一ヶ月に2回満月を迎える月を「ブルームーン」という。 そのブルームーンを見ると願い事が叶う・・・・。







いつも訪問して頂きありがとうございます。


「湯船につかる極楽」

...2015/06/28 08:20...

六月の最終週だ。
あと2日で一年の上半期の最後の日です。
この日の行事として思い浮かぶのは、夏越の祓。
旧暦で言えば六月は、夏の終わりの月でもあり
ましたので、「夏越の祓」 と呼ばれているようです。

夏越の祓の行事として、よく見られるものが 「茅の輪くぐり」。
茅(ちがや)で大きな輪を神社の境内に作り、この茅の輪を
くぐることで、疫病や罪穢が祓われると言う神事です。
くぐり方は 「水無月(みなつき)の夏越しの祓する人は、ちとせ
の命のぶというなり」 という古歌を唱えつつ、輪の中に左足か
ら入って、左まわり・右まわり・左まわりと、八の宇を書くように
三度くぐり抜けます。 こうして、心身ともに清らかになって、
あとの半年間を新たな気持ちで迎えるのです。

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日枝神社で行なわれた 「茅の輪くぐり」。以前に撮った写真です。

半年の間に 知らず知らずに犯した罪や心身の穢れを祓い清めて、
正常な本来の姿に戻るため、近くの神社に詣で、茅の輪をくぐり、
「千歳の命延というなり」 と唱えてみるのもいいですね。茅の輪を
くぐつて夏越祓いをした人は、寿命が千年にも延びるようですよ。 

「夏至ゆうべ 地軸の軋む 音少し」  和田悟朗

「地軸」 という、およそ俳句とは似合わなそうな言葉と、それが
軋んで音を立てているという想像。夏至の一日の、いつまでも
続く夕暮れの非日常的な感じが伝わってきます。北半球では
夏至から昼の時間がしだいに短くなっていく 「折り返し地点」。
日照時間はこれから秋に向けて、ぐ、ぐ、ぐっと舵をきって U
ターン。でも季節の方は、むしろこれから夏の暑さが本番を迎
えていくわけで、そんな地学的な現象と私たちの季節感のズレ
も 「地軸の軋み」 という表現に表されているような気がします。

日本列島は梅雨の雨雲に覆われてすっきりしませんが、
この梅雨があければ本当の夏。その夏を元気に迎えたい。
さわやかな朝を迎えた今朝の東京です。暑くなりそうです。


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「湯船につかる極楽」


「極楽」 とは仏教で、はるか西のかなたにあって、
苦はなく楽に満ちていることらしい。まことに結構な
世界のようである。 「極楽湯」 という銭湯があるが、
♪ いい湯だな・・・・ もここに極まるのであろう。

家のお風呂がトラブッテ使えないからと、かみさんに手ぬぐい
とボディシャンプーなど渡され、近所の銭湯に行ってきた。
番台のおばさんに 「あら~、珍しいお坊ちゃまがお見えね~」
と冷やかされた。実に何年ぶりだろうか。
ちなみに東京の銭湯代は460円でした。

湯は英語で書けば、hot water だ。 ま、そうだろうが、
感じが出ない。湯は「ゆ」 と書かれてはじめて味わいが出る。
青地に白の 「ゆ」 ののれんに、幸せの気分を覚えるのは
日本人特有の感覚であろうか。

お湯につかった時、脚を縮め、手を前にそろえる姿が、
母親のおなかの赤ん坊に似ている、と誰かに聞いたことがある。
湯船で自分の格好を見て、なるほどと思ったのをキッカケに、
人はお湯に入ることで羊水の赤ん坊に帰るということか、
と思ってみたりする。考えてみれば、風呂場は特別な空間だ。
何しろ裸だから、無防備もいいところ。
加えて身も心もゆるむ場である。

