一ヶ月に2回満月を迎える月を「ブルームーン」という。 そのブルームーンを見ると願い事が叶う・・・・。







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「愛語」

...2015/08/02 08:04...

八月 (葉月・はづき)
葉が紅葉して落ちる月 「葉落月」 から 「葉月」 といわれる
ようになったという説があります。葉が落ちるのは秋では?
と思われるかもしれませんね。旧暦では8月は秋なのです。
月日が経つのは何と早いこと。気がつけばあっという間に
8月という感じです。

さて、8月は全国的にお盆の時期と言います。
しかし、東京では7月にお盆を迎えます。
地方では8月にお盆を迎えるなど、地域によって時期が
違うようです。お盆には 「新のお盆」 と 「旧のお盆」 と、
二通りの時期があるからのようです。

一般的に 「お盆休み」 と呼ばれる時期は 「旧のお盆」 や
「月遅れのお盆」 である8月13~16日をさしています。
東京や一部地域では、新のお盆である7月13~16日に
お盆を迎えることが多いのです。

そもそもお盆の由来は、お釈迦さまの弟子の一人、
目連が餓鬼道に落ちた母親を救うために、お坊さんたちの
修行が終わる7月の15日に、たくさんの食べ物をお供えして
お経をあげて供養して救ったという 「盂蘭盆経」 に由来します。
もともとは旧暦で行われていたこの行事も、新暦が導入されて、
東京では現在の7月に行われるようになりました。

しかし、農村部では新暦の7月では農作業が終わっていない
のと梅雨の時期に当たるため、旧暦のままや一ヶ月遅れで
行うようになったという。その結果、都市部は7月、地方は8月
というようになったようです。

職場の年配の方が、お盆を迎えたある日、寝転がっていたら、
「こらっ! 仏様の方に足を向けるんじゃない」。 幼かった頃、
健在だった明治生まれの祖父母から日に何度となく注意された
という。時には、足をピシッと叩かれたり・・・。 「この家を守る
ご先祖様がちゃんと見に来て下さっている。行儀良く!」
なんて言われ、ご先祖様ってそんなにえらいのかな、なんて
生意気にも思っていたことがあったようだ。月日が流れ、
年を重ね、大人になった今、先祖を理解できるようになって
きました。と、話していた。

年に1度戻ってくる祖霊に報恩感謝を捧げるお盆。
マナーをマスターし、心を落ち着けて先祖の霊を弔おう。
それにしても毎日、暑いですね。
今朝も東京は太陽の本気度が伝わる暑さです。
さあ、暑さなんかに負けないで! 頑張ろう!


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「愛語」


久しぶりに上司と飲みに出かけた時のこと。
ちょうど新橋駅前では、「新橋こいち祭」 が開催されて
いて、「SL広場」 や新橋界隈は大混雑の状態でした。
店の方は空いてるかも知れないと早々に馴染みの店へ。

酔うほどに上司がこんなことを言い出した。
最近、どうも言葉というものが軽く扱われすぎているような
気がする。かつて、文字や言葉は人の手によって一文字
一文字丁寧に語られ紡がれるものでした。しかし今では、
文字は機械的な電気の信号に置き換えられ、インターネット
を通じて世界中を飛び回っています。これはある意味、文字
が実体を持たないほどに軽くなってしまったとも言えないか。

人の為すことは、手をかければかけるだけ愛着がわくもの。
言葉も同じです。かつて我が国には言霊 (ことだま) という
言葉が生きていました。人が口にする言葉、そして、墨をすり、
かつては貴重であった紙に文字として書き付ける言葉、
それらは皆、人の心より生み出された、言葉としての独立した
魂を持つものだったのです。ひるがえって今日、文字はとめどなく
軽くなり、単なる情報としてしか扱われていません。いつのまにか
言葉から魂も抜け落ちてしまっているように感じるのだという。

例えば、国会議員の問題発言。どこを向いて言ってるのか、
さっき言った言葉を次の言葉で撤回するという風情。
言葉など、まさに吹けば飛ぶような紙吹雪のような感じです。
誠にむなしく、聞いていても、こちらも右の耳から左の耳に
言葉が抜けていってしまいます。

