一ヶ月に2回満月を迎える月を「ブルームーン」という。 そのブルームーンを見ると願い事が叶う・・・・。






いつも訪問して頂きありがとうございます。


紫陽花 「おたくさ」

...2017/06/25 08:15...

「合掌」

がんで闘病中だったフリーアナウンサーで
歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの妻 ・ 小林麻央さん
が22日に死去した。海老蔵さんが自身のブログで、
「人生で一番泣いた日です」 と心境を吐露。

麻央さんは闘病中に 「癌の陰に隠れないで」 と医師に
励まされたことから、ブログを開設し、闘病の様子、家族
との生活などを伝えていた。病と闘っている多くの人が
励まされ、勇気づけられたことだろう。訃報を受け、悲しみ
と追悼の声であふれ、数多くの人らも偲んだに違いない。

真っ赤に目を充血させた海老蔵さんは、会見で一言一言
を絞り出すように 「息を引き取る瞬間、愛してると、その一言
を言って・・・。そのまま旅立ちました」 と麻央さんとの最期の
別れを説明。「いい遺言だなあ~」。素直にそう思った。

昔、久しぶりに会った友人から 「おばあちゃんが
亡くなってね」 と知らされた。友人はおばあちゃん子だった。
「みんな仲ようしいや」 そう言い残して、安らかに息を引き
取ったという。 それを聞いて 「いい遺言だなあ」。そう私が
つぶやくと、知人は 「それが不思議なもので、人と口論に
なったりすると 『仲ようしいや』 が 思い出されてね。
大きいところから言ってくれてるような気がする」
と話していた。

病と闘いながら言葉も ないまま死んで行く人の姿を想像
すると、家族らに言葉を残せるというのは、望ましい別れ
のようにも思える。 親しい人の死に接する機会がふえると、
失ったという思いと ともに死の側から生を見つめている
自分に気付く。 とりわけ死別の時に交わした言葉は、
心の奥に入ってくるものです。

病状が急変して、死に目には会えなかった方もいよう。
「ありがとう」 その言葉が耳に残る最期の声を思い出す
方もいよう。そんな時、死が照らす生の意味を自覚して
受け止めたい気がするものだ。

5年前、会社の年配の方が癌で亡くなった。末期がんで
手の尽くしようがない。せめて最期を家で過ごしたいと
実家に帰られて過ごした。ある日、夫婦で風呂に入っていた
時、彼は自分の足を見て、「すっかりやせ細ってカエルみたい
になってしまったなぁ」。このまま 「土にカエル」 のかなぁ」 と
つぶやいたという。奥さんは 「違うよ、お父さん。お父さんは
同じカエルでも 「ヨミガエル」 んだよ」 と言って背中を洗うと、
「そうだなぁ」 と涙声になっていたそうです。こういうやり取りが
できる夫婦なら、死の間際まで言葉を交わし、心のつながりを
深めたことだろう。

人は亡き人をふと思い浮かべ、その人と出会った幸せを
思ったり するものだ。その思いは、その人の最期の言葉と
ともにさらに深まるのではないだろうか。
悲しいかな、幾度となく繰り返すいじめや虐待。
身勝手さゆえに。。。。人とのトラブルの絶えない世の中。
おばあちゃんの 『みんな仲ようしいや』 が聞こえてきそうだ。

小林麻央さんのブログの最後に綴られていたのは、
「皆様にも、今日 笑顔になれることがありますように」 でした。
心からご冥福をお祈りいたします。合掌


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紫陽花 「おたくさ」

HYDRANGEA OTAKSA 『ハイドランゲア ・ オタクサ』。
この耳慣れぬ名は、シーボルトが名付けた紫陽花の
オランダ学名です。長崎には花びらをかたどった
「おたくさ」 というお菓子もあるようです。本日は、
そのシーボルトの 「愛の物語」 を語っることにします。

