一ヶ月に2回満月を迎える月を「ブルームーン」という。 そのブルームーンを見ると願い事が叶う・・・・。






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「子育て四訓」

...2015/10/11 08:01...

連日の日本人受賞決定にわいた今年のノーベル賞。
医学生理学賞は北里大特別栄誉教授の大村智氏と、
物理学賞は東京大宇宙線研究所長の梶田隆章氏。
共に二人は、研究生活を支えた夫人や家族の大きな
存在に感謝していた。

大村智氏が受賞の感想や自らの研究について、
学生時代に熱中したスキーから 「人のまねをやったら、
それを超えることはできない」 ことを学び、研究にも
その精神で取り組んできたことや、若い研究者には
「失敗を恐れず、失敗を繰り返してやりたいことをやれ」
と伝えたいとの言葉に輝かしい成果を生むに至った氏
の研究姿勢が伺え、夫人の長年の支えに対する感謝の
言葉にも、その重みを感じ感銘すら受けました。

それに対して、今年もまた、まったく同じ光景が繰り返された。
「村上春樹、今年こそノーベル文学賞を受賞するか」 騒動。
そもそも村上春樹はノーベル賞の候補に本当に入っているのか。
というのも、この時期報道でよく目にする 「下馬評で1番人気」
「最有力候補」 などというのは予想屋が勝手に予想している
だけのもの。ノーベル賞の選考委員会は候補を公表している
わけではない。ノーベル賞委員会は50年経って初めて候補を
公開することになっているからだ。マスコミ報道には閉口する。

さて、
最近、夕方になると急に辺りが暗くなってしまうと感じます。
風が少し肌寒く感じられるようになるこの時期は、日の入り
時刻が急激に早くなっています。「秋の日はつるべ落とし」
という言葉がありますが、これは、秋はあっという間に日が
暮れる、ということを表しています。

「つるべ」 とは井戸から水をくみ上げるために使うおけの
ことで、まるでつるべを井戸に落とすように、太陽がする
すると、はやく沈んでいくことからこの言葉ができました。

このように秋の日の入りは、日に日に早まります。
このため先週は、同じ時間でもまだ明るかったのに、今週
はすでに暗くなってしまっていると、感じることも多いですね。
これからの季節、子供の帰宅時間を早めにして、暗くなる前
に家に帰るよう促すようにしたい。お父さんはこの時間から、
飲み屋さんとお友達に・・・。秋の夜長を楽しみます。うふ

明日は体育の日です!
今週、来週末は、運動会という方も多いでしょうか?
一足はやく私も娘の運動会があり、見に行ってきました。
自分達の組が逆転負けしてしまい本気で悔しがる姿に
「そうだ、その心が大切だぞぉ」 なんて、子供たちの姿に
心が洗われた気分でした。一生懸命な姿っていいですね。

秋は、スポーツ、読書、食欲の秋・・・・。
盛りだくさんの秋を満喫してみたい。


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「子育て四訓」

友人に待望の赤ちゃんが誕生した。
子ども好きにも拘らず、なかなか子供に恵まれず、
幾度も診察を繰り返しての誕生だっただけに、
嬉しさは人一倍だった。

そんな彼女夫婦が家族と一緒にお宮参りに出かけたらしい。
お宮参りの時、宮司さんが 「赤ん坊の時は肌を離すな。
幼児の時は手を離すな。少年の時は目を離すな。
青年の時は心を離すな」 と親の心構えを話されたという。
一番大切なのは昔から伝え続けられるシンプルな
教えなのではないだろうか。実は私たちも娘の
お宮参りで 「子育て四訓」 を 教わった記憶がある。

「乳児はしっかり肌を離すな」
胎児期には、文字通り母子は臍の緒でつながり、
羊水の中で守られている。出生と同時に赤ちゃんは
外界にさらされ不安になる。その心の安定を保つためにも、
しっかりと肌と肌を触れ合わせることが大切なのだという。
赤ん坊は生まれて一年間はほとんど受身の状態です。
歩行ができるまでは、母親の胸にしっかり抱かれることに
よって、赤ちゃんは 「守られている」 「かわいがられている」
と無意識のうちに感じ、信頼し安心するのだろう。

