一ヶ月に2回満月を迎える月を「ブルームーン」という。 そのブルームーンを見ると願い事が叶う・・・・。

               furin_anime09.gif48036.jpg
       皆さまも楽しい夏休みを!!       
   さて、8月に入って仕事が多忙になり、ブログを更新する時間的余裕がありません。
   誠に勝手ではございますが、今日から旧盆を挟んで8月8日から8月20日頃まで、
   このブログは、夏休みに入ります。どうか、ご了承ください。

doro_neko.gif  外出の時は、空き巣に注意しましょう    

「お」 の大切さ

...2018/02/18 10:02...

先週、北陸地方、中国地方、九州北部地方で
「春一番」 が吹いたそうです。この影響でしょうか、
連日寒い日が続いておりましたが、今朝は
その寒さがゆるんでほっとしている私です。

晴れの日でもまだ空気は冷たいものの、空からの
光は少し柔らかく感じられ、ジョギングする足どり
も自然と軽くなります。強い南風で暖かくなったと
思ってもそれは一瞬のこと。暖かくなったと思った
後に戻ってくる寒さは、一層身にしみそうです。

さて、平昌オリンピックが盛り上がっています!
早々にメダルが獲得できて、これからもますます
楽しみですね! 日本人選手の出場種目は、
何度も放送されるので、一杯飲みながらの観戦。

今大会日本勢初となるメダル獲得第1号となったのは、
フリースタイル男子モーグル原大智選手の銅メダル。
スピードスケート女子1500メートルで高木美帆選手が
銀メダルを獲得した。ノルディックスキーのジャンプ女子
では、前回ソチ五輪4位の高梨沙羅選手が悲願のメダル
を獲得して銅メダル。以後、次々とメダルラッシュが続く。

そして、昨日はフィギュアスケート男子で、五輪史上
2人目の2連覇を果たした羽生結弦選手の金メダル。
昨年11月に右足首を痛め、練習もままならない状態
が続いていたが 「とにかく右脚が頑張ってくれた。
右脚に感謝している」 と振り返った。宇野昌磨選手は
銀メダル。フィギュア日本勢が表彰台に2人立つのは、
男女通じて史上初の快挙となったようだ。

漢字の 「競」 はいかにも人がかけっこしている
ように見える。「競」 は神前に二人並んで祈る姿で、
そこで競われるのは祈りの力だそうです。日ごろの
鍛練を競う五輪競技も、ぎりぎりの瞬間ではスポーツ
の神様が勝負の明暗を分ける。これから後半の五輪、
アスリートらの祈りはどんな軌跡を生むのだろう。
すべての選手が自分の持てる力を出し切れるよう祈りたい。

努力や練習は裏切らない。苦しんだ分だけ喜びも大きい。
アスリートたちの戦う姿から、私たちも何かを得られるはずだ。

「世に生を得るは 事を為すあり」    坂本 龍馬

人がこの世に生まれてくるのは、何かを成し遂げるためである。
どんなことでも目標をもって生きることが、人生を意義あるもの
にしてくれる。そんな感じの言葉だろうか・・・・・。


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「お」 の大切さ

近所に粋なおばあちゃんが居る。
女学校出のお洒落なおばあちゃんだ。幼い頃から、
家族同様に面倒を見てもらっていたので、私などは、
おばあちゃんと言えばこの方をいう。

先日、帰宅途中で庭先から声を掛けられた。
「お茶でも飲んでいったら・・・」 というのでお邪魔した。
「玄関先でいいよ」、というのに 「他人じゃあるまいし」
と、強引きに部屋へ案内された。江戸っ子気質の
べらんめい調ながら聞く話は的を得ている。
たっぷりと愚痴? を聞き入ってしまった。(笑)

カタカナ語が生活の中にたっぷり根づいて、
その中でもバリアフリーの普及で、家の中も外も
施設もとても楽になったと話す。昔は一部屋移る
ごとに敷居や段差をまたいでいたけど、年をとると
普通に歩いていながら、ちょっとしたところで足を
取られることもあるのだという。