長崎といえば、江戸時代の出島など、幕府管轄の元で
の貿易統制政策の表舞台。時を遡ること三百年あまり、
八代将軍吉宗は享保5年・・・ということは、つまり西暦
1720年でございます。和蘭 (オランダ) からの書物輸入
が解禁されます。いらい西欧世界の多種多様な学術が
和蘭を経由して、日本に流れ込んでまります。
この奔流は人も当然のごとくに運んでまいりました。

ドイツ出身の医師シーボルトは、文政6年 (1823)、
出島のオランダ商館医として長崎に赴任します。
彼は赴任してすぐに一人の日本女性に懸想したのです。
今様に云いますれば一目ぼれでござります。
余談ですが、私もかみさんに一目ぼれし、
心動かされてしまったのでございまする。うふ
シーボルトが一目ぼれしたのは、その名をお滝といいます。
17歳の当時としては適齢期の女性でございました。

28歳のシーボルトは17歳の楠本滝と結婚するのです。
当時、出島には女は遊女しか入ることが許されなかったため、
表向き遊女としてシーボルトと暮らしたわけでございます。
シーボルトは、お滝を心より愛し 「決して彼女以外の女性を
妻に迎えることはない」 とお滝に誓ったのでございます。
そして2人の間には娘 (稲) が生まれ、幸せな日々を過ごします。

ところが3年後。とんでもない事件が相成るわけでございます。
当時、地図の類は国防上ご禁制の品でございました。
民俗学に傾倒していたシーボルトは日本の風習、植物、伝統、
美術工芸などあらゆるものを収集し、ヨーロッパで紹介しようと
考えておりました。その中に日本の地図なぞも含まれていた
のでございますから、ただでは済まない。

取り調べの結果、間諜 (スパイ) の容疑で、国外追放を
言い渡されてしまったのでございます。
ああ、どうなるお滝さん・・・・・・・。
当然ながら妻であるお滝も、厳しい取調べを受けるのです。
しかし、そこは惚れた相手のために、身命を投げ打つ覚悟
くらいはできています。決して夫・シーボルトの不利になる
ことは話さなかったのでございます。死ぬる覚悟でひと
ことも喋らず、根負けした役人が彼女を解放したので
ございます。いつの時代も女は強いのでございます。

さて、国外追放となったシーボルト。
彼はヨーロッパで、日本の伝統 ・ 風習、植物 ・ 動物、
美術 ・ 工芸を集めた 「日本民族学の博物館」 を建立し、
日本の素晴らしさを世界中に伝えたのでございます。

そして ―――――――― 。
オランダに帰国後、シーボルトは遠く離れ離れになり、
もう二度と会うことのできないお滝への想いをひとつの
名称にこめたのでございます。

それが、紫陽花の学名である 『オタクサ』 でございます。
シーボルトはつたない日本語で滝のことを 「おたきさん、
おたきさん」 と呼んでいたのです。目に見えるようでは
ございませぬか。

おたきさん・・・ おたくさ、でございます。

日本からシーボルトが持ち帰った日本原産の花。
「紫陽花」 の学名には、国に割かれても、消えることの無い
シーボルトのお滝への深い愛がこめられているのでございます。
ヨーロッパの紫陽花は、世界初の 『日本民族学コレクション』
誕生の副産物とも申せましょうか。また別の云い方をすれば、
国に引き裂かれた男女の切ない情愛の産物とも・・・・・。

お滝とシーボルトの間に出来た子が 「イネ」 さん。
大変な苦労をして医学の道に進んで、日本初の女医で
産科医となった幕末の西洋女医 ・ 楠本イネでございます。
そしておイネさんは、「たか」 という女の子を産むのです。
お母さんに似ています。やはり色白の美人だったようです。
「たか」 は母のように女医をめざします・・・・・が、
その話には胸が痛みます。まるで梅雨の庭に咲くあじさいの
ように、美しくもせつない女三代の物語へと続くのでございます。