「幼児は肌を離せ 手を離すな」
やがて幼児は乳離れをするが、一気に離すのではなく、
常に親がそばにいることで、「心配しなくてもいいよ」 という
安心感を与えることが大切だという。ちょっと周囲のものに
注意や関心があり、自立させるための第一段階だ。自立に
目覚める幼児期は、完全な保護から社会に向いて一歩を
踏み出す時期といえる。最近では、『子供の自立』 と称して、
実際には、親が子育てを放棄する口実に使われている
ことが多いとも聞く。

「少年は手を離せ 目を離すな」
少年は、友達との付き合いによって社会性が育つ時期なので、
ここではしっかりと手を離し、活動範囲を広げてやらないと
いけないのだという。ただし、いろんな危険があるので、
目を離してはいけない。この時期、子供が親に反抗したり、
非行や問題行動に走ったり、いろんなことで苦しい思いを
するかもしれない。しかし、それは成長の過程である。
親として逃げず、共に成長することを心がけるべきだ。
子供の荒れの背景には、親や友人に 「こちらを向いてほしい。」
というメッセージであることが多いという。

「青年は目を離せ 心を離すな」
青年期にまでなると、完全に自立していくために、
自分なりの生きがい、進路を歩んでいくときであるが、
気持ちの上では、心を離してはいけないということのようである。
いずれにしても、子育ての最終的な責任は親にあるという
基本を忘れてはいけない。

最近の子供たちの問題行動が、人間愛、親子愛の
欠落に起因している部分が多いと痛感させられます。 
問題行動の背景に愛情不足や親子の分離不安があり、
いわゆる、親や社会に対する “ 甘え ” があるのでしょう。
しかし、そうした子供たちに 「甘えるな!」 といってみても、
そうせざるを得ない過程を経てきているのです。
親としても教師としても社会としても、そこに目を向ける
ことが必要であり、「形態はちがっても親子の関係を
今一度、確認する必要がある」 のではないでしょうか。

恩師がこんなことを言っていたことを思い出しました。

小学生は暗くなる前に帰りなさい。
中学生は暗くなったら帰りなさい。
高校生は日付が変わる前に帰りなさい。
大学生は盆と正月くらいは帰りなさい。
大学院生は帰れる家があることに感謝しなさい。
社会人になったら、子どもが安心して帰ってこれる
ような家庭を、今度は自分がつくれるようにしなさい。



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   「アール ・ デコ の 邸宅美術館」 展
       東京都庭園美術館建物公開

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会社の研修があり、講師の方が都合で欠席したため早く終了。
研修の場合はそのまま帰宅が出来るのだが、女子社員からリニュ
ーアルオープンした 「東京都庭園美術館」 展が開催されていて、
金曜日は夜間も開催しているので・・・と誘われた。この日は写真
撮影も可能と知れば訪問しない訳に行きません。研修の終わった
夕方に出かけてみました。女の子達と4~5人で出かけました。

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「目黒のさんま祭り」 でお馴染みの目黒通りを高速道路目黒線
の高架が架かる上大崎の交差点に出ます。信号を渡ると、すぐ
に左手に美術館の正門があります。(上) 正門そばに 「チケット
売り場」 があります。(下左)

鬱蒼と茂る木々の下をゆるやかにカーブするアプローチを進んで
いくと、そのモダンな建物が現れてきます。 (下右) 旧朝香宮邸
です。朝香宮邸は、もと皇族のお屋敷です。と、いうことは皇族の
方が実際に住んでいた家ということになります。はたして、我が家
と同じでしょうか・・・・? (笑)

旧朝香宮邸の魅力を生かしながら美術館としての可能性を広げる
ために、平成26年 (2014) ホワイトキューブのギャラリーを擁する
新館を竣工し、建物公開事業の一環として 「アール ・ デコの邸宅
美術館」 展を開催。会期中は平日のみ本館内の写真撮影が可能
という。撮影可能なのは平日のみで、混雑が予想される土・日・祝
日は安全確保のため撮影を遠慮下さいとのこと。この日は金曜日
だったのでラッキーでした。新館展示室での撮影は禁止でした。

