一ヶ月に2回満月を迎える月を「ブルームーン」という。 そのブルームーンを見ると願い事が叶う・・・・。







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「6月の花嫁」

...2015/06/14 08:35...

梅雨入り。
先週、天気予報のお姉さんの言う通り、東京も梅雨入りしました。
梅雨の時期を代表する 「紫陽花(あじさい)」 素敵ですね。
小さな花が集まって一つの大きな花のようなたたずまいで、
雨の中に咲く青や紫の紫陽花を、お決まりの 「かたつむり」
とセットで、子供のころ絵に描いた記憶があります。
我が家の近所の公園にある紫陽花の花も見頃を迎え、
あとは雨の季節を待っていたかのようでした。

むかし、インドの修行僧は雨季には外に出ず、屋内にこもって
修行をしたそうです。そこには、雨につられて出てくる虫達を
不用意に踏み潰してしまわないようにという配慮がありました。
人知れず踏み潰されて消えてゆく小さき命への共感。
思いやりの心の原点でしょうか。大切にしたい。

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JR浜松町駅に下車して小便小僧に会いに行ったら、お馴染みの
レインコートに傘を持った姿でした。梅雨時は連日の雨降りだと閉
口するが、傘に当たる雨音を聞きながら歩くのも良いものです。
 ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン。

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最近、子供たちの姿を見ても、レインコートやレインシューズを履い
ている子を見かけなくなりましたね。

昨夜、同僚たちと飲みに出かけた。
その席で、酔うほどに読書好きな同僚が 「今日、13日は太宰治が
愛人・山崎富栄と玉川上水の急流に入水自殺した日なんだよな」 と、
突然、話し始めた。遺体が玉川上水で見つかったのは6日後の19日。
2人の遺体はひもで固く結ばれていたという。その19日は、太宰治の
誕生日でもあったのだ。 いま桜桃忌として忍ぶ人は多い。

太宰は恵まれた環境に生まれながら、自らに対する不信感、劣等感
が強い。その裏腹の自尊心も強く、前期、後期が生活が荒れ、中期
が最も安定した作品が多い気がする。『走れメロス』 『お伽草紙』 など
文章の魅力が光る作品が多い。その太宰治は、美和子夫人への遺
書には、「あなたを、きらいになったから、死ぬのでは無いのです。
小説を書くのが、いやになったからです」 と書いてあったという。う~ん。

そんな話で盛り上がっていたら、隣席の方が割り込んできた。
高校の校長先生をしている方や教育関係者で、太宰のファンらしく、
太宰の生きざまを語り、大いに盛り上がって楽しかった。
袖すり合うも多生の縁。人と人との関係は単なる偶然によって
生ずるわけではないので、酒の席とはいえ、大切にしたいですね。
そんなことを思いながら、千鳥足で帰って来ました。(笑)
今朝は二日酔いで~す。 ウイ


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「6月の花嫁」


6月というと、誰しもが思いつく 「ジューンブライド (june bride)」
直訳すると6月の花嫁。月名である 「JUNE」 と、ローマ神話で
結婚をつかさどる女神である 「JUNO」 に由来しており、6月は
結婚や女性の権利を守護する 「JUNO」 の月。この月に結婚を
する花嫁はきっと幸せになるだろう、という言い伝えです。

日本では雨と紫陽花はセットのようなものですが、そこに加わる
ウェディングドレスはとても綺麗ですし、それぞれよく似合ってると
思います。 沢山の幸せをお手伝いしているという 「ウエディング
ブランナー」 の仕事をしている友人がいる。忘れられない結婚式
があると、こんな話をしてくれた。

新婦は20代で可愛らしい子。
新郎は彼女より12歳ほど年上の優しい方でした。
年の差カップルは珍しくないけれど、これが一筋では行かない
ことがあったという。新婦はお父さんに育てられて、そのお父さん
が 「結婚は勝手にしろ。でも式には出ない」 と頑固。
でも、2人は 「みんなに祝ってほしい」 と願う。

ええ、頑張りましたよ。
新婦の実家に2人と一緒に何度も行きました。
頭を何回もさげたかわかりません。
「お前は関係ない」 と言われました。その通りです。
でも私は2人の結婚式を2人が望むものに、最高の1日にする。
それが私の仕事ですと頑張ったらしい。
意見や愚痴がどっちも私に集まってきて、正直キツかった。
面倒くさいと思ったこともある。でもある日 「お前一人と話したい」
と、お父さんから電話がかかってきたそうです。