知り合いの新聞記者が、ベテランの方から聞いた話に、
駆け出しのころ、刑事さんの後を追って町の銭湯に一緒に入り、
捜査状況を聞き出したというのがあった。裸の付き合いという
ことのほかに、彼の事だから、入浴効果のリラックス、つまり気の
ゆるみから刑事さんも口をゆるめてくれると読んでの作戦だった
に違いない、と話していたのを思い出した。

風呂に入ると、こわばった体もときほぐされる。
浮世の苦を忘れ、ゆったりした気分にひたれるひと時は、
人間の幸福感では最上の部類に入るだろう。

楽しみ方は人それぞれだ。
風呂の達人を自任する友人は、1秒でもゆっくりつかって、
体全体で湯の心地よさを意識することが人間再生に欠かせない
と力説する。ぬるい湯に1時間、それで 「湯体一致」 に
なるそうである。私なんぞはカラスの行水だ。

その昔、小原庄助という男がいた。
モノの本によると会津若松城下の材木商とされるが、
朝酒に加えて朝風呂にハマって身上をつぶしたという
歌はよく知られている。この男のせいか、朝湯に入る
のは何か気がとがめる。身上をつぶすほどの快楽なら
味わってみたいものだと思う一方で、将来の楽しみに
とっておこうと思う気持ちも強い。

久しぶりの銭湯は、仕事でかいた汗をざーっと流し、
やれやれと湯船につかる幸せでも十分極楽でした。
新婚の頃、一度だけかみさんと銭湯に行った記憶がある。

 あなたは もう忘れたかしら
    赤い手拭い マフラーにして
      二人で行った 横丁の風呂屋~


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東京大学
駒場 リサーチキャンバス公開 2015

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東大・駒場Ⅱキャンパスの研究所で、最新の研究成果などを紹介
するキャンパス公開が開催されているというので、同僚と訪れて
みました。この手の催しは、同僚が好きでよく出かけるのですが、
私の方は近年、都合が悪くて実に何年ぶりかの訪問です。「ウキ
ウキ ワクワク」 などと、楽しく科学を学べるプログラムが用意され
ていたり、研究室を訪れるのも楽しみです。

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東京大学駒場Ⅱキャンパスは、京王・井の頭線の駒場東大駅前
から少し離れた場所で、駒場公園や日本近代文学館、日本民藝
館にも近い、緑豊かなこぢんまりとしたキャンパスです。 先端科
学技術研究センター、生産技術研究所、などの研究機関が立ち
並んでいます。駅前にある駒場Ⅰキャンパス (教育学部) より
少し離れています。

東大・駒場Ⅱリサーチキャンパスの公開は、多くの人に最先端研
究に触れてもらうことを目的で、大学先端科学技術研究センター
(先端研) と生産技術研究所 (生研)が、6月5日・6日の2日間、
年に1回開催され一般公開を実施しています。専門家・一般の人
を対象に、研究者によるシンポジウム・講演会や研究室の公開、
子ども向けの理科教室などが行われます。

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いろいろ研究室を訪れてみようと早めに出かけたのですが、正門
の広場には観光バスで訪れた研究者や教師に引率された学生の
多さに驚きでした。(上) 普段は立ち入ることの出来ない研究室内
部の見学や、最先端技術を間近で見られるため、企業や他研究
機関の研究者はもちろん、未来の科学者である中高校生も数多く
訪れます。もちろんお子様連れのお母さんなど一般の方も多く、
関心の高さを伺えます。受付を済ませると、研究室等公開案内
のパンフのほかに、自分は何の誰べ~であるかを示すカードを
渡され、これを首に掛けて行動します。(下右)

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「駒場Ⅱキャンパス」
もともとこの地区は、現在の東京大学農学部の前身である駒場農
学校 (その後東京農林学校→東京帝国大学農科大学と改称) の
校地でしたが、1935年、東京大学農学部は向ヶ丘 (本郷校地の
一部) の旧制第一高等学校と校地を交換して移転し、代わって移
転してきた旧制第一高等学校は、新制東京大学に包括され廃止
になるまでここを校地としていたようです。そして新制大学移行に
より、旧制第一高等学校に代わり東京大学教養学部がこのキャ
ンパスに設置され、現在に至っています。しかし、学外の人の間
では駒場Ⅱキャンパスはあまり知られていないため、通常 「駒場
キャンパス」 といえば駒場Iキャンパスのみを指すことが多いです。
また、「駒場」 は東京大学教養学部の代名詞ともなっています。

