイント) という “メッセージ物質”
を出し始めます。このWNTは 「心臓になって!」 というメッセージを
発すると、心臓の細胞に変化するのです。次に 「肝臓になって!」
というメッセージ。これが近くの細胞に届くと、肝臓の細胞が生まれ
ていきます。“メッセージ物質” によって次々にスイッチが入り、それ
によってさまざまな細胞が生まれ、臓器が形作られていくんだそう
です。専門分野でない限り、知ることがないだろうなという内容が詰
まっているので、やっぱり生命 ・ 人体というのは神秘に満ち溢れて
いるのだな~と思いますね。

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「筋肉と脂肪の模型」 (上左) 「タモシさんが使ったダンベル」 
(上右)  「骨」 (下左)  「海馬の模型」 (下右)
番組内で実際に使った人体の模型がいろいろ展示されています。
よく見てみるとTVの小道具 ・ 小物類は、リアルさを相当犠牲にし
ても、TVモニターを通した際のわかりやすさ、見た目のインパクト
を重視して製作されていることがよくわかります。

脂肪はただのアブラのかたまり? 筋肉は体を動かすための装置?
そんな思い込みが、最新研究で大きく覆されています。どちらも全身
に向けて “メッセージ” を伝える特別な物質を放出し、あなたを病気
から守る 「脂肪と筋肉が交わす会話」 をしているんだそうです。脂肪
が、脳や免疫をコントロールしたり、筋肉の働きが、記憶力の増強や
がん予防と関わっていたりする可能性も報告され始めています。また、
骨なんて、単に体を支える棒っきれだと思っていませんか?ところが、
骨の中にはたくさんの細胞がうごめき、なんと体全体の “臓器を若く
する” ための 「特別な物質」 を出していることが、最新の研究でわか
ってきました。運動をすることで若さを保ち、記憶力アップに役立つ。
・・・・やっぱ、運動か~。運動せにゃ。(笑)

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普段、一生懸命に細部ばかりに目がいって、全体像を見失いが
ちですよね。「木を見て森を見ず」 ということわざがあります。意味
は、小さいことばかりをみていて、森全体を見渡すことが出来ない
状態のことです。目の前の臓器や組織だけを見るんじゃなくて、少
し上から 「人体」 全体を俯瞰してみることも大切です。そういうとき、
この特別展はめちゃくちゃいいです。なにせ人体の頭から足の先
まで全部みていきますから。 否が応でも 「人体」 という 「生物」 の
ことがわかってきます。その辺の本を読むよりも分かりやすく、系統
立てて説明されてるので、「あまり医学の知識とかないから心配だ
なぁ」 って人でもまったく問題なく理解できます。

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「ゲノムで縄文人を再現」
「縄文人女性の復顔像」 (下左) 北海道礼文島の船舶遺跡から
出土した、縄文人女性の 「船泊23号人骨」 (下右) 

物凄く驚いたのが、縄文人女性の復顔像だ。北海道の礼文島から
出土した3,800年前の頭蓋骨からDNAを採取し、最新技術によっ
て古代人のヒトゲノムを解析。それをもとにこれまで骨格からでしか
想像できなかった縄文人の顔がリアルに復元されています。その
表情は現代の日本人と比べても大きな相違はないが、ゲノム分析
を通じて精度の高い復元が可能になることは、いまだ未解明の謎
を解く上で人類研究の未来を指し示すものといえます。今は、DNA
鑑定と頭部の骨格から、かなりのレベルまで顔つきまで再現できる
のだとか。凄いですよね。

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ところどころは学生のころ勉強したことがある内容で、聞いたことや
覚えがあるな~という感じにはなりますが、なにせ学生の頃はあん
まり興味がなかったので、改めて人体について触れてみると新鮮
な感じがしました。展示を観ている人たちも結構テンション高めで、
じっくり観ている人が多かったです。家族で来ている人たちも非常
に多かったです。