軽くて履きやすい靴も多くて愛用しているが、
「ババシューズ」 というそうですと笑っていた。
スカートは冷えるのでズボンですが、今はパンツ
と呼ぶのだとか。どうしてパンツなのか。
今も言うには抵抗があると屈託がない。

食べ物も身の回りの生活用品もカタカナ語
抜きには成り立ちません。それがトレンドだと
いわれても、慣れぬのに年よりは時間がかかる。

確かに世界人口の中で日本語を話すのは
1億2000万人。これからもどんどん英語がふえれば
年代的に追いついていけません。これまでの人生は、
お勝手で、お水やお湯を使い、野菜たっぷりの
お味噌汁、自家製のお新香、おひたし、魚でお箸
文化の中で育ってきた年代としては 「お」 のつく
古来の日本を大切すべきですと話された。

「お早うに始まって、お休みまで1日、これほど
「お」 のつく言葉のお世話になっているんですよ」
と、おっしゃる。シャレて現代的な言葉を使わなく
ても暮らせますという。確かに私たちは 「お」 や
「様」 を使って、相手に対して 「お疲れ様」 という。

なるほど、なるほど。ごもっともですなぁと、
聞き入ってしまった。おばあちゃんの話には
いつも感服する。「話を聞いてくれるのはアナタ
だけだよ」 と言いながら昔話を語ってくれる。
冷酒と親の説教は後で効くというが、お年寄りの
お話に耳を傾けなければと改めて思った次第。

帰りはお決まりで、せんべいを2~3枚渡される。
幼いころからズ~と同じ、昔と変わらない。
子どものころはポケットにしのばせてくれた。
パリッと久しぶりに食べたせんべいは、子ども
のころ食べた、あの心地よい味だったのでした。


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    「古代アンデス文明展」
        ― 国立科学博物館 ―  2018

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何度か古代アンデス文明の展覧会を実施してきた国立科学博物
館ですが、今回の 「アンデス文明展」 では、中央アンデス地域に
人類が到達した時代から、スペイン人によるインカ帝国征服まで
の約15000年の間に生まれたアンデス文明の全体像を紹介す
るというもの。冬休み期間中は混雑するだろうとジッと我慢の子。
時期を見計らってやっと行って来ました。それでは、展示内容の
一部をダイジェストで紹介します。

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丁度、良い時期に訪れた感じで、チケットも入場も行列もなくスム
ーズに進みホットしました。この国立科学博物館の展示会は、写真
撮影がOKなんですよね。資料や記録にも残せるので助かります。

「国立科学博物館」
湯島聖堂内に博物館を設立したことに起源をもつ国立科学博物館
は明治10年 (1877) に創立された日本で最も歴史のある博物館
の一つで、国立の唯一の総合科学博物館です。自然史および科
学技術史研究機関として活動しており、452万点を超える貴重な
コレクションを保管しています。今年で141年目を迎えます。

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「マチュピチュ」 (上) 「リャマ」 (下左) 「ナスカの地上絵」 (下右)

南米大陸の太平洋岸に展開した、時間的にも空間的にもあまりに
巨大で複雑な文明の全体像を、私たちはまだほとんど知りません。
時間的には先史時代から16世紀にスペイン人がインカ帝国を滅ぼ
すまでの約1万5千年間、空間的には南北4000km、標高差4500
mに及ぶ広大な地域で、ナスカ、モチェ、ティワナクなど多種多様な
文化が盛衰を繰り返しました。その集大成といえる今回の 「古代ア
ンデス文明展」 では、いくつもの文化が連なり、影響を与え合う中
で育まれた神々の神話や儀礼、神殿やピラミッドをつくり上げる優
れた技術、厳しくも多彩な自然環境に適応した独自の生活様式な
ど、約200点の選び抜かれた貴重な資料によって紹介しています。

「古代アンデス文明展」
場所    上野 ・ 国立科学博物館
会期    20172年10月21日 (土) ~20182年2月18日 (日)
入場券  一般 ・ 大学生¥1,600 小 ・ 中 ・ 高校生¥600