軽い言葉は、軽い心を生み出します。
軽い心は軽い社会を、つまり他人に対する思いやりのない
社会をつくり出します。言葉は本来人と人との心をつなぐ、
大切な架け橋です。単なる情報として扱うべき言葉は、
それはそれでいいのですが、人と人との間をつなぐ
言葉は、同じ言葉でも人の心を運ぶものであるだけに、
もっと大切にしなければなりません。

お経のひとつに修証義があります。
修証義のこの、『愛語よく回天の力あることを学すべきなり』
という言葉は、相手のことを思い、心を込めて語られる言葉は、
それを受け止める人の運命をも変えてしまうほどの力を持っ
ている。仏道を志すものはそのことを知らなければならない。
という意味何だそうです。

言葉が人の心を動かす力は強大です。
たった一言が、人の心を深く傷つけ、たった一言で、
人の心に揺るぎない力を与えることが出来る。
言葉とはそんな力を時に持つものなのです。

携帯電話のメールで、文字がパチパチ飛び交う今日、
文字や言葉を簡単に扱えるようになったからといって、
内容まで簡単にしてしまってはいけないと思います。
言葉の大切さをぜひ再認識したいものです。


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「川崎大師 ・ 風鈴市」  2015

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玄関先でかみさんが近所の方と話していて、近所の二人暮らしの
老夫婦が川崎大師の風鈴市に行く予定で楽しみにしていたようで
す。しかし、車を運転する人が都合で行けなくなり、老夫婦は残念
がっているという。 ・・・・嫌な予感! (笑) さっそ く 「今日予定
がなかったら連れて行ってあげたら」 とかみさんは言う。
そんなわけで、老夫婦と娘のお友達と5人で行ってきました。
日本最大の風鈴市を紹介します。この日は暑かった~。

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「風鈴市」 (上) 「川崎大師」 (下左)  「大山門」 (下右)
東京から川崎大師は首都高速川崎線、大師インターを降りて1分。
もし電車で行く場合は、JR川崎駅から京急川崎駅までは離れて
いるので、ちょっと歩かなければならないのが難儀ですよね。

平間寺 (川崎大師)
今から880余年前の大治3年(1128)に平間兼乗という武士と高野
山の尊賢上人が力を合わせて建立されたものが、現在の川崎大師
平間寺です。真言宗智山派のお寺で、成田山新勝寺、高尾山薬王
院とともに智山派 「関東三山 を形成しています。ご本尊は兼乗が夢
告により大師の沖の海中より発見した「弘法大師」像です。このお像
は、弘法大師(空海)が唐 (中国) に在りしころ、皆が幸せになるよう
にと願いを込めて彫られたものと云われています。通称は川崎大師。

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「川崎大師 ・ 風鈴市」
1995年、先代ご貫首や商店街の長老たちが 「夏の川崎大師に
にぎわいを!」 「参詣の皆さんに全国の風鈴の音色をお聞かせし
たい。」 として始めた風鈴市は今年で第20回を迎え、川崎大師の
夏の風物詩として、全国的に知られています。(上) また納め風鈴
法楽もあり、古くなった風鈴は大山門横に風鈴納め所があります。
(下左) 浴衣姿の方が結構いました。(下右)

余談ですが、
学校の歴史の授業を思い出してみてください。平安時代比叡山
延暦寺を開いたのは最澄 (伝教大師)、それでは高野山金剛峰
寺を開いたのはだれでしょう ? そう、答えは空海 (弘法大師) 。
現在、お大師様と言えば弘法大師を思いうかべる方が多いのでは
ないのでしょうか。でも実は○○大師様は沢山いらっしゃるのです。
偉いお坊さんに与えられた呼び名なのですね。

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日本の夏に涼を呼ぶ 「川崎大師風鈴市」。
今年も北は北海道から南は沖縄まで、全国47都道府県より、九百
種類、三万二千個の風鈴が一堂に集められています。お国自慢の
涼やかな音色が境内いっぱいに鳴り響いています。 色も形もさま
ざまな風鈴が勢揃い。郷土色豊かな風鈴は各地の特色を活かした
素材や形、テーマで作られています。 風が吹く度に盛大にチリン
チリンと鳴ってとても風流です。

せっかく全国47都道府県の風鈴が集まっているので、皆さんが
お住いの自慢の風鈴を紹介しようと、お店の方に協力して頂いて、
47都道府県の風鈴の特徴を聞いたり、写真を撮ったので紹介し
ます。皆さんのお国自慢の風鈴を見つけて下さい。