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白金の森に建つアール ・ デコの館、東京都庭園美術館。
昭和8 年 (1933) に旧皇族の朝香宮邸として建てられたものを、
そのまま美術館として公開しています。主要部分を宮内省匠寮が
設計し、内装をフランス人デザイナーが手掛けた日本の代表的ア
ール・デコ建築として知られています。その造形的な美しさは国内
外から高い評価を受け、国の重要文化財に指定されています。

旧朝香宮邸そのものを鑑賞する 「建築をみる2015」 とコレクター
たちが収集したアール・デコの名品による 「ARTアール DECOデコ
COLLECTORS コレクターズ」 の2つの企画に構成されています。

「アール・デコの邸宅美術館」 展
2015年7月18日(土) ~ 9月23日 (水・祝)
開館時間 : 10時から18時 (毎週金曜日は夜間開館で21時まで)
観覧料  : 一般800円 大学640円中・高校生・65歳以上400円

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従来の美術館とは異なり、建物自体が美術品といえます。
美術館は広大な緑溢れる庭園に囲まれ、自然と建物と美術作品
があわせて楽しめる環境を・・・と、そこに庭園美術館の名も由来
しています。芝生の広場や西洋・日本庭園があって、いつも親子
連れで賑わっています。

朝香宮家について
朝香宮家は 久邇宮朝彦親王の第8王子鳩彦王が明治39年(1906)
に創立された宮家です。鳩彦王は、明治43年 (1910) に明治天皇
第8皇女允子内親王と結婚。軍事研究のためフランスに留学され
るも、交通事故に遭われ、看病で渡欧された妃殿下と長期の滞在。
その時フランス ・ アール ・ デコに魅了され、帰国後、アール・デコ
の粋を集めた朝香宮邸を竣工します。その後、昭和22年 (1947)
皇籍離脱し、住まいを熱海に移されました。鳩彦王1981年永眠。

【豆知識】
久邇宮朝彦親王の九男・東久邇宮稔彦氏は、皇族であり陸軍
大将でしたが、ポツダム宣言受諾の3日後に当たる1945年8月
に第43代内閣総理大臣に任命されます。日本の降伏に納得
しない陸軍の武装を解き、終戦にともなう手続を円滑に進めた
ことは大きな事績といわれています。終戦直後の混乱に満ちた
この一時期でしたが、総理在任期間は54日と最短でおわります。

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優美な女性像がモチーフの正面玄関の 「ガラスレリーフ扉」。(上)
まず、玄関を入った正面にアール・デコの巨匠ルネ・ラリックによる
ガラスの 「女神像」 (下左) が羽を広げてお出迎えです。モチーフ
そのものはアール・ヌーヴォーを想起させますが、ガラスと鉄という
大量生産に適したモダンな素材で出来ています。本来ならばこの
扉を開けて中に入るわけですが、現在は右側の方から館内に入り
ます。第一応接室 (下左) は正面玄関左手にあり、朝香宮邸当時
は宮様など賓客のご訪問の際、お供の御用係が待機をする部屋
です。長椅子と子椅子は、当時使用されていたもののようです。

正面玄関ガラスレリーフ扉は、フランスのガラス工芸家ルネ・ラリ
ックの作品です。朝香宮邸のために新たにデザインされたという。
翼を広げる女性像は、型押ガラス製法で作られています。一点も
のであるということとその大きさを考えると、ラリックの作品の中で
も貴重な作品のようです。また床全面のモザイクは細かい天然石
で制作され、デザインは宮内省内匠寮技手の大賀隆が手がけま
した。ラリックのガラスレリーフを正面にして左の扉は第一応接室
に、右の扉は受付につながっています。