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中南米の歴史は3文明と欧米による侵略くらいしか知らず、アンデ
ス文明の成長過程については全く知りませんでしたから、文明の
始まりから終わりまで、系統立てて解説&説明された本展は、そう
いう意味では大きな知識を得られるものになりました。

始めの3つの章毎に分けられたブースに入っていく感じで展示が進め
られていきます。(上) 中央にチャビン文明で造られた角柱遺物 (テ
ーヨのオベリスク) が立っていて、表面には雌雄2匹のワニが彫り込ん
であります。最初に迎えてくれるのが 「土製のリャマ像」 です。(下右) 
ワリ文化の祭祀で用いられたと考えられている像です。南米地域だと
リャマって交通手段とか運送手段だったのでしょうから、それなりに大
切にされていたんでしょうね。コーギーみたいに立った耳と、大きな目、
そして柔らかそうな唇が最高に可愛いです。

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第1章 アンデスの神殿と宗教の始まり
アンデス文明にとって決定的に重要な変化のあった時期である先
土器時代後期 (紀元前3000~1500年頃) の文化を紹介しています。
この頃に高地では初歩的な農業経済に基づく定住生活が広まり、
地域間の相互交流が強まりました。さらに、死者の扱いや工芸品か
ら、社会の階層が文化し始めたこともうかがい知れます。カラル遺跡
(紀元前3000年~前1500年)。 コトシュ遺跡 (紀元前2500年~
前1800年)。

「交差した手」 (左)
コトシュ遺跡で発見され、神殿に浮き彫りで飾られていた「交差した
手」。左が男性、右が女性で、腕の重ね方も左右で異なっています
が、その意味するところは定かではありません。アンデス文明最初
期の宗教美術の作品のようです。正直、神殿の壁にこの手の模様
が並んている姿を想像すると、ちょっと不気味ですよね・・・・。(笑)
「コトシュ遺の模型」 (右)
こちらが神殿の模型です。別の神殿の下から発見されたのが、この
コトシュ遺跡で、東京大学の調査隊が1960年代に発掘したそうで、
土器のない神殿群が発見されたことから、アンデスでは土器のない
時代から神殿が存在したことになります。 遺跡名は 「石の山」 の
意味のようです。

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「パイハンの槍先型尖頭器」 (上)
木の棒などに取り付け、槍か銛の先として使われた両面加工の尖頭
器です。この時代の人々は更新世から完新世への移行期の環境変
化にうまく適応して、野外または岩陰や洞窟に住んでいたようです。
「線刻装飾のある骨製の笛2本」 (下)
ペリカンの骨で造られたこの笛の表面に刻まれているのは、サル、
トリ、ネコ科動物などの紋様。真ん中の穴に口をつけ、両端の穴を塞
ぐことで音を変えるのだそうです。カラル遺跡からは笛や楽器類は出
土しているものの、武器類は見つかっていないことから、戦いのない
世界だという推測もできるそうです。良い音色が聞こえてきそうでした。

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第2章 複雑な社会の始まり
アンデス文明の最初の文化統一はチャビン文化の広まりだったと
考えられています。チャビンの美術や宗教は過去から続くアンデス
の宗教伝統を統合し、各地の祭祀センター間の交流によって出来
上がったものだったようです。チャビン文化の遺跡を紹介し、アンデ
ス初期の宗教や農耕についての紹介でした。

「テノンヘッド」 (上右)
神殿を建てる際、外壁の石積みの隙間にほぞをはめ込み、壁面に
多数の頭像が配置され、神殿で儀礼に参加した人が幻覚剤を摂取
し、次第にネコ科動物に変容する感覚を体験する様子を表している、
とされています。アンデス文明も独特の雰囲気があったんですね。
「サル人間の図像が彫られた石版」 (下左)
典型的なチャビンの生き物を組み合わせた図で、胴と手足が人間、
尾と足と顔はサル。杖とベルトの蛇が強調され、右足下には1匹の
蛇が。そして、左手に持つ巻貝はトランペットとして用いられたもの。
「巻貝トランペット (プトゥトゥ)」 (下右)
ストロンブス貝の殻の先端の穴をあけてマウスピースにすると、トラ
ンプット(ほら貝)になるという。「連なった頭」 の複雑なデザインが全
体に線刻されていました。石版 (下左) でサル人間が持っている巻
貝トランペットだそうです。