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【 北海道 ・ どさんこ風鈴 】  (上左)
日本のガラスの歴史の中で、最も優れた作品は大正時代という。
アールヌーボー様式の影響を受け、日本的な美しさを表現する
ガラス器が多い。 澄み切った北海道の風景に調和する、涼や
かで淡い色合い、その美しさ姿かたちを楽しめるようです。
【 青森 ・ 花笠風鈴 】   (上右)
青森ねぶたは、まばゆいばかりに飾った花笠と、揃いの浴衣、
たすきがけのはねとが跳ね交う姿は凱旋絵図のようとう。
青森ねぶたの跳子の 「花笠」 がそのまま風鈴になっていました。
良く見ると実際の花笠と同じように手編みで細かく作られてます。
【 秋田 ・ 御殿まり風鈴 】  (下)
風鈴の素材というよりメインは飾り鞠かなと思うほどです。
慶長年間、秋田本庄城の奥女中の遊戯用として作られた物とか。
まりはその形状が示すように、角がなく丸いことから円満の象徴。
かなり優雅ですね。見ているだけでも価値ありと思います。

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【 岩手 ・ 南部風鈴 】  (上左)
南部鋳鉄の風鈴はあまりにも有名ですよね。
南部鉄器製の風鈴は透き通るような音色が特徴で、音の良さで
言ったらこの風鈴が一番でしょうか。古き良き時代の息づかいを
伝える南部風鈴の澄みわたる調べは 「残したい日本の音百選」
に選ばれているようです。人気のりんご風鈴もありました。
【 福島 ・ 喜多方蒔絵風鈴 】   (上右)
喜多方では400年以上昔から漆器などの生産がさかんでした。
その漆塗りなどの技術を風鈴に生かしたのがこの蒔絵風鈴です。
会津本郷焼の出器で作られた風鈴に蒔絵をほどこしたもので、
ガラスとはまた違った響きのある風鈴です。喜多方ラーメンも有名。
【宮城 ・ 仙台堤人形風鈴】  (下左)
堤人形は今から300年ほど前から、仙台市堤町で町の産業として
多くの人の手によって作られていました。京都伏見の技法をもとに
創始されたと伝えられています。東北の素朴な味わいを感じさせ、
見る人を和ませてくれる風鈴です。
【 山形 ・ 山形風鈴 】 (下右)
山形鋳物の歴史は九百年前、馬見ヶ崎河原の砂と千歳公園付近
の土質が鋳物に適していることから始まり、鉄器で有名な南部と
交流があったため、盛んに作られるようになったという。今では、
山形らしい時代に合ったデザイン性の高い風鈴が作られている。

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【 川崎大師オリジナルの風鈴 】
川崎大師ならではの、だるまさんをかたどった厄除だるま風鈴。
「川崎大師風鈴市」 のオリジナル風鈴として江戸風鈴を活用した
ものです。 どことなくこの 「とぼけた顔」 に愛嬌があり、人気の
風鈴のようです。内側から絵を描くので同じ顔はないようです。
厄除だるま風鈴を購入すると、先着で名前を入れてくれるサー
ビスも例年行われています。涼しさを味わいながら厄除けの
御利益もあるという一石二鳥の効果に惹かれてか、一番売れ
ているように感じました。 今の世の中、災厄だらけです。
「もろもろの災厄をことごとく消除」 して欲しいものですね。

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【 茨城 ・ 笠間焼風鈴 】  (上左)
江戸時代、相馬焼の脱走工が藩命によって開窯したといい、花器、
食器などの工芸品が主な生産品のようです。その土は可塑性に優
れ、ロクロ成形に適し、鉄分を多く含んでいるため、あたたかみの
ある風鈴に出来上がったようです。トンボが涼しげに飛んでいます。
【 栃木 ・ 益子焼ふうりん 】  (上右)
益子焼は、石材紛や古鉄紛を釉薬にして毛筆で色づけを行うため、
重厚な色合いと、ぼってりした肌触りに特徴があり、素朴さと力強さ、
そして愛らしさを兼ね備えた風鈴です。素朴大賞をあげたいほど
ホントに素朴ですね。でも渋いっすね。
【群馬 ・ 上州がらす風鈴 】  (下左)
上州とは、群馬県内の旧国名上野国(こうすけ)の別名です。自然
豊かな群馬のガラス工房で生産された風鈴です。宙吹き技法のみ
ならず、サンドプラスト加工を施された物も取り混ぜているようです。
上州のからっ風でなく、自然の涼やかな風情を届けてくれそうです。
【 埼玉 ・ 奥武蔵ガラス風鈴 】  (下右)
清流・名栗川のほとりで作られた奥武蔵ガラス風鈴は、涼しげな音
色をかもし出すようです。短冊や糸まで神経を使い、全て手作り。
風鈴に描かれた金魚、花火、ひまわり等は望郷を感じさせる懐か
しさがあります。