                                おしまい。

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「紫陽花まつり」  白山神社 2017

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花を鑑賞するには、晴れた日のほうがいいかもしれません。
しかし、アジサイに限っては曇天や雨の日がよかったりします。
梅雨の時期に咲くアジサイを鑑賞するため、白山神社へ行って
きました。この時期になると、紫陽花を無性に観賞したくなります。
水道橋へ行ったついでに、一駅先の白山駅近くの白山神社へ。
残念ながらこの日はカンカン照りの暑い日で、晴天の日の紫陽
花は似合わないな~と思いながら、まずは紫陽花を紹介します。

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6月中旬頃に、文京区の五大まつりの一つ 「文京あじさいまつり」
が、白山神社で開催されています。白山駅から白山神社へ向かう
参道は、緑色の提灯が飾られ人の列が続いていました。 (下右)
真っすぐ進むと社号碑と大鳥居が現れます。(下左) いかにも
紫陽花まつりという感じで出迎えてくれます。(上) 石段を上った
先が白山神社です。ちかごろ毎年 「あじさい祭り」 の様子が、ニュ
ース番組でも紹介されるようになり、訪れる方が多くなりました。

  「第33回 文京あじさいまつり」
期間    :  2017年6月10日(土)~6月18日(日)
開催場所 :  白山神社 ・ 白山公園
※ 紫陽花まつり期間中、富士塚の公開や、歯ブラシ供養のほか、
   土曜日 ・ 日曜日を中心に賑やかなイベントも開催されます。

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「白山神社 (はくさんじんじゃ)」 (東京都文京区)

白山神社の創開は古く、天暦年間 (947~957年) に加賀の国一之
宮 ・ 白山神社を本郷の地に勧請したのが始まりと伝えられる。その
後、元和年間に2代将軍徳川秀忠の命で、小石川植物園の地に移
されたが、徳川綱吉がそこに屋敷を造営するにあたり、明暦元年
(1655) に現在地へ再度移されました。この縁で綱吉と生母桂昌
院の厚い帰依を受け、以降、徳川将軍家から信仰されたようです。
立派な権現造の社殿 (上) で、社殿の前には一対の狛犬。(下右)
両目が黄金に塗られた珍しい狛犬です。拝殿前は行列ができて
いましたが、まずはお参りを・・・。 (下左) 差し迫った悩みもない
ので、家内安全をお願いしました。

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「手水舎」
狛犬や手水舎の周りには見事な紫陽花が咲き誇っています。
狛犬の周りにも特別に紫陽花が飾られています。(上) 眼が金色
の狛犬さんは愛嬌があって可愛かったです! 手水舎 (下) の中
に龍の彫刻が施されており、江戸文化的な派手な神社ではない
ものの、しっとりとした雰囲気のある神社です。白山神社は、縁結
びの神とされる 「菊理媛神 (ククリヒメのカミ)」 が祀られています。
菊理媛神は、黄泉の国で喧嘩したイザナギノミコトとイザナミノミコ
トを仲直りさせた神様なので、縁結びの中でも復縁のご利益を授
かりたい人は訪れるといいと思います。

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期間中は、たいへんな賑わいを見せるが、何といっても面白いのは
“歯ブラシ供養” という歯の神様ならではの行事。白山神社は江戸
時代に歯痛止めの神様として信仰を集めたことから、紫陽花まつり
の期間中は歯ブラシ供養が行われるようです。

白山神社の境内は決して広いわけではないのですが、情緒があり
紫陽花がよく似合います。境内には青色のヒメアジサイ、赤紫系の
西洋アジサイをはじめ、ガクアジサイ、 ウズアジサイ、花火アジサイ
など多彩な色を見せ合う紫陽花、約3000株が植えられています。