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「自分の首を切る人物の象形鐙型土器」
ヨガのポーズをとっているのではありません。自分で自分の首を切
っている最中の土器です。アンデス文明において 「切断後の人体」
の表現は見られますが、このように殺傷行為を表現した事例は、長
いアンデス文明の中でも2点しか確認されていないそうです。耳飾り
や全身の刺青から宗教的指導者であろうと思われます。切断中の
首から除く血管類がリアルで怖いですね。(下右) まぁ、日本の切
腹も似たようなものです。自分自身を自害すという点では・・・・。

チャビン ・ デ ・ ワンタル遺跡 (紀元前900年~前500年)
チャビン文化の中心でチャビン ・ デ ・ ワンタル遺跡の神殿の地下
中央部にはランソン石碑があり、人々はこの石碑に祈りをささげた
と言われています。チャビン文化が衰退し2000年が経つにも関わ
らず、人々は神殿を恐れうやまい儀式を行っていたそうです。神殿
内部の映像が放映され必見でした。この場所と宗教に強力な求心
力があったことのようです。

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第3 章 様々な地方文化の始まり
地域間の相互交流を活発にし、数百年に及びアンデス北部に影
響をもたらしたチャビンはやがて廃れる。チャビンの権力が衰える
と、各地の伝統が復活し、その後の文化への道程となっていく。
独特の美術様式や洗練された技術による金属製品が特徴的なモ
チェ文化、そして地上絵で広く知られるナスカ文化の多彩色の工
芸品など多数。文化的に成熟した作品が揃った、見所満載でした。

「刺繍マント」 (下)
アンデスでは織物や布が身分や伝統を表す役割を担っていて、
精巧な織物は個人の権力のあかしでもありました。目も醒めるよ
うな美しい織物が作られ、そのほとんどがみいらを幾重にも包む
ものだったようです。高位者のミイラを幾重にも包んでいたマント
のうちの1枚。「空飛ぶ人間型神話的存在」 が描かれ、人間の身
体に鳥の翼がつき、チュニックと王冠を身に着け、両手に鳥を
持っている姿でした。

モチェ文化 (紀元後200年~後800年頃)
ナスカ文化 (期限前200年~後650年頃)
モチェ文化が繁栄した現ペルー北部海岸は、古代アンデス文明の
一大先進地帯でした。チャビンの影響を受けた文化の要素を採り
込んで発展し、やがて地上絵で有名なナスカ文化となって花開き
ます。モチェの美術 「ペルーの古典芸術」 として特に有名です。

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「ネコ科動物の毛皮を模した儀式用ケープ」 (上)
ネコ科動物の毛皮を模したように、長方形の金の薄板と円形の吊り
下げ飾りが下地の布に取り付けられています。一番上の弧の部分
は、儀式をする人物が首を通して背中にまとうためと思われます。
モチェの月の神殿内部で発見されたものだそうです。
「ネコ科動物の足をかたどりめっきをほどこした爪を付けた土製品」 
(下左) モチェの月の神殿内で発見された、ネコ科動物の足をかな
り写実的に模した土製品。足裏側に肉球を模した起伏がある。鋭い
爪はめっきをほどこした金属で出来tいるようです。爪の鋭いこと・・・。
「儀式用ケープをまとった人間型超自然的存在の像が付いた土器
の壺」
 (下右) 牙を持つ人間型超自然的存在が儀式用装束を
まとい、ヘビの胴にネコ科動物の頭がついた生物を両脇に従えて
立っている場面を表現しています。手を合わせて上を向き、あたか
も天にいるなにものかに懇願 しているかのようにみえますね。