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【 東京 ・ 江戸切子ふうりん 】  (上)
ガラス製品には切子 (きりこ) という分野があり、ガラスにカット
文様を刻んだもので、江戸切子と薩摩切子が有名です。ワイン
グラスの脚が壊れたのでグラス部分を切り、穴を開けて風鈴に
したのが、江戸切子風鈴の誕生のようです。下の口の部分が
ぎざぎざに作られており、ふり管がふれるだけで音が出て、
これが江戸風鈴の涼やかな音のヒミツのようです。
【 神奈川 ・ 小田原ふうりん 】  (下左)
小田原鋳物は室町時代から、およそ三百年間、東西を代表する
鋳物生産地でした。時代の流れで鋳物師も少なくなり、作られた
製品は貴重なようです。砂張り材を使った風鈴で、清澄にして
優雅な音色が特徴で、南部風鈴に勝るとも劣らない音色です。
【 千葉・ かもがわ里山風鈴 】  (下右)
千葉県の最南端鴨川市は海と花に続き、近頃は 「里山」 の魅力
も人気のようです。この里山の風景に心を癒し、棚田の稲穂を
揺らす風を思わすような風鈴を作ったという。のどかな心やすら
ぐ里山の涼の音が楽しめるようです。

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川崎大師オリジナル 「厄除だるま風鈴」 をはじめ、金属、陶磁器、
ガラスはもちろん石や炭などでできた珍しい風鈴が勢揃いしてい
ます。見た目も音色も地域色豊かで、訪れた人たちは涼しい音色
に足を止めます。 風鈴の価格は、数百円~数万円まで結構ピン
キリです。伝統工芸品である切子風鈴なんかはお高めですね。
売れ筋はだいたい数千円のものみたいです。

風鈴のルーツは風鐸 (ふうたく) にあると考えられている。風鐸とは、
寺や仏塔の軒に吊るされた鐘 (通常は青銅製) のことです。普通、
屋根の四隅にかかっています。風が吹くとカランカランと音がする。
この音が邪気を払い、魔除けをしてくれるのだそうだ。 大きさこそ
違うが音を出す仕組みは同じ、風鈴も形状がよく似ています。風鈴
にもこの思想があり、川崎大師のオリジナル風鈴は、「厄除だるま
風鈴」 と呼ばれているようです。

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【 山梨 ・ 甲州風鈴 】  (上左)
鉱石を抱く山々と湧き水注ぐ渓流に囲まれる山梨県。この地でガラ
スを造っていると、甲州ならではの自然の風景から影響を受けるよ
うです。岩盤深くひっそりと眠る水晶のイメージという。多様な自然
から切り取られた、まさに涼しげで一番のお気に入りの風鈴。
【 石川 ・ 能登島ガラスふうりん 】  (上右)
1894年に、七尾湾の青い海と美しい自然に囲まれた能登島に、
日本海側で初めて手作りガラス工房が出来たという。溶けたガラス
に息を吹き込んで膨らませ、その上に色ガラスを張り付けることで
色鮮やかな模様をあしらって造ったようです。ガラス音が響きます。
【 長野 ・ 諏訪ガラス風鈴 】  (下)
バウダー状にした色ガラスを何層にも重ね、そこからモチーフを
浮き彫りにして日本の風景に溶け込む色調と植物を選んで風鈴
に仕上げたという。味わいのある風鈴で、施された模様がきれい
です。朝顔や金魚の絵が何とも涼しげで、曇りガラスに色付けが
いい感じす。これも好きかな。