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あじさい一つ一つが色鮮やかで、いつまでも見ていたくなリます。
アジサイは非常に多くの形態があり、広く 「アジサイの仲間」 として、
いくつかの種類があります。
【アジサイ】
両性花がすべて装飾花に変化したガクアジサイの1タイプと言わ
れており、日本では古くから親しまれている。狭い意味でアジサイと
いうと本種を指し、あまり使いませんがホンアジサイの呼び名もある。
ユニークな品種に装飾花が丸みを帯びるウズアジサイがあります。
【西洋アジサイ】
日本に自生しているアジサイが中国経由でヨーロッパに渡り、
そこで品種改良され、日本に逆輸入されたものの総称です。
花色が豊富で主に鉢花で扱われているアジサイの主流です。
装飾花だけの品種もあれば、両方の花を咲かせる品種もある。
従来のアジサイと区別するために属名の 「ハイドランジア」 の
名前で呼ばれることも多いようです。

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アジサイは昆虫によって花粉が運ばれる虫媒花であり、野生には
ハナカミキリやマルハナバチがよく訪れる。ガクアジサイの中心に
ある両性花が小さいのは、花の密度を高くして1匹の1回の訪問
で、多くの花を受粉させようとしているそうです。

【がくあじさい】
ガクアジサイとは、アジサイの原種のひとつで、一般的知られてい
る 「ホンアジサイ」 とは違って、花の中心に蕾のような花が集合し、
その周りにガクと呼ばれる葉っぱが変化した部分がついているの
が特徴です。日本に分布、漢字で書くと 「額紫陽花」 で、両性花
の周りに咲く 装飾花を額縁に見立てたのものです。
【ヤマアジサイ】
「やまあじさい」 は一般的に、「がくあじさい」 より小ぶりで、凛とした
美しい花を咲かせる人気のあじさいです。装飾花が白から濃い赤に
染まる人気の 「紅」 や、白い小さな八重の花を咲かせる 「富士の滝」
など約80種種、1600株があるようです。

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あじさいは水気を好む植物で、雨が降っている時の方がいきいき
する植物です。そんなあじさいに梅雨のイメージがあるのは、ちょ
うど梅雨の時期に見頃を迎えるからでしょうか。梅雨の季節を彩る
紫陽花。 アジサイは、花だけではなくその葉も美しく、いっしょに
鑑賞したいものですね。とくに雨に濡るアジサイの花や葉は美し
いものです。この日は晴天でしたけどね。(笑)

「あじさい」 はもともと日本の固有種で、18世紀にヨーロッパに渡り、
品種改良され、「西洋あじさい」 がうまれました。その後、「西洋あじ
さい」 が日本に逆輸入され、日本の庭木として一般に広まりました。
その品種改良に使われたのが 「がくあじさい」 の種類といわれてい
ます。派手な印象の 「西洋あじさい」 と比べ、「日本原種のあじさい」
は花も小さく楚々として控えめな印象です。

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「ダンスパーティ」  (上)  
変わったネーメングですが華やかですね。観賞していた年配の方
が、「ダンスパーティ」 ――と聞いて思い浮かぶのは歌 「ダンスパ
ーティの夜」 と言って歌いだしました。 赤いドレスがよく似合う、
君と初めて会ったのは、ダンスパーティの夜だった、踊り疲れて二
人で、ビルのテラスに出てみたら星がきれいな夜だった。 皆さん
から拍手喝さいで、本人は上機嫌でした。こんな歌知らない。(笑)
「墨田の花火」   (下左)
名前がおもしろい。花火のように星型の花が飛び出すような形を
しています。これも紫陽花の一種。特徴的なすがたですね。
夜空に音もなくパッと広がる花火に見え、音が後れてやって来る、
その前の感じがします。隅田川の花火大会、チョウ込むんだよね。
「美山八重紫 (ミヤマヤエムラサキ)」  (下右)  
花の色、両性花と装飾花の割合は栽培条件により変化するという。
条件がよいと八重化した両性花も生長するためらしいでっす。京都
府美山町で発見されたそうです。 有名なかやぶきの里などがあり、
情緒のある所で、そこで生まれた紫陽花のようです。名前のとおり
落ち着いた、しっとりと雰囲気の紫陽花でしょか。