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「 トウモロコシの穂軸の姿をした神を描いた土器」 (上左の左側)
身のある神がトウモロコシの穂軸の形をした姿で、トウモロコシは
アンデス全体で神聖な植物であり、中に牙のある神が身を埋めて
いる姿をかたどている土器。なんだか、めちゃくちゃ可愛かった。
個人的にかなり好きな土器でした。「裸の捕虜をかたどった鐙型注
口土器」
(上右の右側) 捕虜となり首にロープを巻かれ、後ろ手に
縛られている姿を表現している土器。彼は生贄として喉をかき切ら
れる運命の時を待っているようです。左側は高い地位の戦士座像。
「人間型神話的存在が描かれた双注口壺」 (下左) 橋形把手付き
で、胴部は人間型の顔が表現されており、中心となる顔は鳥型の
目を持ち、鼻飾りをし、二又のヘビの舌をしていました。「髪の毛と
スポンディルスの貝殻製ネックレス」
(下右の右側) 髪の毛と貝殻
5つで出来た首飾り。儀礼使用されたようで、希少なスポンディルス
は宗教祭祀で重要であったため、黄金よりも価値があったそうです。

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第4章 地域を超えた政治システムの始まり
6世紀後半にアンデスを襲った異常気象は、中央アンデスの高地
と海岸部の両方に文化や人口分布の大きな変化をもたらしました。
6世紀に勃興したティワナク文化と、それに続くワリ文化、シカン文
化を取り上げ、変革を経てペルー海岸部に強力な覇権国家が樹
立するまでの軌跡を辿ります。

「2人の男性の顔が彫られたティワナク様式の石のブロック」 (上右)
帽子を被った2人の男性。右の頬が膨れていることから、コカの葉を
噛んでいると考えられている。このブロックは建築装飾の一部分だっ
たようです。測量技術がない中で、直線の切り出しが綺麗ですね。
「四つの突起のある帽子」 (下左)
表面にビロードのような豪華な質感をだした四角い帽子。高い地位
にある人物が、特別なチュニックと一緒に身につけていたようです。
独特の形状と幾何学的な構造は、南部文化特有のものだそうです。
「ティワナク様式の多彩色ケロ」 (下右)
猛禽類の頭部を立体的に表現した多彩色のケロ。鳥の頭の周囲に
は、儀式化された羽根、ネk科動物、猛禽類の頭、入れ子になた円
分などのモチーフが放射状に描かれていました。ケロとは赤い色の
儀礼用土器とかコップのことです。

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アンデス地域には、古代エジプトと同じくらい古い時代から文明が
あったと言われ、数々の個性的な地方文化が生まれました。巨石
の文化ティワナク、広大な地上絵を描いたナスカ、マチュピチュを
含む南北4000 km に及ぶ範囲を支配したインカ帝国。砂漠の海
岸地帯から人が住む限界の高地まで、世界の他の文化に類をみ
ない多様な環境の中で、アンデスの人々は、独自の文化を築き上
げていきます。独創的な外見の土器を作り、黄金の製品や美しい
織物の中にメッセージを織り込み、紐と結び目のキープと呼ばれ
る 「記憶の道具」 に彼らの歴史の秘密を隠しました。

「パリティ島で出土した台部が人頭の儀礼用鉢」 (下左)
基部が人間の頭の大型の鉢。唇の形と髪形は、アマゾン上流域ん
たは低地の住民を表しtいるようです。ティワナクとアマゾン低地と
の間で強い関係があったことを物語っているようです。ネコ科の
動物が縁にしがみついている姿はとってもキュート!
「人間の顔が描かれた多彩色鉢」 (下右)
種族の異なる人物の顔が描かれて、誰もが舌を出している。政治
的に重要な立場の人間で 「人々に語りかける者」 なのか、ワリ帝国
が征服した敵を絞殺した姿だと考えられています。個人的には後者
の説だと思います。多種多様な民族の征服は権力の証なので。