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「十三号館」
駒場Ⅱキャンパスの正門から入って真正面にある建物が十三号館。
この建物は航空研究所の本館として1929年に建設されたもので、
左右非対称の特徴的な時計台がその中央にそびえ立っています。
シンプルながらも重厚で力強い印象を感じさせます。現在この建物
は文化庁の登録有形文化財に指定され、現在は先端科学技術セン
ターが利用しています。この時計台 (上右) をよく見ると上すぼまり
の形をしており、丸や四角など様々な形の窓、そしてバルコニーが
配された遊び心あふれる設計。今もなお時を刻み続けています。

「生命知能システム・バーチャルリアリティ」
ここではバーチャルリアリティ技術を利用したデジタルミュージアムの
デモンストレーションが行われていました。例えば観光地の建物にタ
ブレット末端をかざせば、説明や過去の建物や風景を見るかのよう
に映し出される感じでしょうか。実体験も行われていました。

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「三号館」  (上) 
3号館は、建物全体を貫いている大きな吹き抜けが特徴で、窓は
コンピュータの自動制御により開閉されるそうです。 3号館には
障害をもった児童を支援するプロジェクト 「DO-IT Japan」 の事務
局があり、バリアフリー関連の研究室が目立ちます。
「三号館南棟」  (下)
3号館南棟は、西門から入ってすぐ右手に出てくる7階建てのきれ
いな建物で、2011年に竣工され 「環境エネルギー研究棟」 とも
呼ばれており、JX日鉱日石エネルギー (株) との共同研究施設な
ど、低炭素社会に向けた新エネルギー関連の研究室があります。

「生命応用化学・エネルギー環境」
3号館では、生命現象の根幹を担うDNAやRNAが、いつ、どこで、
どのくらいの量がわれわれの体の中で働いているか、簡単に可視
化できる化学反応を開発し、その技術を病気や治療に役立てるた
めに研究成果の一端を紹介。また新世代の情報基盤実現に向け
た研究開発。3号館南棟では、クリーンで無尽蔵な太陽エネルギ
ーを低コストで電気に変換できる次世代太陽電池の研究、有機系
太陽電池についての研究なども紹介していました。

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「15号館」  (上)  
駒場Ⅱキャンパスのほぼ中央に15号館があります。三方を近代的
な高い建物(生産技術研究所、An棟、4号館)に囲まれている2階
建ての建物です。東京大学 「海洋研究所」 と統合して東京大学
大気海洋研究所気候システム研究系になっています。
「4号館」  (下)
西門から入って右側に進むと見えてくる、コンクリートの壁や柱が特
徴的でやや近代的な建物が4号館です。入り口はいくつかあり、入
館にカードキーの必要な入り口もあります。 ここには、生物医学研
究室・ゲノムサイエンス研究室・バイオナノマテリアル研究室のほか、
先端科学技術研究センター図書室なども入っています。

「計量生物医学・理論化学・光製造化学」
生体はどうやってウイルスなどの外敵やがん細胞などと戦っているか。
最新の技術を開発して解析や生体で起こっている分子認識のあたらし
い局面の紹介。私たち生命は細かく見ると、他の物質と同じく、分子と
いうとても小さな要素にたどり着きます。生物の中では分子がどのよう
に働いているか、分子のかたちや働きを紹介していました。我々が物
を見るとき、その対象からやってくる光を見るのですが、可視光波長を
有しても、見ることのできない光があります。そんな見えない光を利用
した次世代細胞加工技術の研究も紹介していました。

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「駒場Ⅱキャンパス」 には研究施設が集まっており、昼でも学生が
少なく静かな雰囲気です。しかし、ここは「赤門」のある本郷キャン
バスや駒場Ⅰキャンパス (教養学部) と違って、日本が誇る世界
の先端科学技術、先端工学系の研究施設が集まるキャンパス
でもあるのです。外は静かですが、中は研究者 ・ 学生で熱気。