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「大広間」
大広間は壁面にウォールナット材を使用し、装飾を抑えた重厚な
空間を作りだしています。天井には格子縁のなかに40個の半円
球の照明が整然と配置され、正面のアーチにはさまれた鏡と大
理石のマントルピースはシンメトリーの落ち着いたデザインに華や
かさを添えています。(上) 中央階段右手の大理石レリーフはイ
ヴァン=レオン・ブランショの作品 《戯れる子供たち》 で、古典的作
風が空間に和らぎを与えています。(下右) 今回は当館所蔵のオ
リジナルの家具や調度品等を用いて、本来の邸宅としての空間
の再現を試みているようです。(下左) 何となく重圧感があって、
広間に入るとホーッとため息が出て緊張気味になりっます。

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「次室 (つぎのま)」
南側のテラスに面した次室は大広間から大客室へのつなぎの役割
をもっています。白磁の 「香水塔」、モザイクの床、黒漆の柱、朱色
の人造石の壁、そしてガラス窓から広がる庭園の緑、これらが織り
成す色彩のハーモニーは、大広間の落ち着いた色調とは対照的
にアール ・ デコ特有の華やかな空間を形成しています。白漆喰の
天井は半円球のドームとなっており、装飾過多になりがちな空間に
調和をもたらしています。 この小さな空間においても材質・色彩に
アール ・ デコの特徴が顕著にあらわれています。優美で洗練され
たデザインが本当に素敵ですね。

「香水塔」
オレンジ色の人造石の壁に囲まれたセーブル製白磁の香水塔が
優雅にそびえます。この塔の上部に電球の熱によって香水の香り
を漂わせてお客様をお迎えするんだそうです。香りが招待客の気
分を和らげたんでしょうか。大きなアロマですね。

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「大客室」
南側の庭に面したテラスを控え、朝香宮邸のなかで最もアール ・
デコの粋が集められているのが、この大客室と次に続く大食堂。
この部屋では幾何学的にデザインされた花が主なモチーフとして
用いら、アール ・ デコ様式で隅々まで凝っているようです。イオニ
ア式柱頭をもつ柱にはシコモール材が使われているようです。室
内装飾を依頼したアンリ・ラバン氏は一度も来日せず、手紙での
やりとりで完成にこぎつけたようで、日仏双方にとって大変困難
な仕事であったことが想像されます。夜間でも観覧する方が多く、
この部屋には大勢いましたので、写真を撮れる状態ではなく、
皆さんが去るのを待って写真を撮りました。苦労しましたよ。(笑)

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当館の建築とアール・デコに対する理解を深め、旧朝香宮邸を後
世へとつないでいく一助となる様に時々一般公開しているようです。

天井にはシャンデリアを囲む漆喰仕上げの円や石膏によるジグザグ
模様が施されています。このシャンデリアは花と歯車をモチーフにし
ているそうです。(上左) 大客室のドア (下左) は、マックス・アング
ランの銀引きフロスト仕上げのエッチング ・ ガラスを嵌めこんだ扉。
(下右) 扉上部にあるレイモン・シュブのタンパン装飾、暖炉 (上右)
のレジスター装飾等、この部屋では幾何学的にデザインされた花が
主なモチーフとして用いられているという。イオニア式柱頭をもつ柱
はシコモール材にラッカー仕上げで金茶のつやを出し、壁面の上部
を囲むように木製ボードに描かれた壁画はアンリ・ラパンによるもの
です。、一つ一つが手の込んだ作りで、観ていて飽きませんでした。

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「小食堂」
この部屋は朝香宮一家の日常の食事に使用されていたようです。
西洋スタイルの朝香宮邸の中にあって珍しく、全体に和の要素が
取り入れられた部屋ですね。天井は杉の柾板まさいたが使用され、
床の間も設けられています。ラジエーターカバーはブロンズ鋳物で
制作されており、日本古来の源氏香の模様がデザインされていま
す。床の寄木はローズウッドを中心にしてケヤキ材が施されており、
その周りを黒檀で装飾しています。昼間だとボランテアのガイドが
案内してくれるようです。この日は監視の方が各部屋にいたので
しつこく聞きました。(笑) 迷惑だったろうな~。