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「ロロ神殿 「西の墓」 の中心被葬者の仮面と頭骨」 (上)
中期シカンのロロ神殿 「西の墓」 から発掘された被葬者と、埋葬時
に身につけていた仮面。仮面は遺体に被せられていたもので、表面
だけ金の含有率を固めることで、当時は金の輝きを放っていたと考
えられています。(上左) 被葬者の骨には、鮮やかな赤い辰砂が塗
られています。強い赤は生命力の象徴であると考えられ、故人の骨
を辰砂を塗る行為は、死者の再生を願う心が込められていたのでは
ないかと考えられています。(上右) これはリアルで凄かった~。
「シカンの金属精錬技術」 (下左)
シカン文化を特徴づけるのは大量の金属製品。シカンは、優れた黄
金の装飾品を残したモチェ文化から製作技術を引き継ぐ一方で、砒
素青銅の生産を行い、巨大な富を生み出したという。黄金郷ですね。
「打ち出し技法で装飾をほどこした金のコップ5点セット」 (下右)
高純度の金で作られた飲料容器のコップ (アキリャ)。模様は上向き
の神話的ヘビの頭部とシカン神またはシカン王の頭飾りを後ろから
見たところのようです。純金のこのコップで一杯、といきたいですね。

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過去の多様な文化を吸収しながら、15世紀にアンデス地域一帯を
統一したインカ帝国。その都だったクスコにはかつて黄金の神殿や
宮殿が建っていたとも伝わるが、スペイン人による征服後、その黄
金なども略奪されてしまったため、今日まで遺る貴金属の品は数少
ないようです。それゆえにこの会場で観られるものはとても重要なも
のばかり。先史時代から膨大な時間を紹介する展覧会であり、様々
な9 つの文化を一気に見せてくれる贅沢な内容となっていました。
奥深い我々の知らない古代アンデスの文化、価値観をガラリと変え
てくれるものに出会えました。考古学を専攻してた友人の力説が、
今やっと分かった気がしました。考古学って面白いですね。

「図案サンプル」 (下左)
様々な図案を多様な技法で織り込んだ4枚の帯状の布を継ぎ合わせ
たものの様です。非常に腕の良い織り手によって織られているようで、
パターンの見本であったように思われます。チャカイ文化は優れた技
術の織物で有名で、現在でも多数の織物が保存されているそうです。
「つづれ織のチュニック」 (下右)
世界最高レベルの細かいつづれ織りで作られたワリのチュニックは、
たて糸に染色したラクダの毛を使い、よこ糸が表に出る折り方で2枚
の布を織り、それを並べて中央を (首穴を残して) 縫い合わせて作
られるようです。チュニック とは、腰から膝の上辺りまでの丈の衣服。

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第5章 最後の帝国──チムー王国とインカ帝国
ワリ帝国やティワナク文明の政体が崩壊すると、各地に多数の地域
政体が成立し、対立や衝突が生じた。その間、勢力を伸ばしたチム
ー王国は北部沿岸の有力勢力になった。しかしインカ帝国がチムー
帝国を滅ぼし、アンデス文明以来最大規模の領土にまで成長する。
そしてその後、スペイン人のピサロによって征服されるのです。

「木製の葬送行列のミニチュア模型」 (上右)
卵形のものを2人の男性が担いで運んでいますが、この卵形のものは
死者を美しい織物でくるんだ 「葬送包み」 を表しているようです。周囲
に付き従う12体の像がみな異なる服装なのは、それぞれの人物の役
割ないし地位が違うことを示唆しています。
「木製柱状人物像」 (下)
チャンチャン遺跡の王宮複合建造物の入口付近の壁に埋め込まれ
ていた像のようです。どちらの人物も両手で何かを持っているが、保
存状態が悪いため何を持っているかわからないようです。