土の中に存在する電流生成菌を利用した、下水処理システムの
「インテリジェント材料学 」。各地での実践から得られた 「まちづく
り」 の「都市保全システム」。渋滞は車、人、データ、在庫等様々
な対象で共通に起こる現象という「数理創発システム」。医療応
用を目指したゲノム・エピゲノム解析する「ゲノムサイエンス」。
代謝医学では、メタボリックシンドロームの発症機序の解明と新
しい治療法の開発など、今年の先端研は24の研究室を公開
していました。研究室だけでも訪れるのに大変でした。

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「1号館」
正門から入って左手に、ツタの絡まっている建物があります。これ
が一号館 (風洞実験棟) です。生産技術研究所の建物の脇にあり、
古さが際立って見えます。旧航空研究所風洞部研究室。1928年
(昭和3年) に完成。建物内は教室類ではなく風洞研究の機材が
あり、ここで実験などが行われています。(下)

風洞実験棟には、1930年に作られた大型低速風洞などがあり、
当時としては日本最大規模の直径 3 m の風洞が設置され、現
在も使用されているようです。わが国初の国産旅客機 YS11 の
流体力学や新宿高層ビル建築時の風特性実験のほか、東海道
新幹線の実験から全日本スキージャンプの選手の練習などに至
るまで、様々な場面で活躍しています。

【豆知識】
風洞実験棟とは、人工的な風を発生させ、風を受ける
物体の運動について実験する施設のことです。

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「風洞実験施設見学ツアー」 1号館風洞実験棟
今回、駒場 リサーチキャンバス公開のため棟内の見学ツアーが
特別に行われており、普段、研究者以外立ち入ることができない
貴重な施設の公開でした。風洞実験に関する施設の説明や実験
等を教授自身が解説され、とても興味深く勉強になりました。

「垂直風洞 (きりもみ風洞) 」
風洞は送風機を地下に置き、下から上方へ気流を送り、自由落下
する模型の運動を調べるための実験設備です。航空機の動的相
似模型を用いて、そのきりもみ特性を明らかにしたり、回転翼の
オート ・ ローテイションのメカニズムを調べたりする実験を披露
して下さいました。

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「17号館」
17号館は生産技術研究所試作工場とも呼ばれ、所内各研究室の
研究活動や大学院学生等への教育上必要な、研究実験用機械 ・
装置、器具、試験用供試体などの設計・製作を担当しています。
現在、機械、ガラス、木工などの加工をしており、近年では各種
技術研修や安全講習も積極的に行っているようです。

工学と工業とを結ぶ研究の推進を目標としていることを反映して、
多種多様かつ先進的な機械・装置・部品の試作が多く、高度の設
計 ・ 製作が要求されています。独自の加工 ・ 組立技術の開発に
よって研究部の要望に応えることを目指すとともに、研究者との緊
密な連携を保ちつつ解決する努力を続け、外注加工では得られ
ない多くの成果を挙げています。と、係りの方が説明して下さった。

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ここで一息。  ・・・・・ (  ̄з ̄)y-。o○   いっぷく
昨夜の夕食は野菜カレーだった。ジャガイモの大きさにビックリした。
実家の母が作って持ってきたという。そういえば子供のころカレーは
何時もジャガイモが大きかった。でも美味しかったけどね。(*´ー`) ニコッ

さて、生命応用化学だの計量生物医学 ・ 理論化学だのと、何だか
頭がおかしくなりそうだ! などと言わずに、もう少しお付き合い下
さいませ。 教授や研究者から説明を受け、メモしたのを整理する
のに大変だったんですよ。 うふ