すごく怖かったらしい、何を言われるんだろうと。
約束の日に指定されたところに行ったら、お父さんはいつもは
顔も話し方も怖いんだけれど、その日はすごくおとなしく小さな声で、
娘さんが生まれた日の話。小学校の運動会で張り切ったら 「お父さん
恥ずかしい」 と言われた話。中学の頃は話しかけてもろくに答えて
くれなかったのに、娘さんが修学旅行から帰ってきた日。仕事から
帰ったらテーブルにお土産の携帯ストラップが置いてあって、本当に
嬉しくて、今でも付けていること。娘が本当に可愛い。娘が選んだ
男に間違いはないと思ってる。でも気持ちの整理がつかない。

それを聞いて彼女は泣いてしまったという。
最後にお父さん、恥ずかしそうに 「結婚式ってどんな服を着ればいいんだ? 
もう何年も服を買ってないからわからないんだ」 と話したようだ。
男一人で夢中で娘さんを育てたけれど、世間のことに目が向かなかった。
夜、娘さんに電話してその日のことを話したら娘さんも新郎も号泣。
彼女も号泣・・・・。数日後、娘さんとお父さんは服を買いに行った。

で、結婚式は無事に開かれて大成功! かと思ったんだけれど、
ブーケトスで娘さんがブーケを投げない。??? なにこっち
向いてきょろきょろしてるの? と思ってたら、娘さんすたすた
と歩いてきて彼女に手渡しでブーケをくれたのだという。
周りの人たちは拍手喝采。どうやらお二人とお父さんは結婚式に
至るまでのことや彼女のことを参列者に話していたようだった。
もう・・・本当にあれは嬉しかった。涙が止まらなかった。
今でもあの時の体の震えと彼女の笑顔が忘れられない。

正直、出過ぎた真似しているのではないか、自分のやってる
ことは正しいのか? とか、考えてしまうこともあったという。
たくさんの人が 「いい結婚式だった」 と言ってくれたようだ。
今年、2人から 「赤ちゃんが生まれました」 の年賀状が届いた。
赤ちゃんを抱いたデレデレのお父さんの写真付きで。

ウエディングプランナーは、結婚を控えるカップルの結婚式を
プロデュースする仕事です。結婚式を開くとなれば、予算や日取り、
衣装、招待状の手配など、決めるべきことがたくさんあります。
お客さまの意見や要望を聞きながらそれぞれに対して最善の案を
提案し、素晴らしい結婚式になるようトータルでサポートしていく
素晴らしい職業だ。 今度は彼女自身の幸せをプロデュースして
欲しいと願わずにはいられない。 6月の花嫁を期待して・・・・・。



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   「鳥獣戯画展」
 ─ 京都 高山寺の至宝 ─ 東京国立博物館 2015

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東京では春先から、注目の美術展や展示会が盛んで話題になっ
ています。あれも見たい、これも観たいと欲張りのうれしい悲鳴。

連日、その待ち時間がテレビでも話題になっていて、もう少し後日
に空いたときに行こうと思っていたら、終了間際になてしまい慌て
て行ってきました。入場する前から千人が並び、館内で 「鳥獣戯
画甲巻」 を見るのにさらに180分も並ぶという荒ましい展示会に
なっています。待ち時間の苦痛に耐えて観てきましたので紹介。

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「国立博物館・平成館」  (上)   「国立博物館・本館」 (下左)
国立博物館の奥まった場所に平成館の建物があります。
平成館は、皇太子殿下のご成婚を記念し、平成11年 (1999) に
開館しました。2階はすべて特別展専用の展示室で、多様で高度
な企画展示に対応できる広さと設備を備えています。1階には考
古展示室、さらに同時通訳設備と映写室を備えた講堂、来館者
がくつろぎ出来るラウンジとドリンクコーナーなどがあります。

すごいゾ!『鳥獣戯画』 展!
数ある国宝絵画の中でも、最も有名で、最も人気のある絵画とも
いえる 『鳥獣戯画』 が、全4巻すべていっぺんにみられる大注目
の特別展です。昨年秋、京都国立博物館で開催され た 「国宝 ・
鳥獣戯画と高山寺」 展でも出展された 『鳥獣人物戯画』 ですが、
そのときも大変な人気と記録的な集客で大きな話題となりました。
これが 「東京に来る!」 わけですから熱狂ぶりも半端ではなく、
かつてないほど沢山の人が訪れて大混雑の展示会となりました。