分かったことは、何千回生まれ変わっても、ダ・ヴィンチのたった一
回の生にはかなうわけがない。「命は等しく平等だ」 というけれど、
もし私かダヴィンチか、どちらか一人死ななければならないとしたら、
絶対ダ・ヴィンチを残すべきだから潔く身を引こうと思いました。(笑)
あとは、自分が死ぬときは、血管系の疾患かもなぁとほんのり感じ
たり、なんとなく素因としてそれが一番強そうだと思ったり・・。自分
の体内の赤血球の流れ具合が気になります。(笑) こんな機会が
ないと、なかなか自分の身体のことを知ろうと思わないので、結構
楽しむことができました。まだまだ謎が多いのも事実のようです。

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「レオポン」 (上左) 「ヒョウ (父)」 (下左) 「ライオン (母)」 (下右)

最終章では、ゲノム解析の研究を通し、人体理解の将来性を見据
える展示内容でした。結構面白かったのが、ライオンのメスとヒョウ
のオスから生まれた 「レオポン」 の動物標本です。(上右) 「DNA
のメカニズムを変えずに、細胞の形質を変化させる」 というエピジ
ェネティクスの実例として展示されていました。この両親から誕生し
たレオポンは、両親のどちらの遺伝子が選択されるかが決まって
いるため、すべて同じ特徴を持つという。要は遺伝子はメンデルの
法則で言われた様に、確率的に特徴が出て来る訳ではなく、特徴
の出方は決まっている、ということみたいです。ゲノムね・・・・・最近
中国で、猿のクローンが作られたとかいう話も聞きましたが、ゲノム
研究は下手に進めると、ちょっと怖いことになりそうだな~と個人的
に思うジャンルです。

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レトロトランスポゾンのコーナーでは、スナイロワラビーやニホンザル、
カナダオオヤマネコの剥製が展示されていました。ゲノム全体の半
分は、ゲノム上の別の位置に転移することができるDNA配列である
レトロトランスポゾンと、その残骸などに由来する反復配列から構成
されているようです。ここでは哺乳類の進化に、このレトロトランスポ
ゾンが関係している可能性を示す結果を紹介していました。???

今回の人体展は、循環器系、神経系、消化器系、運動器系と、人体
のそれぞれの各パーツを種別ごとに順番に見ていくのですが、それ
ぞれの展示コーナーへの入り口のところに、一つずつダ ・ ヴィンチ
の有名な 「解剖手稿」 の原本が置いてあるんですよ。絵画から都市
計画、軍事、土木とあらゆる分野で優れた業績を残したダ ・ ヴィンチ
ですが、人体の構造には特別な思い入れがあったんだろうなぁ~と
思わされる手稿でした。何気なく置いてありますが、レアな出展なの
で、じっくりチェックして見てると、勉強になりました。

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「体内美術館」
これらの画像は走査型電子顕微鏡という電子線を使って 凹 凸 を
測定できる特殊な顕微鏡で撮影された画像です。臓器のサンプル
に、脱水などの特別な処理を行い、その後、サンプルの表面を金
属でごく薄くコーティングした上で、電子線を当ててサンプルをデ
ーター測定。 データーを構築して得られたのが立体的な画像の
数々です。直接決して見ることのできないようなごく微細な構造ま
でも、まるで目の前にあるかのように、立体的にとらえられるのが
走査型電子顕微鏡の特徴のようです。ラットで撮影し、白黒画像
にイメージで色を付けているそうです。

「気管支の刷子 (さっし) 細胞」 (下左) 
中央にある、ブラシのような太く短い毛を生やした細胞が 「刷子細
胞」 です。神経細胞とつながっており、肺が何らかの刺激を受ける
と、その情報を神経に伝える役割をしているようです。
「ひ臓の 「赤ひ髄」 で働く免疫細胞 ・ マクロファージ」 (下右)
ひ臓の内部には、血液をたっぷり含んだ 「赤ひ髄」 の中に、「白ひ
髄」 が点在します。白ひ髄では白血球の一種である 「リンパ球」 が
つくられます。赤ひ髄では、免疫細胞 ・ マクロファージが、古い赤血
球や異常な赤血球を排除する働きをしているそうです。画像には、
食べられた赤血球 (赤色) も映っています。