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「総合研究実験棟」
総合研究実験棟は、地上7階・地下1階の建物です。北側のAn棟と
南側のAs棟に分かれており、連絡通路で繋がれています。生産技
術研究所のB~F棟とは別棟となっていて、基本的に各階には工学
系研究科先端学際工学専攻の研究室が入っています。2~3階部
分には駒場コンベンションホールがあります。コンベンションホール
は視聴覚設備が充実していて収容人数も多いため、講演会などの
イベント会場として使用されています。

コンベンションホールでは、ビジネス最前線での法律のお話やサイ
バーセキュリティサイエンスの研究などの講演があり、私達が訪れ
た時には、「気候変動~その影響と対策」 のシンボジウムが行わ
れていました。 (下左)

「気候変動~その影響と対策」
経済的、組織的資源に限られている中で、我々は今後想定される
気候変動に対して、対策をどのようにしたらよいか?社会の構築
に向けた政策に貢献する研究の現状とこれからについて専門家
や教授等、何人かの講演があり、その後、質疑応答。皆さん熱心
に質問されていて、感心の深さに圧倒されました。

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「生産技術研究所」
生産技術研究所は、1949年に千葉市弥生町に東京大学の附置
研究所として発足し、2001年に現在の場所へ移転しました。大学
附置の研究所としては国内最大規模です。 教職員数は300人を
超え、工学のほぼ全領域をカバーしています。設立当初から 「産
学官連携」 を積極的に行なっていること、学部・学科による 「縦割
り」 を排し、横断的な研究を数多く行なっていることが特徴です。

この棟は、地下1階から地上7階まであり、しかもそれぞれBn棟、
Ce棟、De棟、De棟、Ee棟、Fe棟があり、回るのに大変でした。
地下アトリウムでは、人間・社会系部門でコンクリート構造の部材
結合部の設計法や液状水侵入、補修技術などの研究紹介。
1階以上からは海洋探査システムで自律型海中ロボット、音響計
測システムなどによる研究。基礎系部門では地震で建物に生じる
被害を様々な実験や解析。物質・環境系部門は、ヒトの神経細胞
や脳の形はどうやってできているか、遺伝子や分子レベルで解き
明かす研究と、あらゆる研究がなされていて、多様な研究を聞い
て、ため息つくばかり。私の頭では良くなるどころか、少しおかし
くなった感じになりました。(笑)

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熱心に研究成果を説明して下さる研究者の熱意に感激しました。
教授の方はわかりやすく説明、熱心にメモをとる研究者や学生。
学園祭で見られる風景と一味違って、勉強しているという感じで
した。私も何度も質問をして、つい熱中してしまいました。「質問を
される方がうれしいですよ」 との研究者の心遣いに感謝しながら、
また質問。(笑) 昼食を忘れるほどで、慌てて学食へ。駒場や本
郷にある他の学食とは少し違うメニューが並んでいます。
もちろん値段は学食価格。混んでいたのでカレーを食べました。

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「マイクロ流体デバイス」
マイクロ流体デバイスとは、微細加工技術によってチップ上に微小
な流路を形成し、血液やDNAと試薬を混合し反応させ、分離精製
後に検出する生化学分析を行うデバイスを指します。

たとえば、入口が2つ、出口が1つの Y 字型の微細流路 (流路幅は
数百ミクロン程度) を作り、一方に赤液、他方に青液を適当な速さ
で流すと、交差して一本となった流路では、赤と青が混ざることなく、
2層のきれいな層流になる。ここに細胞や分子などを配置しておけ
ば、それぞれの生体試料を赤と青の2種類の薬品で局所的に刺激
ができる。このように微小流体の中でのみ可能な実験などを利用し
て新たな生命科学が進行しつつあり、この分野はゲノム研究の他
に、環境、食品、医療、創薬、ヘルスケア (POC化) など幅広い
分野での発展が期待されているようです。

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「体験コーナー」
生産技術研究所研究棟や各研究室では、様々な研究の体験や
中高生対象の 「未来の科学者のために」 小中学生向けの理科
教室など、イベントが予定されていました。「強風の体験」 (下左)
では、強風と風のもたらす力の関係を実感してもらうため、環境
無音境界層風洞に入り最大20m/s の強風を体験するもので、
中で行列が出来るほど人気でした。細胞から組織、臓器を組み
立てる組織工学技術と医療応用では、自身の細胞を顕微鏡で
観察。バリアフリー分野では、「見えない ・ 聞こえない世界を盲
ろう類似体験コーナーもありました。