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国立博物館・本館の前庭から表慶館を横切った奥が平成館です。
主に日本の考古展示等を行っています。いつもの風景です・・・が。

京都の北西、市内の喧騒から離れた栂尾の地に1994年に世界
文化遺産に登録された高山寺があります。鎌倉時代の華厳宗の
僧、明恵上人によって再興され、厳しい修行を実践したゆかりの
寺です。誰もが一度は目にしたことのある、日本で最も有名な絵
巻、「国宝・鳥獣戯画」 が保存されているのです。鳥獣戯画の伝
来した京都・高山寺は、今なお多くの文化財が伝わります。所蔵
される貴重な寺宝の数々、さらには名僧・明恵上人に深く関わる
美術品も多数出展されます。、

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「鳥獣人物戯画」
教科書などで、一度は目にしたことがある国宝の絵巻 「鳥獣人物
戯画」。今から800年あまり前に製作された 「鳥獣人物戯画」 は、
京都北西部にある世界遺産、高山寺に伝えられている絵巻で、甲
巻、乙巻、丙巻、丁巻の4巻に分かれた長さ10メートルにおよぶ
絵巻物。墨線のみで動物や人物たちを人間さながらに遊戯や
儀礼を行う様子が描かれています。

実際の作者や、描かれた目的、高山寺に伝わった時期、経緯など
は明らかになっていないという謎めいた作品です。 日本の漫画の
原点とされ、現存する作品全てが展示されるのは今回が初めてと
いう。歴史ある鳥獣戯画が、4年もの長い間、修復作業を終えて、
東京国立博物館 「鳥獣戯画展」 でお披露目。この展覧会は、まさ
に鳥獣戯画の全貌を見ることができる絶好の機会なのです。

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特別展 「鳥獣戯画ー京都 高山寺の至宝ー」 10万人達成!
混んでいるのは覚悟の上でしたが、想像を絶する人気でした。
着いた時には入場するのに160分待ちで、館内に入って鳥獣戯
画でも一番人気の甲巻を見るのに180分掛かりますと、チケット
売り場でのお姉さんの説明。炎天下の行列で長時間耐えられな
いなぁと弱気になり、一旦、諦めて同じ上野公園内の東京都美術
館で開催されている 「大英博物館展」 を見ることに決定します。

しかし、
「大英博物館展」 を鑑賞した後、諦めきれず再び戻ったら、屋外
待ちは10分ほどで館内の甲巻の行列は170分という。 (下右)
冷房が効いた室内である事、鳥獣戯画甲巻以外の展示は、入場
後並ばずすぐに鑑賞できというので鑑賞することに決定。でも館内
で3時間待ちか・・・。 しんどいな! 炎天下で熱中症に配慮して
日傘が貸し出されていました。 入口で回収します。 (上右)

特別展    「鳥獣戯画 ─京都 ・高山寺の至宝─」
会期    2015年4月28日~6月7日
会場     東京国立博物館(平成館・特別展示室 ・ 上野)
観覧料    一般1600円  大学生1200円
         高校生900円 中学生以下無料

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時間帯がよかったのでしょうか結局、外で待つこと約20分くらいで
入場できました。正面のエスカレーターを上がって、左右に展示会
場に分かれ、左側が高山寺と明恵上人の展示で右側が鳥獣戯画
の展示会場になっていました。まずは高山寺伝来の至宝展からの
鑑賞です。意外や意外で、この展示場は全然混雑いていません。
通常の様にゆったり見ることができました。 不思議。

展示は、全3章からなる構成で、3つの間に区切られ、 その内の
2室までは 「高山寺」 関係の展示でした。

第1章 高山寺伝来の至宝
第2章 高山寺中興の祖 明恵上人
第3章 国宝・鳥獣戯画

はじめの展示室は高山寺の開創とその興隆がテーマ。
世界文化遺産に登録されている高山寺は、学問寺として発展し、
貴重な聖教、典籍類と共に、多くの美術品を所蔵。鎌倉時代に
高山寺を再興し、平安時代から鎌倉時代という乱世を生き抜い
た明恵上人に関わる儀礼のしつらえを古い記録に基づいて構
成されているほか、ゆかりの寺院に伝来する美術作品を通じて、
明恵上人が打ち立てた独自の信仰世界をたどった紹介でした。