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こういう写真を見ていると、身体という自然は一見、込み入った複
雑な構造を持っているけれども、臓器ごとに造形的なパターンが
あることに気づかされます。そのパターンが精緻なので、そこに
凹 凸 によって色彩に変化をつけるとそのまま、現代アートの絵
のように見えてくるから不思議です。

「腎臓の足細胞」 (左)
血液の 「ろ過フィルター」 である 「糸球体 (しきゅうたい) 」 の表面
は、複数の突起をタコの足のように広げた 「足細胞」 に覆われて
います。足細胞から出た無数の突起は、隣の足細胞の突起と必
ず交互にかみ合うようになっているんだそうです。
「腎臓の糸球体(しきゅうたい)」 (右)
腎臓には、心臓から送り出された血液が腎動脈から送られます。
腎臓に送られた血液は、腎臓の 「糸球体」 と呼ばれる部位でろ過
され、原尿 (尿のもと) が作られます。 糸球体でろ過された原尿は
膀胱へ尿としてためられ、最終的に尿として体外に排出されます。

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細胞単位の超ミクロな写真に映し出された各器官の意外なかたち
を、楽しく学べる良い工夫だったと思います。技術の発展は、人体
研究に大きな成果を与えました。顕微鏡の発明により、毛細血管
を流れる血液を確認した事で 「血液の循環」 が証明されました。

「小腸の絨毛 (じゅうもう)」 (左)
小腸は、胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解し、栄養
素を吸収するはたらきをしています。中学生のときに学んだと思い
ます。絨毛には、有害な異物を撃退しようとする免疫細胞と、その
攻撃力が過剰に強まらないよう抑える免疫細胞の両方がおり、免
疫力のバランスを適度に保っているんだそうです。グロテスクです。

「肺を守る免疫細胞」 (右)
私たちの体の中で、「自分の体の細胞」 ではないものを 「異物」 と
呼びます。細菌やウイルスなどは 「異物」 の代表例ですが、体に
は異物の侵入を防いだり、侵入してきた異物を排除したりして体を
守る抵抗力が備わっています。この仕組みを 「免疫」 といいます。
「肺胞 (はいほう)」 と呼ばれる部分にくっついた、免疫細胞マクロ
ファージ (画面中央の薄黄色の部分)。

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「すい臓のランゲルハンス島」 (上左)
ランゲルハンス島には、インスリンを分泌する3種類の細胞があり、
これらの細胞は周囲の神経線維と密接に情報をやりとりをすること
でホルモンの分泌を調節し、血糖値の変動を一定範囲内にとどめ
る役割をします。村上春樹の作品の題名にありましたね、ランゲル
ハンス島。中学の生物の授業をサボって春の川岸の芝生に寝っ転
がっている春樹少年が、「1961年の春の温かい闇の中で、僕はそ
っと手をのばしてランゲルハンス島の岸辺に触れた」 と閉めるエッ
セイ。もちろんここでの ”ランゲルハンス島” は、生物の教科書から
膨らんでいく詩的イメージの中での話ですが・・・・。
「脊髄を走る神経の束」 (下左)
いくつも並んだ丸いもの (青い部分) は、いわば電気信号を伝える
神経の “ケーブル” の断面。その内部を走る神経細胞の 「軸索」
と呼ばれる部分は、ほかの神経細胞とつながるため、長いものでは
1メートルも伸びているそうです。
「肝臓の動脈 (断面)」 (下右)
全身の血液をろ過する腎臓には無数の血管が張りめぐらされており、
1分間に心臓が排出する血液のおよそ25%が流れ込んでいるという。