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【 新潟・妻有焼ふうりん 】  (上左)
約100~200万年前にできた 「魚沼層」 から採土された土から
作られており、釉薬に適した釉石も採れることから、焼き物の産地
として、重みのある独特の味をもつ妻有焼。遠い昔に思いをはせ
ながら、心伝わる焼き物の音色を楽しみたい。チリ、リ~ン
【 富山 ・ 高岡真鍮風鈴 】  (上右)
金属の質感や輝きを最大限に生かし、高い技術力で、伝統工芸品
である高岡銅器をシンプル、素材の美しさを表現する為、一品一品
手作業にこだわり、味わいのある風鈴に仕上げたようです。金属の
音色が何とも言い難い感じです。目をつぶって音色を楽しみたい。
【 福井 ・ 越前焼ふうりん 】  (下左)
越前焼の風鈴は、焼き締めることでガラス製の風鈴にも負けない
音色を奏でるという。出来上がった風鈴は大きさや薄さによって、
音が微妙に違うんだそうです。かざり気のない造りで、温かみが
ありますね。でも 「たこつぼ」 のような感じ。
【 岐阜 ・ 美濃焼風鈴 】  (下右)
美濃焼の起源は古く、平安時代にまでさかのぼります。鎌倉、
桃山時代に技法が発展したようです。茶道の興隆により茶陶
が発達したわけです。この風鈴は型を使わずにひとつひとつ
手作りで仕上げているようです。

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日本の各地で金属 (鉄、銅)、ガラス、陶器、木、木炭、水晶など
様々な材質の様々な形状の風鈴が作られているようです。

鉄製のものには、岩手県の伝統工芸南部鉄器でできた南部風鈴
があります。銅製は、富山県の伝統産業高岡銅器の真鍮製の高
岡風鈴、神奈川県の伝統工芸小田原鋳物の砂張 (さはり) 製の
小田原風鈴がある。金属製のものはリーンと長い音が響きます。
ガラス製のものは日本全国にあるが、昭和になってそう名乗り
はじめた江戸風鈴が知られています。 チリンチリンと短い音が
します。

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【 静岡 ・ かも風鈴 】  (上左)
西伊豆町 (旧賀茂村) は、ガラスの原材料である硅石の産出地です。
伊豆西海岸で吹き荒れる強い西風に負けないよう、分厚いガラスで
作られるのが特徴で、風鈴の音色が一つひとつ異なり 「キン、キン」
と短く高い音が鳴るようです。涼しげな感じで薄いガラス色がきれい。
 【 愛知 ・ 常滑焼 (どこなめ) 風鈴 】   (上右)
常滑焼は、愛知県常滑市の真焼がはじめとされ、平安末期の寛政年
間に上村白鴎が世に広めたという。茶器、花器、酒器が有名で1200
度の高温で焼き締めるため、風鈴として冴えた音質が楽しめ、ひとつ
ひとつの音色は異なって楽しめるようです。歴史ある焼き物です。
【 滋賀 ・ 信楽焼ふうりん 】  (下左)
信楽焼は室町時代には茶人が茶道の器として愛用したことから発展し、
信楽焼の土の素朴な風合いがまわりを和やかにしてくれます。風鈴の
音色に信楽焼の陶器が共鳴し、チリリンと心癒す優しい音色になり、
心静かに聞きたい気分になります。風鈴は音が命ですから。
【 三重 ・ 伊勢桑名風鈴 】  (下右)
製品の重圧さ、金属製品の強さ!着色は高度な技術と経験により。
日展作家始め有名な彫刻家の手による原型をもとに、着色は高度
の技術と経験により製品にマッチした芸術的センスを生かした色彩
で仕上げているようです。神社などで見かけるような風鈴ですね。

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【 京都 ・ 清水焼ふうりん 】  (上)
京都は千年もの間、栄えた最高文化を持った地域です。清水焼は
美的感覚に優れた純日本風の陶器であり、その声価は産業として
よりも美術工芸品として評価され 「都のやきもの」 として育ちました。
四百年の歴史と伝統を受け継いだ色彩豊かな美しい風鈴です。
【 兵庫 ・ 播州姫路夏色ふうりん 】  (下左)
姫路市は古くから播州と呼ばれ陸路、海路も充実し発展を遂げ
世界遺産の姫路城があることで有名です。温暖な明るい気性の
お国柄。そんな明るい自然豊かな 「夏の山」 「海の山」 を切り取
ったような鮮やかな風鈴です。瀬戸内の海のさざ波を音に感じる
爽やかな、そんな風鈴のようです。
【 大阪 ・ 河内風船 】  (下右)
酒屋などから出る廃瓶を材料にして、瓶を砕き溶解させ、いい
音で奏でるよう、瓶のかけらを溶着させ、吹きガラスで作った
「リサイクル風鈴」 なのだそうです。音色は温かくひとつひとつ
個性があるそうです。ガラス同士がぶつかった時の美しい音色
を想像してしまいました。