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「アナベル」  (上)
アナベルの特徴は、小花がたくさん集まってボール状に大きな塊
を作ることです。1つ1つの花は大きくありませんが、密集して大き
くなっているため、とても美しく見応えがあります。光と蔭の中で変
化する白さが、なんともやさしくてたまりませんね。咲き始めの淡い
黄緑色から、幼子が少女に成長するような、じゃじゃ馬娘が花嫁
になっていくのを見るような、清々しい純白に変わっていく紫陽花。
ウエディングドレスを着た花嫁という感じでしょうか。これ好きかも。
「渦紫陽花 (ウズアジサイ)」   (下)
丸みのある装飾花が、貝殻のように渦を巻くように咲き、萼片が
スプーンやお皿の縁のように巻き上がっているのが特徴です。
花びらがちょっと肉厚で、内に丸まっているのはウイルスにやら
れて変化したのが 後に園芸種として固定されたそうです。ウイ
ルスも時には美しいものを創りだす手助けをするんですね。近く
にいたお子様に声をかけられました。「これは何の花~」 って、
オタフクアジサイ (お多福紫陽花)」 ですよ。ご存知でしたか? 
江戸時代からある品種で、別名を 「オタフクアジサイ」 とも呼ば
れています。この紫陽花だけは、私も知っていました。 エッヘン

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「ピーチ姫」  (左)  
ピーチ姫、名前から連想される通り、明るいピンク色の花はとても
かわいらしく、装飾花の咲き始めは淡い黄緑色をしている花弁が、
徐々に透き通るようなピンク色に変化していく様は、毎日見ていて
も飽きないと言われます。優しいピンクの花色が、まさしく母の日
に贈りたい、そんな感じでしょうか。花形はテマリ咲きのようです。

「マース」  (右)
なんてモダンでおしゃれな花びらなんでしょう。
紫がかった青と白がとても綺麗で、随分とカラフルな花柄の品種
も多く出回るようになってきており、とにかく驚かされることが少な
くない、最近のアジサイですね。花嫁が持つブーケみたい。主と
聖母様の護りと祝福が、いつも二人に降り注いでおりますように
・・・・。花を贈る心を贈る、清楚な美しい、そんな紫陽花でした。

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「ラピスラズリ」   (左)  
ラピスラズリというのは、神秘的な青さが特徴の鉱石の名前です。
その名をつけられたアジサイは、花はテマリ咲きタイプで、装飾花
がたくさん集まって咲くようです。咲き進むにつれ、花弁の外側か
らだんだんと色づいて、 最終的には、装飾花全体が青色に染まり、
神秘的なラピスラズリ (青金石系) と同じような色合いになります。
豪華な宝石を散りばめたような姿に心動かされる素敵な紫陽花。
「ヒメアジサイ」  (右)
普通のアジサイに比較して花が女性的で、花が優美ということか
ら 「姫あじさい」 の名が付けられたそうで、可憐な紫陽花です。白
から水色そして淡青へと変化しますが、変化というよりも色が濃く
なるようです。紫陽花の七変化は、心が変わるのを嫌う武士には
好まれなかったそうです。独特の青色ですが、ヨーロッパでは酸
性土壌の地が多く、そのため赤色に開花するという。「ロゼリア」 
との名があるようです。鎌倉の明月院でよく見かけますね。

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白山神社の境内は狭いのですが、隣接している白山公園と合わ
せて3000株の紫陽花ですから、あっという間に観賞し終わります。
豊島園等の紫陽花と比べると物足りないかも知れません。

あじさいの語源は、「あづさい」 と言う言葉が変化して生まれたも
ので、「あづ」は「あつ」で集まるの意、「さい」 は 「さあい」 (真藍)
からきた言葉で、青い花が集まって咲くと言う意味の言葉です。
日本は酸性土壌がほとんどですので、自生種は、ほとんど青い
花だったはずです。 移り気、心変わりのイメージとは裏腹に、
アジサイの語源は、青い花と決めつけているのは、これまた
意外ですねえ。