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「昆虫操縦型ロボット」
昆虫は、時々刻々と変化する環境から必要な情報を受容し、適切
な行動をとることができると言われています。昆虫のもつこの適応
能力を機械やロボットの制御に応用することができれば、未知な
環境や障害に強いシステムができるかもしれないようです。

昆虫の適応能力を解明するために、昆虫自身がロボットを操縦する
昆虫操縦型ロボットを開発。(下左) ボール上のモデル生物である
カイコガの歩行をロボットの運動に変換させ、この変換ルールを変
化させても、カイコガは正しく認識して目的地を目指すことが示され
たそうです。 このような研究を通して、昆虫が持つすぐれた機能を
産業利用したり、脳機能の神経レベルでの改変や修復など将来の
ニューロリハビリテーションなど医療分野への貢献を目指すそうです。

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面白かったのが小中学生向けの 「理科教室」。 
「電波ってなんだ ?」 「電波を飛ばすためにはどうすればいいの ? 」
電波と深いつながりのある 「電気」 や 「アンテナ」 についての実験
を通して、スマートフォンやタブレットには欠かせない電波のひみつ
を学んだり、「ハンバーガーを科学する」では、肉を美味しく、ジュー
シーで香り高く焼きあげるためにどんなコツが必要か。 隠された科
学のフシギをひも解き、ハンバーガーの秘密を解明。「ゆでタマゴは
どうして固くなるの?」 とか、名物授業 「たまご落とし」 もありました。
生卵を地上10m の高さから割らずに落とせるか? 使えるものは、
B4サイズの厚紙1枚と、木工ボンド1本だけ。たまごパッケージを
工作してもらい、たまご落としコンテストも行っていました。
参加者の中に未来の科学者がいたかもしれません。

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「大震災の時の食べ物を科学しよう」  子ども理科教室
講師の方がまず最初に、東京都の食料自給率について問いかけ、
口々に10%とか30%とかの声が上がりましたが、正解はわずか1%。
思いもよらない数字に会場内は静かなざわめきが起こります。災害を
想定した食料備蓄についても3日とか1週間などの声が上がりました。
東日本大震災を受けて、「最低でも2週間分の食料品を備蓄すること
が望ましい」 と説明されると、無理だ~という声もあがっていました。

その後、実際に1日分の食料備蓄を考えるアクティビティ (実習) が行
われ、テーブルに用意された様々な食料を好みや保存性などを考えて
グーループで相談して選びます。 好きな食べ物やお菓子、果物などを
用意するグループや、缶詰など保存や栄養素など機能重視で選ぶグ
ループなど個性が出ていました。選んだ後は講評が行われて、カップ
麺などは調理にお湯などが必要で、飲料水とは別にお湯を沸かすた
めの燃料や容器も必要であるなどの補足事項も説明されていました。
防災 (非常) 食料には、栄養素やエネルギーの摂取という面だけで
なく、お菓子や好きな食べ物などを入れれる事で、災害の直後で沈ん
だ気持ちを少しでも明るくする、ちょっと嬉しい気持ちになるような工夫
も必要だと日常と非常時の食べ物の選び方の違いなども説明されて
いて、大人でも参考になる事ばかりでした。