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高山寺には多くの動物彫刻があり、明恵の周辺で制作されたと考
えられるこれらの動物彫刻は、後世、高山寺の国宝・石水院で行
なわれた 「栂尾開帳」 という儀礼で用いられていたようです。

「子犬」 鎌倉時代・13世紀 重要文化財 京都・高山寺蔵 (左)
明恵が傍らに置き、愛玩したと伝える木彫の子犬です。
明恵の没後は、明恵の坐像を安置する厨子の脇に置かれていた
といわれます。ちょっと首を傾け、こちらを真っ直ぐ見つめるその
仕草は愛嬌たっぷり。動物を愛したという明恵の人柄を偲ばせる
作品です。 動物の彫刻は、製作背景などの知識なしでも、みて
いて本当に心がなごみますね。

「神鹿 (しんろく)」   鎌倉時代・13世紀 京都・高山寺所蔵 (右)
玉眼が嵌められ、まるで生きているかのような、今にも鳴き出しそう
な阿吽(あうん)形の雌雄一対の鹿の木彫です。耳を立て口を閉じ
ているのが雄、耳を寝かせ口を開いているのが雌のようです。鹿は
奈良の春日明神の使いとされ、膝を折る鹿の姿は、春日社を参詣
した明恵に跪いた鹿の逸話を想起させ、類例の少ない動物彫刻で、
湛慶作と言われています。 神鹿さんの目が可愛かった。

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国宝 「明恵上人像 (樹上坐禅像)」  鎌倉時代・13世紀  (左)
(京都・高山寺所蔵)   「樹の上で明恵上人を見るリス」 (右)
明恵上人は高山寺の裏山を楞伽山と名付け、日々この山中で坐禅
を行ないました。二股に分かれた松の木の上で坐禅を組む明恵上人
の姿を描いたもので、明恵上人の肖像がきわめて小さく、その姿を隠
してみると、まるで山水画のようです。明恵上人は自然との一体を唱
えていたので、自然と調和して描かれているようです。樹の上で座禅
を組む明恵上人を上の方からリスが、長い尻尾をたらし、首をかしげ
て明恵上人を見つめています。 みなさんリスを探すのに必死。(笑) 
口々に 「あれかしら?」  「あれじゃない?」 「わからないわネー」
「あー、いたいたー」 。中には 「リスを見に来たんじゃないだから・・・・」
と、次に動くことをうながされている方もいました。 (笑)
鎌倉時代の肖像画の中でも一番の傑作である作品。

「明恵上人」
平安時代末期の承安3年 (1173) に紀州で生まれた。両親を8歳で
亡くした後、京都・神護寺に出家する。その神護寺への道のり別れ
の悲しみから馬の上で泣いた。川を渡る際に休まず歩きながら水
を飲む馬を見て、馬ですら務めを優先しているのに、いつまでも泣
いている自分は恥ずかしいと反省したという。そして昼夜不退の道
行に励み、建永元年(1206)33歳の時に後鳥羽院より栂尾の地を
賜り高山寺を開く。心が弱い自分が道を誤らないようにと、自分の
左耳を切り落とし、求法のため自らに厳しい修行を課すとともに、
多くの後進を育て、承久の乱により身寄りを失った女性たちを保護
するなど、実践的な宗教活動を行ない、乱世に救いを求める多く
人びとに慕われましたと言われています。

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「白光神立像」鎌倉時代13世紀 重要文化財 京都・高山寺所蔵 (左)
雪を象徴する神にふさわしく、髪と眉と髭を除くと衣装も台座も全て
白で表されています。湛慶が作ったといわれているインドヒマラヤの
神で、高山寺の守護神として迎えられました。 高山寺にはこうした
インドの信仰に関するものが、かなりまとまって集まっているというこ
とですが、明恵のインドへの憧れがどんなに強かったかが伺えます。
美しい細工の王冠の耳下がりがケースの中で風もないのに、何度
見ても耳元でゆれているのが不思議でした。きれいな仏像でした。