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「大食堂」
宮家用小食堂に対して、大食堂は多くの賓客を招いて会食する
正式の場です。外国大使 ・ 公使を招いたり、また祝い事がある
と近い親戚である各宮家の方々が賑やかに集まり、「大食堂」
で会食後に、「大広間」 の方でダンスを楽しまれたという。南面
に庭園を望み、大きく円形を描く張出し窓は、開放的な独特の
空間を形作っています。(上) 暖炉の上の壁画は赤いパーゴ
ラ (つる棚) と泉が油彩で描かれています。(下右) 植物文様
の壁面 (下左 )は、コンクリート製でフランスから送られてきま
したが、到着時にヒビが入っていたため日本で型を取り石膏で
作り直し、銀灰色の塗装が施されているそうです。

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賓客を招いて会食するテーブルが一部セッテングされていました。
(上) 当時の豪華な食事に目を奪われます。来客時の会食用に
使用された部屋ということで、ルネ・ラリックの照明器具 《パイナッ
プルとザクロ》 にくだものがモチーフとして使われデザインされて
います。(下左) テーブル中央にセンターピース (下右) を中心
に何十皿もの料理を豪華絢爛にテーブルに飾るフランス風サー
ビスはヨーロッパ王室の模範でした。フランス革命後は、一皿一
皿をサービするするロシア風サービスが主流になったそうです。

【 豆知識-2 】 センターピース
テーブルの真ん中に装飾品を置くことをセンターピースと言います。
スープ鉢や燭台なども代表のひとつだが、最もよく使われるのは花
です。センターピースを置くだけで食卓がとても華やかになり、『お
もてなし』 度がぐっとアップします。昔、ヨーロッパの貴族社会にお
いて、ディナーのメインコースが終わると、その家の美術品、誇れ
るもの、ガラス工芸品など、いわゆる芸術作品などがテーブルの
上に持ち込まれ、観賞する慣わしがあったそうです。 そのうちに、
装飾品の代わりに、テーブルに花を飾るようになります。そうすると、
その場にふさわしいムードを盛り上げるのに一役かったのでしょう。
やはり、貴族社会から花を飾ることが始まったというわけです。

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大食堂の窓側は、南面に庭園を望み大きく円形を描く張り出し
窓で、開放的な空間。ここで食後に紅茶でもお飲みになられた・・。

朝香宮は、陸軍軍人だったんですが、一方で、白金の自宅では
食事の時に、仏語以外使わせない程のフランスびいきだったとか。
その為に食事中も、おフランス語で会話されるので、お子様方や
侍女たちにとっては少々苦痛を伴う時間であったようで、大層困
ったなどというエピソードが伝わっています。

そこで、おフランス語講座です。(笑)
Comment allez-vous ?? (コマンタレヴ?) 「Comment:コマン (コモン)」
は英語で言うと 「How」 に相当する言葉で 「いかがですか?」 という疑
問詞。「allez-vous(アレ・ヴー)」 は 「vous allez」 がひっくり返った形で
「you are going」 とでもいうような言葉です。 英語に直せば 「How are
you going ?」 というわけで 「お元気ですか? 調子はどうですか?」 と
なるわけです。 この 「comment(コモン)」 という疑問詞ですが、「どう
ですか?」 という意味のほかに 「何?」 と聞き返すときにも使います。
相手の話がよく聞き取れなかったとき に 「Comment?」 と聞き返せば、
それは 「え、何?」 という感じの意味になります。

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一階は接客用パブリックス・スペースで純粋なフランス・アール・
デコ、それに比べて二階は家族のプライベートな居室です。
そこには技師が創り上げた和風アール ・ デコがひろがります。