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「ネットワークシンフォニー」
ここでは、宇宙のような暗闇空間を体内に見立て、メッセージ物質が
伝達される様子を音と光で表現。 「酸素が欲しい」 「カルシウムが足
りない」 と、いった体内のやり取りがシンフォニーを奏でる。こんな神
秘的なコミュニケーションが、自分の体内でも起こっていると思うと、
「人体の中には宇宙がある」 なんてロマンチックな言葉も感じます。

「疲れた、しんどい」 「おしっこをしよう」 「ごはんが来たぞ!」 ・・・・・。
私たちの体内で、そんな臓器たちの会話が飛び交っていることが、最
新研究でわかってきた。さまざまな “メッセージ物質” を各臓器がやり
とりしているというのです。各臓器の ”心の声” を聞く、って意味不明
ですよね。これは、NHKスペシャルの 「人体」 を見ていないと理解が
難しいのですが、各臓器は、ある物質を放出することにより、臓器同
士で直接 (脳を介さず) コミニケーションを図っているらしいのです。
この部屋では、その声を擬似的に聞くことができるという仕組みです。
“驚くほど美しく、騒がしい人体” の世界が体感できるのです。

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床にウィトルウィウス的人体図が描かれており、それぞれ 「すい臓」
「腸」 「心臓」 とプリントされた丸いスポットが見えます。この中に立
つと、天井に取り付けられた臓器が光って、それぞれの別の臓器
にカラフルな情報伝達物質が流れる仕掛けになっています。複数
の参加者が参加することで、絶え間なく臓器間でカラフルな情報
物質が、やり取りされる様子が再現される仕組みになっています。
空間は光がとても綺麗で、臓器の声を聞くために部屋内を動き回
らないといけない、という多少のゲーム性もあるので、難しい展示
を見終わった頭とココロをほぐすのにはちょうどいいと思います。

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天井に無数の糸が張り巡らされて、臓器同士がネットワークでつな
がりメッセージを発信し続けています。対応すると臓器が光り、伝達
されるメッセージと光が流れます。そのメッセージは、臓器や細胞か
らのメッセージを伝えるインスリンやオステオカルシンといった 「メッ
セージ物質」 なるものが仲介をしているという。宇宙の一場面のよう
ですが、これは体内の臓器同士の以心伝心ネットワークを分かりや
すく色で表したもの。とても頻繁に会話をしているのが分かります。

例えば、身体が疲れを感じたときに、おしっこをしようと肝臓がメッセ
ージを受け、水分を外に出すことで心臓の負担を少なくする。
心臓 「あー、疲れた!」 (血液がこの情報を運びつつ体内を巡る)
腎臓 「おや、心臓が大変だ。おしっこを作ろうじゃないか」
    (尿を体外に放出、体内水分が減少)
心臓 「水分が減ったから、ポンプを動かすのが楽になったよ。
やれやれ」 と、こんな会話が臓器間で飛び交っているそうです。
自分の身体のなかで、こんな賑やかにコミュニケーションを取り
合っているかと思うと・・・・なんだか愛おしいものがありますね。

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悠久なる人類の進化の中で、たくさんの天才たちがいたおかげで
解き明かされてきた 「最も身近な秘境」 である人体を、全力で追っ
かけてたら、頭の血糖値レベルがギリギリのところまでなくなり、ヘ
ロヘロになりました。見終わった後は自分の体を労りたくなりました。
あんなに繊細なものが体内で、一分一秒たりとも止まることなく蠢
いている。食べる、動く、水分、循環。大事にしようと思いました。
想像以上に充実した盛りだくさんな内容で、自分のことなのに
知らない、気づかないことをたくさん発見できた一日でした。





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Author:takasan
ようこそ!

ちょっとした幸せな風景
あたたかな気持ち 
風船に乗せてとばします
拾ってくれた人の心に
ほんわかと届きますように。

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