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「インカ帝国のチャチャポヤス地方で使われたキープ」
文字を持たなかったアンデスで、情報の記録 ・ 伝達手段という役
割を担ったのがキープです。歴史の教科書で目にした人も多いと
思います。細い結び目をつくり、結び目の位置とタイプにより10進
法にもとづく数字を表して、情報伝達の手段としました。結び目は、
帝国の宗教や歴史、経済の情報など多岐のわたりました。色や太
さも意味を持っていたと考えられています。このキープを観るのを
楽しみにしていました。これで情報等を伝達、とても不思議です。

高度に発達したアンデス文明にはなんと “文字” がありませんでした。
そのため重用されたのが 「キープ」 という細い紐の結び目。色や形、
素材などがそれぞれ異なる紐を結んで、神話や歴史を記録していた
ようです。当時はインカ王宮の書記官が3年かけて読み取り技術をマ
スターし、神話や歴史を記録していましたが、文明が滅びてから現在
まで完全な解読はできていません。「キープ」 を鑑賞しながら、当時
の人々がどのような方法で情報を読み取っていたのか、想像する
だけでも、その技術力の高さが伺えます。

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第6章 身体から見たアンデス文明
最終章となる第6章では、発掘された人骨やミイラが展示され、古
代アンデス文明の身体観、死生観を浮き彫りにしています。生贄
の殺害や頭蓋骨の変形など、私たち現代人には理解しがたい風
習の数々。しかし、そこには 「人間とは何か」 という普遍的な問い
かけに対する、重要な手がかりが隠されているのかもしれません。

第6章は、ミイラの展示があり、写真撮影は禁止でした。(右)
ここでは頭蓋骨を人為的に変形させたり、大きな負傷を負った者に
対して、頭に穴を開けて 「開頭術」 と呼ばれる治療方法などを紹介。
また、インカの王様は死後もミイラにされて影響力を持ったと伝えら
れています。会場ではそうした死生観を伝える3体のミイラを観るこ
とができ、全身をミイラ包みに包まれたままの男児、顔だけむき出し
になり穏やかな表情が見られる女児、そして紐を噛みながら苦しい
表情にも見えるミイラが副葬品とともに展示されていました。ミイラ
を見て思ったのは、骸骨だと怖くないけれど、ミイラは人間の形とか
目などの器官がそのまま形になっているので、怖いというか、不気
味だなぁ~と。乾燥して干からびた皮膚とかがリアルで本物だしね。

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アンデスってなんです?
この答えにたどり着ける人は果たしてどのくらいいるんでしょうか?
文字を持たない、腐食しない黄金の永遠性、生贄の儀式、ミイラと
の生活・・・など、私たちが育ってきた身近な文化には無い発想や
習慣に驚くとともに、トウモロコシにも宿ったという神の存在・・・・と
聞くと、日本の八百万の神の考え方にも通じるところがあるなぁと、
ふと思ったりもしました。国を超え、時代を超えて、想像もしていな
かった高度な文化文明が存在したことを 「知る」 という好奇心を
存分に満たしてくれる機会だったかと思います。

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古代アンデス文明の始まりから終わりまでをギュッと凝縮したチャレ
ンジングな特別展でした。インカ帝国の名前やマチュピチュの風景
は知っていても、なかなか深くまでは知ることのない古代アンデス
の歴史ですが、ひとつひとつの文化を時系列で追っていくことで理
解が深まりました。1万5000年の歴史の旅を体験した感じでした。
「ペルーという国はなんと奥が深いのだ!」 ということですね。
古代アンデス文明展を見た後には、ペルーに行きたくなりますね。

最後に、音声解説端末で各章毎に実施されたクイズにもチャレンジ。
結果ですが・・・・・見事、全問正解でした。創造神の称号を貰っちゃ
いました。(下右) お土産にペルーで大人気の黄金色の 「インカ ・
コーラ」 を購入。(下左) コカコーラよりも甘味が強く、リアルゴール
ドを薄めてリポビタンDの後味を足した栄養ドリンク風味でした。(笑)





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プロフィール

Author:takasan
ようこそ!

ちょっとした幸せな風景
あたたかな気持ち 
風船に乗せてとばします
拾ってくれた人の心に
ほんわかと届きますように。

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