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この日は30度を超えて日差しも強い上に、日曜とあって人の熱気
でムンムンでした。風鈴の音色で涼をとるのでは追いつかないくら
い暑かったです。(笑) なので、風鈴市の会場は天井からミストを
降り注ぐようにしてありました。(下右) また、嬉しいことに冷たい
麦茶が無料で振りまわれていました。(下左) 五回くらい飲んだ
かな。(笑) 大師さんの心の広さを感じました。

庶民の生活のなかに風鈴が入ってきたのは、天保 (1830~1844)
の頃で、広く普及したのは幕末から明治期のようです。風鈴の歴史
は、ガラスの歴史に関わりが深い。有名な浮世絵に喜多川歌麿の
『ビードロを吹く娘』 があります。 ビードロとはガラス製の音の出る
玩具で、口から息を吹き込んだり吸ったりして音を出して遊ぶもの
です。底面部分のガラスが薄くなっていて、ペコペコ動く。 その音
から 「ポッぺン」 「ポピン」 とも呼ばれた。 当時のガラスは鉛分が
多く、今より柔らかかったからできたのでしょう。 歌麿の美人画に
出てくるくらいだから、高貴な遊びだったことは想像できますね。

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【 奈良 ・ 瑠璃風鈴 】  (上)
ガラスの美しい瑠璃の輝きを色褪せさせないよう、古都奈良の地
の新しい文化として根付かせたいという願いから生まれたようです。
色柄は、古くから使用されている衣装をイメージされているそうです。
やっぱりガラスはいいですね。色がとても綺麗で欲しくなります。
【 和歌山 ・ 備長炭風鈴 】  (下左)
備長炭は和歌山県の特産品である馬目樫という上質の樫の木を
素材とし、千二百度という高温で焼き上げ硬く上質な木炭です。
備長炭風鈴は、備長炭そのものの形を生かしてつくられ、硬質な
澄み渡る響きのいい音色のようです。備長短もいいですね。
【 鳥取 ・ 上神 (かずわ) 焼風鈴 】  (下右)
上神地方は、縄文時代に土器が多く出土した所です。陶土が豊富
にある処から、日用雑貨が昔から生産されていました。釉薬の特徴
は辰砂や空と大地をイメージした青と緑の色や、梨の灰を使用した
ものなどがあるようです。陶器のやさしい音色のようです。

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【 岡山 ・ 備前焼風鈴 】  (上左)
奈良末期から平安朝時代に完成され、千年余りの長い歴史を経
て、その作風を今に受け継いでいるのが備前焼です。材料の美
しさと造形の簡潔さが、「土」 と 「火」 の芸術といわれる。茶道の
侘び寂びに通じるような素朴な音色を奏でるそうです。味がある。
【 島根 ・ 鍛冶ふうりん 】  (上右)
島根出雲地方は古くから和鉄の産地として名高く、江戸時代より
鍛冶業に加え剣鍛錬も盛んでした。溶接や機械加工を極力避け
昔ながらの技法を受け継いで、一点、一点を日本古来の鐵による
復元と創作で風鈴を造り上げているようです。
【 広島 ・ 大田川ガラス風鈴 】  (下左)
大田川の砂に多く含まれる第二酸化鉄の成分を上手に配合し、
ガラスはうすい黄緑色のやわらかい色合いを持っています。
ひとつひとつ真心をこめられてつくる大田川ガラス。その、あた
たかい素朴な手触りをいつまでもいつくしんで欲しいとの願い
がこめられた風鈴のようです。 透明感がいいですね。
【 山口 ・ 萩焼ふうりん 】  (下右)
萩焼は、古くから 「一楽、二萩、三唐津」 として尊ばれ、茶の湯
の世界で珍重されてきました。低火度焼成で素朴さと柔らかい
風合いが特徴。風鈴の場合は、通常より焼締めてより高い音質
を出すように作っているようです。淡い色合いが素敵です。