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なんでも紫陽花は、土の性質によって色を変えるといいます。
あっちは紫、こっちは青で、あさって向けば赤紫色・・・なんてことも
あるわけです。で、色定まらぬ花ゆえに、「移り気」 なんて不名誉な
花言葉になったのでしょうか。実は、アジサイの多くは土壌の酸性
度によって花色が変化します。酸性が強ければ青色が強く、アル
カリ性が強ければ、赤色が強くなります。リトマス試験紙と反対で
すね。土に影響されず色が固定する品種もあるようです。そんな
色の移り変わりを楽しめるアジサイの原産国は日本なんですね。
知っていましたか?  季節が限られる花、今だけのお楽しみを
満喫したいものです。

   梅雨どきに 濡れるあじさい 艶やかな

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梅雨の庭にひときわ鮮やかな色を放つアジサイ。その風情ある姿
に心ひかれると同時に落ち着きも感じるのは、多くのアジサイが日
本原産で、親しみやすいからでしょうか。さらに魅力を増したアジサ
イの世界を堪能するのもこの時期の楽しみです。

このあじさい オランダでは学名が 「オタクサ」 といいます。江戸時
代に日本に滞在したシーボルトは医師としての立場が有名ですが、
動植物に関しても深い知識を持った科学者でもあったのです。日本
にいる間、たくさんの動植物を採取し、標本も作成して母国にも送っ
ており、ヨーロッパにおける日本の植物の研究の基礎になったとい
います。日本に居た期間、楠本滝 (通称お滝)」 という名前の女性
と結婚しました。愛する日本人妻、その名を取って、アジサイには
Otakusa (お滝さん) の名を付けたといいます。アジサイは、日本
女性 (大和撫子) のイメージなのでしょうか。

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色とりどりの紫陽花が調和されて素敵です。紫陽花って、こうやって
まとめて見ると本当に綺麗ですね。昔はあまり好きではなかったの
ですが、今頃になって何故かとても好きになってしまいました。知人
などはトイレの傍に植えられていたためトイレの花と言ったイメージ
が強く、あまり良い印象がないと笑ってました。本殿裏手の公園や
裏山にも咲いているので、見落とす人もいます。いずれにしろ落ち
着いたたたずまいの境内に咲き乱れる 「紫陽花」。これもまた風情
があっていいものです。

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「富士塚お山開き」
富士塚とは、江戸時代に盛んになった富士山信仰に基づく富士山
へ登り、お参りすることがブームとなります。しかし、誰もが富士山
まで行けるわけではありません。そこで、近所の神社などに小山を
つくり、そこを登ることで富士山へ登ったことと同じ御利益があると
いうわけです。ここ白山神社にも富士山信仰の浅間神社が祀られ
実際に富士山から持ってきた溶岩などもあります。 この山の斜面
にいろいろなアジサイが植えられています。普段は門が閉鎖され
ているのですが、紫陽花まつり期間中は一般公開されます。江戸
時代は、きっと見晴らしも良かったのでしょうが、周りをビルに囲
まれて何も見えませ~ん。小山よりビルの方が高い現代です。

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しとしと降る雨の中で、ホットな心を明るくさせてくれる素敵な花。
この 「紫陽花」 という漢字でどうして 「あじさい」 と読むのでしょうか?
どう考えてもこれは、完全に当て字としか考えられませんよね。物
の本によると平安時代に唐の白楽天の詩にあった 「紫陽花」 とい
う花名を、強引に日本のあじさいにあててしまったところから生ま
れたという。誰がそうしてしまったのかはわかりませんが、よっぽど
「紫陽花」 の字からくるイメージが気にいったのでしょうね。しかも、
もとの中国の 「紫陽花」 という花がどんな花かついては、未だによ
くわからないようです。しかし、中国でもあじさいは咲いています。

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「文京あじさいまつり」 が開催される敷地内では、境内や隣接する
白山公園には露店も出て、土 ・ 日になると催し物も開催されるため、
大いに賑わっていました。テント内から売り子の元気な呼び込み声
が響いていました。特に人が並んでいたのが、玉こんにゃくとお団
子だったが、ビールや焼き鳥、コロッケなどもあり、どれも値段も良
心的な価格で美味しそうでした。出来たてのコロッケを試食しました。
美味しかったです。この日は暑かったので、かき氷の売れること、
行列が出来ていました。私は焼き鳥とビールで喉を潤しました。