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「図書棟」   (上左)   
図書室は試作工場、電子計算機室、映像技術室などと同じく研究
所共通施設のひとつです。施設は駒場Ⅱキャンパス56号館の南
側、プレハブ図書棟1階にあり、閲覧室、書庫、事務室で構成され
ています。 蔵書は、国内外の理工学系雑誌が主となっています。
「56号館 (生産技術研究所T棟)」   (上右)
総合研究棟の更に南側にある地上5階地下1階建ての建物です。
生産技術研究所ではT棟とも呼ばれています。生産技術研究所
や先端科学技術研究センターの研究室があるほか、2階と3階
には埋蔵文化財調査室がありるようです。
「インターナショナルロッジ」   (下)
キャンパスの南東部にあるY字型の建物がインターナショナル・
ロッジ 駒場ロッジ別館です。東京大学に在籍・在職中の留学生・
外国人研究者のための宿舎で、7階建てと比較的大きい建物です。
留学生用単身室が24室、留学生の夫婦用居室としても使用できる
外国人研究者用室が63室の計87室の居室があります。

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「銅像」
正門の内側にはバスロータリーがありますが、その脇に銅像があり
ます。この銅像の作品名は 「航空」 で、航空研究所の駒場での再
建と施設の充実に力を尽くした斯波忠三郎所長を記念して、昭和
10年に作られました。大正 ・ 昭和を代表する彫刻家吉田三郎の
制作で、疾走する人物像には、日本の飛行機研究がついに離陸
した、そんな感動が込められているようです。像の横には切り株や
ベンチがあり、くつろげるスペースになっています。

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「ユニバーシティ広場」
キャンパスの敷地の中心は広場になっています。正式名称は 「ユ
ニバーシティ広場」。サッカーゴールが置かれ、ちょっとした運動が
できるスペースとなっています。お昼にはよくここでサッカーをする
人々を目にすることができます。 この 「昼サッカー」 の参加者は、
実は様々な組織から集まってきます。教員 ・ 職員 ・ 学生問わず、
国籍も越え、スポーツを通して交流を深めることができる重要な
場なのだそうでうす。

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「好きこそ物の上手なれ」 ということわざはあらゆる物事に通じるも
ので、これは勉強についても例外ではありません。子どもの知的好
奇心をうまく引き出すことで科学に対する興味を抱かせ、より多くの
「未来の研究者」 を生み出すべく、こうしたリサーチキャンパス公開
は素晴らしいことだと思います。 東大というと堅苦しく思いますが、
少しの工夫を加えると便利になるものがあることを体感でき、こうい
う理系的な面白さを発見するべく、少し違った見方で身の回りを眺
めてみるのも学問の裾野の広さを広げ、理系・文系関係なく楽しめ
るのだと思います。ある教授が言っていました。社会人になったら
『文系だからわからない』 というのは通用せず、『勉強しなさい』 と
いうことになる。人生、生涯に渡って、何でも勉強なんですね。

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世界の最先端技術や世界トップクラスの研究者たちによる最新の
研究成果などに触れられる貴重な機会となりました。ちょっと頭に
詰めすぎて、帰るころには、頭がチンプンカンで重たかったです。
ちょっとめまいがしてきました。(笑) でも久しぶりで楽しかったです。

【おまけ】
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『 明日の神話 』 の壁画  
東大・駒場Ⅱキャンパスへ行く途中に渋谷駅から京王井の頭線の
改札口までの通路で巨大な壁画を発見! いつもは素通りしてし
まうんですけどね。この長さ30メートル、高さ5.5.メートルの巨大
壁画は、岡本太郎がメキシコシティのホテルから依頼されて制作
したものです。しかし、依頼者の経営状況が悪化し、そのホテル
は未完成のまま人手に渡ります。 壁画はその際に取り外され、
メキシコ各地を転々とするうちに行方がわからなくなったという。
後にメキシコシティ郊外の資材置き場で無惨な状態で発見され、
修復して一般公開されたのち、この場所に設置されたのです。

描かれているのは、原爆が炸裂する悲劇の瞬間です。 しかし、
この作品は単なる被害者の絵ではありません。人は残酷な惨劇
さえも誇らかに乗り越えることができる、そしてその先にこそ 「明
日の神話」 が生まれるのだ、という岡本太郎の強いメッセージが
込められているんだそうです。






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プロフィール

Author:takasan
ようこそ!

ちょっとした幸せな風景
あたたかな気持ち 
風船に乗せてとばします
拾ってくれた人の心に
ほんわかと届きますように。

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