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結構、浴衣姿の方を多く見かけました。やはり風鈴の涼やかな音色
に浴衣姿はとても似合います。風鈴の音は、主に素材によって変わ
ります。金属製は長く響き渡る音が特徴で、ガラス製は短く小気味
よい音が特徴です。形状によっても音の鳴り方は変わるので、実際
に会場で音を聴き比べると楽しいですよ。個人的に一番好きなのが、
鉄製の南部風鈴です。見た目はやや無骨な感じですが、心に染み
入るような伸びのある音がします。私の実家にも飾ってあったので、
この音を聞くと夏の風景が思い浮かぶんですよねぇ。

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【 徳島 ・ 大谷焼ふうりん 】  (上左)
江戸時代に、四国八十八カ所霊場の巡礼に来た豊後の国 (大分
県) の焼き物師が、大谷村で蟹ヶ谷の赤土で作ったのが大谷焼
の起源と言われます。土の風合いを生かしたいぶし焼や、釉薬で
フクロウなどの図柄を描いた風鈴が人気のようです。
【 香川 ・ 丸亀エコがらす風鈴 】  (上右)
原料のガラスは、資源ごみとして回収したビンなどを利用し、ゴミ
処理時の余熱を利用し発電した電気炉で溶かし製作していると
いう。エコ風鈴です。こういう取り組みは良いですね。 ガラスの
透明感のある色彩と、爽やかな音色が楽しめるようです。
【 高知 ・ 海つ音ふうりん 】  (下左)
吹きガラスやキルンワーク (電気炉の中でガラスを焼成する方法)
で、高知の海風の吹く、工房で生まれた風鈴を 「海つ音 (わたつ
ね) と名づけたようです。「わた」 は古語で 「海」、「つ」 は 「~の」
を表します。短冊は土佐和紙を使用し、心地よい響きが聞かれそう.。
【 愛媛 ・ 砥部焼ふうりん 】  (下右)
愛媛県砥部町で藩窯として肥前の錦絵を伝習して製造を始め、
温雅な磁肌と潤いのあるうやや青味を帯びた釉調は違った趣が
あり、厚ぼったい素地、手描きの素朴な呉須染付が特徴で、硬質
の澄んだ音色がするようです。インテリとして飾りたい感じ。

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近頃、いろんな場所で外国の方も見かけます。観光地はもとより
エッ、こんなところにもと思う場所でも見かけます。でも目立つは
ずです。この方は2メートルくらいの背丈でした。(上) 日本の
伝統芸術品に興味を持って頂けるのは嬉しい限りです。すだれ
を利用して、夏らしくレイアウトされているのに感心しました。

風鈴の音色に涼しさを感じるのは、日本人独特の文化ではない
でしょうか。 日本人は、ひょっとして音の感性に秀でた民族かも
しれない。うるさく、鬱陶しいと感じる人も確かにいます。マンショ
ン住まいで、隣に気遣って音を出せないという事情もあるだろう。
考えてみれば、風鈴は生活にどうしてもなくてはならないもので
はない。だが、こんな文化 ・ 伝統こそ受け継いでいってほしい
ものですね。

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【 福岡 ・ 上野焼風鈴 】  (上左)
上野焼の食器類は、古来より毒を消し中風に罹らないと伝えられ、
酒器類は酒の風味をよくし、飲食物が腐敗しにくいという。陶器類
にしては、極めて軽いとされています。金魚の絵柄が何とも涼しげ
で、どんな音がするのだろうと気になる風鈴です。
【 佐賀 ・ 有田焼ふうりん 】  (上右)
有名な有田焼は、元和2年(1616)有田の町外れにある泉山に白
磁鉱を発見して始まったといいます。特に和食器は品質もよく、
家庭内にも多く使われています。磁器独特の音色が有田焼風鈴
の特徴のようです。風鈴にしては勿体ない贅沢な感じです。
【 長崎 ・ 波佐見焼風鈴 】  (下左)
波佐見焼は400年余りの歴史と伝統を持っていながら後世に残る
名器が見当たらないのは、日常用品の生産に力を注がせたから
だといいます。そんないきさつもあり、この波佐見焼風鈴は無駄
のない素朴で親しみのある風鈴として人気があるようです。
【 熊本 ・ 天草藍の風船 】  (下右)
天草陶石は磁器原料として、江戸時代より肥前 (有田、伊万里、
波佐見) へ出荷さてる主原料の一つです。生まれ育った天草に
産する 「磁石」 の素材を生かした手作り、手描きで生産。磁器
特有の澄んだ音色の中に、天草の藍色の海を感じる風鈴です。