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紫陽花に蛇の目傘も似合いますが、もう少しどうにかならなかった
のでしょうかね。せっかくの蛇の目傘も年季が入り過ぎてボロボロ
でした。(上) 特設ステージでは、様々な催しが行われています。
ちょうど小学生の演奏が終わり、フラダンスが行われてました。(下)

梅雨時の季節を代表する花として、日本でも愛され続けている。
紫陽花って不思議な花だなあと思います。 ほんと色々な色が、涼し
げな感じなんですよ。 自然ってすごいですよね~。 きっとエアコン
や扇風機のなかった時代、 紫陽花とうちわと草履姿で涼をとったの
でしょうかね~。 もうその姿から涼しさを醸し出してくれています。

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時の移ろいを、こんなに魅惑的に色彩で表現する 「紫陽花」 は、
植物界の絵師。甘く柔らかな色の表情、紫陽花は色彩の魔術師。
色の移ろいが面白く、梅雨空にもっとも映える花の一つだと思い
ませんか。紫陽花一輪に見る 『季』 (とき) の移ろい、味わい。
そんな中で、ハート形の紫陽花を見つけました。(上左)
境内に中国の革命家 「孫文の座石の碑」 もありました。(下) 

【豆知識】
1910年6月のある夜、東京の宮崎滔天宅に寄寓していた孫文は、
宮崎滔天とともに文京区白山神社にやってきて、境内の石に座り、
中国の将来やその経綸について熱く語り合ったという。孫文の革命
への情熱に感銘した宮崎滔天は、生涯を通じ中国革命を支援し続
けます。その孫文は、中国における革命の先駆者となり、台湾では
孫文は「国父」 として崇められ、中国もまた孫文を高く評価されてい
ます。中国統一を目指すも道半ばで病没。孫文の長男の龍介さん
は、NHKの人気連続テレビ小説 「花子とアン」 で、主人公の花子
の友人、蓮子と駆け落ちする帝大生、龍一のモデルといわれます。
妻は蓮子のモデルとなった歌人、柳原白蓮 (本名 ・宮崎燁子) です。
歴史をたどっていくと、色々な人と繋がっていて面白いですね。

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裏庭でひっそりと咲いた花。強い太陽にまぶしそうだった花。
水切れで度々萎れていた花。一輪しか咲かないで疎まれた花。
アジサイとは思ってもらえずに 「これは何の花~~~」 って道行
く人が、小さなお子さんに尋ねられた花。そんな梅雨時の紫陽花。
日本は雨が多い国で、とくに梅雨の時期はシトシトと・・・。雨が長
くつづきます。この時期、アジサイはよく雨に濡れて色彩も鮮やか
になります。紫陽花は、万葉集にも歌われ、昔からわが国の雨の
季節に風情を与えてきました。しっとりと雨に濡れて、まわりから
の土や葉っぱの香りとともに。紫陽花は梅雨に似合う花でした。

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アジサイには青酸配糖体 (グリコシド) が含まれており、それが
中毒の原因であると考えられています。綺麗なものには、トゲや
毒が潜んでいる物なのですね。万葉集のなかでアジサイを歌っ
た歌があります。

あぢさゐの 八重咲くごとく 八つ代にを
   いませわが背子 みつつ偲はむ 

あじさいが幾重にも群がって咲くように変わりなく、いつまでも
お健やかでいてください。わたしはこの花を見るたびにああなた
を思い出しましょう。そんな感じでしょうか。「八重咲くごとく八つ
代にを」 と、永続性を強調していますね。梅雨のジメジメした時
期は気分も憂鬱になるけれど、紫陽花が梅雨に咲くのは、憂鬱
さを和らげてくれる花なのかもしれません。






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風船に乗せてとばします
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