「第一階段」  (上)  
大広間の中央にある第一階段は1階から2階の家族の居室へ通じ
る階段です。それはフランス仕立てのアール・デコの空間から 「日
本のアール・デコ」 の空間へ移行する階段の様に感じます。階段
のステップ、腰壁、手摺りには3種類の大理石が用いられています。
手摺りのデザインはアール・デコの特徴であるジグザグのラインが
強調されていました。絨毯を踏みしめる感触は何とも言えない感じ。
「二階広間」  (下)
2階の広間は家族の居住空間で、造り付けのソファーがあり、宮家
時代にはピアノが置かれ、ご家族のくつろぎの場となっていたようで
す。照明柱 (下右) は、天井照明とともにアール・デコ特有のパター
ン化された花模様で統一されています。日本の伝統模様である青
海波が使われるなど、所々に和の要素が取り入れられています。
備え付けの家具は、楽譜収納キャビネットのようです。(下左)

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家族の居住ですが、戦前の皇族のお屋敷ですから、それはもう、
一般人とは全く次元の違う生活環境だったと思われますよね。

「殿下の書斎」  (上)
書斎は正方形の部屋の四隅に飾り棚を設置することにより室内を
円形に仕上げ、ドーム型の天井と間接照明により求心的な空間が
演出されています。半円形の机は円形の底部が回り、好みの方向
に向けることができる機能的な仕様のようです。皇族の自宅でなけ
れば、戦時中にどうなっていたのか、色々と考えさせられますが、
戦後の一時期、外務公邸・首相公邸、国の迎賓館などとして使わ
れていて、吉田茂元首相も執務室として使用したそうですよ。
「殿下居間」   (下左)
高さのあるヴォールト天井が空間に広がりをあたえ、ヒノキ材の付け
柱、大理石の暖炉と鏡が落ち着いた品格を添えています。ラジエ
ーターレジスター (暖房器用カバー) のデザインにはアール・デコ
によく見られる噴水がモチーフとして使われていました。壁紙とカー
テンは、現存する壁紙に倣ならって2014年に復原したようです。
「殿下寝室」  (下右)
居間や書斎と比べると装飾は控えられ、寝室にふさわしい落ち着い
た雰囲気でした。柱と扉にはクスノキが使われており、4か所の扉に
はクスノキの玉杢たまもくが装飾として使用されています。玉杢とは、
樹木の瘤こぶのある面をスライスすると現れる、比較的大きな同心
円形の模様のことです。

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「妃殿下居間」   (上)
やや浅めのヴォール天井に取り付けられた5つのボール状の照明
は、各部屋ごとの意匠を凝らした照明デザインです。 床には昭和
初期に美術タイルとして名を馳せた泰山タイルが敷き詰められてい
ます。 庭を望む南面には半円形のバルコニーを備え、美しい色調
の大理石や一枚ものの大きな鏡、実用的な造り付けの棚や開き戸
など、隅々に妃殿下の趣味嗜好が伺えます。
「妃殿下寝室」   (下)
楕円形の鏡の付いた白いドア、上下に移動のできる布シェード付き
の照明など、女性の部屋らしい雰囲気に溢れています。2脚の椅子
は、アンドレ・グルーのデザインで、背もたれにはマリー・ローランサ
ンによる花のブーケが描かれています。(下右) 芸術に対して造詣
が深く、壁紙の選択を行うなど、この建物の設計に積極的に参加さ
れたようです。しかし、妃殿下は建築が完成 (1933-5月 )した年の
わずか半年後にご逝去されています。 そのせいでしょうか、
主のいない寂しさを感じる部屋に思えてなりません。

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庭園美術館も普段は展示会があると撮影禁止なのですが、この
企画の日は撮影ができます。美術館の係りの方が、撮影OKです
よ~とお薦めしてくださいました。 隅に立っていらっしゃる係りの
方も、こちらがカメラを構えると、邪魔にならないようにと笑顔で
「どうぞどうぞ」 と移動してくださったりして、恐縮してしまいます。
やはり皇族関係の方は、対応が違います。どこかの役所と違って。

「姫宮居間」   (下左)
姫宮居間は、扉や床にモミジ材が使われています。部屋にはサー
モンピンクの大理石製マントルピースと円形の鏡があり、姫宮の部
屋に相応しい可憐な和らぎを感じさせます。壁紙は虹色の波形スト
ライプ、姫宮寝室とは対照的に明るい色彩となっています。