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【 宮崎 ・ 山王焼ふうりん 】  (上左)
山王焼の主な原料は、南九州全体に広く分布する火山灰土壌の
シラスを使用しているとか。焼き物ならではの独特の色合いも落
ち着いた感じですね。どっしりした、それでいて響き渡るキレイな
音色が人気なんだとか。見た目に似合わず良い音してました。
【 大分 ・ 別府竹ふうりん 】  (上右)
別府は、温泉と竹細工の生産が全国的に有名。歴史的にも古く、
室町時代の行商人用の籠に使用され 「伝統工芸品」 に指定され
ています。涼しげな竹細工と鋳物ふうりんの澄んだ音色が楽しめ
るようです。和室に飾ると、また雰囲気が出ていいかも。
【鹿児島 ・ 卍 (まんじ) ふうりん】  (下左)
上から見た形が、卍(まんじ)のかたちに見えることからこの名が
付いた由縁です。素材に使用している竹は鹿児島県産の孟宗
竹です。音の美しい南部風鈴を竹で美しく編み囲っており、風
が通り抜ける様からも涼感を感じさせます。
【 沖縄 ・ びーどろ風鈴 】  (下右)
琉球硝子は明治時代に始まり、戦後本格的に色付きの硝子
製品が作られるようになったという。深みのある赤やあい色等、
そして碧など、数ある風鈴のなかでもひときは個性を発揮して
いる南国情緒あふれる風鈴です。淡くグラデーションがかった
カラーがとても優しげです。

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「金の風鈴」 (上左) 「 鹿児島 ・ 薩摩切子風鈴」 (下左) 
「プラチナの風鈴」 (下右) 特別ブースにてケースに入った風鈴
が展示してありました。他に五色の川崎大師オリジナルの風鈴も。

18金製風鈴 「煌きらめき」 何と百万円ですよ。さすがこの風鈴の
価格には、見る人も「ほーっ」とため息。購入できそうにもないので、
音色だけを聞かせてもらいました。盗まれやしないか心配で軒下
になんか吊せませんね。(笑) 「鹿児島 ・ 薩摩切子風鈴」 もあり、
薩摩藩が幕末から明治初頭に生産したガラス細工で、無色のガラ
ス生地の上に色ガラスをかぶせ、細かな細工をしているのが特徴。
見ていてうっとりします。 それもそのはずで、価格にびっくり、6万
3千円でした。他に 「プラチナの風鈴」 もありました。風鈴は、自然
の風の呼吸を心地よい音にして届けてくれるもの。見た目も大事
ですが、音こそが命ですよね。

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「かわいい風鈴の数々」
最後に可愛い風鈴を! 子ども達が喜びそうな可愛い風鈴も沢山
展示されていました。陶器の風鈴やガラスの風鈴もいいですが、
「ワー可愛い」 とか 「クスッ」 と笑える、心和む風鈴も良いものです。
何か変わった、苔玉のようなものが付いた風鈴もありました。風鈴
1個購入につき1回の抽選会が連日開催され、非売品の風鈴が当
たるそうです。たぶん金色の川崎だるま風鈴だと思います。多彩な
イベントも用意されていて、夕方から境内では盆踊りも開催されて
いたようです。もちろん露店も並んでいました。

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会場内は、風鈴の素敵な音を聞きながら、とても賑やかでした。
近隣はもとより首都圏一帯から多くの参拝客、観光客が訪れ、
境内で涼やかに揺れる風鈴を愛で、夏の情緒を満喫しました。
老夫婦も念願かなって風鈴市は楽しかったらしく、帰りの車の中
で、ズ~ット風鈴の話をされていました。良かった。あちこちから、
様々な風鈴の音色が聞こえて来ます。まるで、アンサンブルを奏
でている様でした。そんなことも思った風鈴市でした。





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