「姫宮寝室」   (下右)
姫宮寝室はサクラ材が多く使用されているようです。現在も竣工
当時のまま残るテッコーの壁紙は妃殿下のアドバイスをもとに、
姫宮の好みで選ばれたそうでう。寝室は直線と水泡模様のデザ
インの壁紙が張られ、光によって微妙に変化をもたらすメタリック
な輝きを放っています。床は寄木細工で作られていました。

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北東の角に位置し2面採光の開放的な空間をもつ寝室、正面玄関
の屋根をベランダとし、大理石の暖炉を持つ居間。各部屋とも天井
の白と木部の茶の対比が印象的でした。寝室と居間の間には 「合
い間」 という部屋もありました。

「若宮居間」   (上)
居間は正面玄関の真上に位置し、車寄せの屋根をベランダとして
います。 ほぼ正方形の室内は飾り丸柱がアクセントを添え、竣工
当時は深いブルー系の壁紙が張られていたそうです。漆喰の天井
は美しい円型の左官仕上げ、中央にはステンドグラスによるペンダ
ント照明が暖かみのある雰囲気を醸し出しています。ベランダの床
は関東大震災後に普及したせっ器質のタイル、クリンカータイルが
使用されているようです。
「若宮寝室」   (下)
建物2階東側の約3分2を占めるのが若宮寝室・合の間 ・ 若宮居間
の3室のようです。各部屋の照明は宮内省内匠寮技手の水谷正雄
がデザインした国産品です。各部屋ごとに異なる意匠が凝らされて
おり、旧朝香宮邸の見所のひとつとのようです。この部屋の張り出
した窓には竣工当時のサッシがそのまま残されているという。

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「アール ・デコ」 とは、よく聞く言葉ですが、つまり何なのでしょう ?
アール・デコ様式とは、1920~30年代にヨーロッパを席巻した工
芸 ・ 建築 ・ 絵画 ・ ファッションなど全ての分野に波及した装飾
様式です。 アール ・ ヌーヴォーは植物をモチーフにした、装飾
性豊かな芸術様式です。アール ・ ヌーヴォーの優雅さと、モダン
デザインの機能美との狭間で誕生した様式だということです。
電波を表現したジグザグ模様やスピード感あふれる流線形、
噴水の図様などに見ることができるんですけどね。わかるかな ?

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「小客室」   (上) 
小客室は、少人数の来客の際に使用される応接室という。四方の
壁面に描かれているのは壁紙ではなく、深い森の情景を描いた淡
い緑色の油絵なんだそうです。ご一緒に・・・・ヘー。 描かれた樹木
と川が流れ滝や岩肌がある風景が、室内に居ながら森の中にいる
ような印象を受けました。マントルピースの石材はギリシャで産出
される蛇紋岩が使われているようです。(上右)
「書庫」   (下左)
殿下書斎の左隣には、左右の壁に天井まで続く書棚を持つ書庫が
ありました。書庫の照明は小さくシンプルな球体ですが、天井の付
け根部分には五芒星をあしらった装飾が施されていました。細かい
所まで工夫されているんですね。
「合の間」   (下右)
若宮寝室と居間の間には「合い間」という部屋もありました。丸い
暖かみのある照明、白漆喰のヴォールト天井と土壁風壁面のコン
トラストが特徴的な柔らかな表情の部屋でした。

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「ベランダ」   (上)
日当たりのよい 2 階南側に位置するこのベランダからは、芝庭や
日本庭園が一望できます。殿下、妃殿下の居室からのみ出入りで
きる、ご夫妻専用のベランダのようです。 床にはイタリア産の黒と
白の大理石が市松模様に敷かれています。このベランダから浴室
や居間がつながっています。ペンダント型の照明がモダンでした。

「北側ベランダ(北の間)」  (下左)
北側に位置するベランダは南側のベランダに対して 「北の間」 と
呼ばれ、夏の夜は広間の隣の涼しい 「北の間」 に集まり、家族団
欒の時を過ごされたようです。上部には天窓を設けて外光を採り
入れ、開放的な屋外の雰囲気を演出しています。柱にはチーク材
を浮造りにして柾目を浮き立たせ、床には陶器の釉薬を施した布
目タイルがモザイク状に張られ、手の込んだ作りとなっていました。
「第一浴室」   (下右)
殿下と妃殿下の寝室の間にあるこの浴室はおもに殿下が使用した
浴室といわれています。輸入された陶磁器製で、壁は大理石、床
はモザイクのタイルが張られてます。朝香宮邸では他に姫宮用の
第二浴室、若宮用の第三浴室もあるようです。当時から一人一人
に浴室が設けられていたんですね。 ご一緒に・・・・へー。(笑)

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「二階の踊り場」 (上左) 「小食堂」 (上中)  「殿下寝室」 (上右)
「若宮居間」 (下左) 「姫宮居間」 (下中) 「妃殿下寝室」 (下右)

朝香宮邸の各部屋の照明は全て趣の異なる照明器具が取り付け
られています。そこに派手さや華美な様子はありません。品があっ
て、センスよく落ち着きます。各部屋ごとの個性豊かな照明器具。
「テラス」 や 「ベランダ」 それに 「浴室」 も全て違うデザインのもの
が取り付けられています。部屋はいくら完璧であっても、照明が陳
腐では残念ですからね。人の生活に無くてはならない照明。だから
こそ拘りたい! という想いが伝わって来ます。 邸宅であった空間
が持つ意味、物語性に即した意匠の照明たち。 上も見て歩きたく
なる美術館でもあるのです。異なる照明の徹底ぶりには脱帽です。

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見学が終わって庭に廻って観ました。2 階の中央ガラスの向こう側が
ベランダです。左の丸いベランダが妃殿下のベランダです。 右側の
3 階部分がウインターガーデンのようです。今回は見学できなかった。

美術館の裏手には渡り廊下で接続された新館があり、ミュージアムショ
ップ、喫茶室、休憩コーナーの他、講演会やコンサート会場として用い
られるホールなどがあります。(下左) 渡り廊下の外にウッドデッキの
屋外休憩スペースが新たに設けられました。美術館の名称として冠さ
れた「庭園」 という言葉の通り、美術館は洋風・和風の庭園に囲まれ
ています。(下右) 手入れの行き届いた庭園のみの利用も可能です
随所に野外彫刻が設置されており、そちらも楽しむことが出来ます。

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緑あふれる庭園と建物が静かなハーモニーを奏で、アール・デコ
様式で統一された外観と室内。朝香宮邸は、言わば和洋の想い
が融合した建築なのです。さすが皇族のお屋敷だけあって、細か
なところにも品格が有りますね。 華やかで由緒ある美しさをもつ
当館は、"幻の建築"、"アール ・ デコの美術品" などと称されて
きたように、建築史上においても貴重な建物でした。

通常18時で閉館ですが、この日は夜間開館で21時まで開いて
いたのでゆっくり鑑賞することができました。それにしても夜間と
言え、大勢の方が見学に来られているのには驚きでした。見学
し終わった頃には、あたりはもう暗くなり、燈す明かりが昼間と
違って妄想的な雰囲気を醸し出していました。いい雰囲気です。

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私もここは、何度も訪れるお気に入りの場所ですが、いつも心が
豊かになる気がします。アール・デコは、我々に馴染みやすい
デザインの気がします。何度でも行きたくなる不思議な場所です。
心落ち着く本当に素敵な空間でした。

美術館では、展示されている作品に目を向けるのが普通ですが、
建物の隅々まで様々な意匠が凝らされているこの美術館では、
ぜひ作品の飾られた周りの光景、建物自体を眺めてみることを
お薦めします。パリ遊学中に、アール・デコ様式の熱烈なファン
となった朝香宮夫妻が、室内装飾を本場フランスのデザイナー
に依頼し、完成させた洋館です。リニューアルした、この洋館は
素晴らしかったです。

では  À la prochaine.  「また今度!」







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