「善妙神立像」鎌倉時代 13世紀 重要文化財 京都・高山寺所蔵 (右)
高山寺の社中に奉祀された湛慶作と推測される美しい善妙の像。
善妙は「華厳宗祖師絵伝」に見られる唐代の女性の名。善妙は新
羅からの入唐僧 ・ 義湘に懸想するが、義湘に諭されて改心し、華
厳擁護の誓いのもと義湘に助力する明恵上人にとって善妙は仏教
を守護する女性の象徴であり、自ら開創した尼寺を善妙寺と名付け
たようです。 高さ30センチ程の小ぶりな像でしたが、上品な佇まい
と細部まで手の込んだ作りにタメ息。

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鳥獣戯画の伝来した京都・高山寺を再興させた明恵上人が活躍
したのは、鎌倉時代の前期。それこそ鎌倉新仏教が勃興し、仏教
界そのものが大きく動揺していた改革の時期でした。明恵上人は、
まさにその旧仏教、体制内改革派というべき人物で、学僧としても
勢力的で、仏教界を支えるべく活躍した人物であったようです。優
しい半面、自分に厳しく、ひたむきに修行に励んだという。寝てい
る間にみた夢を40年にわたって日記のように書き記したり、日本
初の茶園を開いたり、女性のための寺を建立したり、知るほどに
興味がわく人物でした。

展示物のほかに面白かったのが、つっこみどころ満載なサブタイトル。
展示物には番号の隣にサブタイトルがつけていて、「くもりなき眼にて
明恵上人をおさがしください」 だったり、「仏陀こそ我が父」 「『魔法
の砂』 の作り方」 などなど真面目なのかが紙一重な煽り・・・じゃなか
ったサブタイトルが気になって、結構まじまじと展示物と一緒に見て
しまいました。(笑)

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「華厳海会諸聖衆曼荼羅」 
鎌倉時代・13世紀 重要文化財  京都・高山寺所蔵 (左)
画面上方に『華厳経』に説くところの世界の教主、毘盧遮那如来と
観音 ・ 勢至菩薩を、残りの画面は61に分けられ華厳経に説かれる
尊像が立ち並んでいます。1尊ではなく、様々な諸尊を集め描 く「集
合画像」 とも呼ぶべき作例は従来の日本仏画にはみられないという。
明恵上人独自の信仰の多様性を示す作品でもあるようです。
【豆知識】 曼荼羅
密教の修法のため,本尊を中心としてこれと関連のある諸尊や守護
などを,方形や円形の区画の中に,定められた方式に従って整然と
配置して描いた図のことです。

国宝  「仏眼仏母像」 
平安~鎌倉時代 121~13世紀 京都・高山寺所蔵  (右)
白い体に白い衣をまとい頭上に獅子の冠を戴くこの仏様は一切を見
通す悟りを開いた眼を持ち、諸仏の母である仏眼仏母です。画上に
明恵上人自筆の賛があり、和歌 「もろともにあはれとおぼせわ仏よき
みよりほかにしるもなし」 が添えられる。賛に 「无耳法師之母御前也」
とあるように、8歳で父母を失った明恵上人は、生涯、釈迦を父、仏眼
仏母を母として慕ったという。24歳のとき、自らの修行の至らなさを嘆
きこの絵の前で耳を切り落としたと伝えられ、血が画像に飛び散った
といわれています。極限の精神状態で左耳を切り落とした画家ゴッホ
の話もせつな過ぎますが、明恵上人も思い詰めて右耳を切り落とした
んですね。母と慕われてきた仏眼仏母の仏様はわが子の嘆きを飛び
散る血を受けながら救い上げることが出来たでしょうか。明恵上人さん
のまっすぐな心が伝わってきて、ジーンとしました。

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国宝   「華厳宗祖師絵伝(義湘絵)」  鎌倉時代・13世紀  高山寺所蔵
高山寺に伝わるもう一つの国宝。明恵上人が作らせた絵巻で、高山寺
に伝わる鎌倉時代初期の優品です。 朝鮮に華厳宗を起こした新羅の
高僧、義湘の渡海を、龍に変じて守護した善妙。女性の献身と救済を、
緊迫感ただよう筆さばきで描いたドラマチックな悲恋の物語。龍船が荒
い波間をつき進む動きが横長の画面に物語が右から左に展開していく
場面。 海の淡い青がとても綺麗で、立体的に表現された波の大きなう
ねりにのみ込まれそうになり、善妙が好きな男を守るために龍に化ける
場面を見ながら、ドキドキしました。(笑) 感動200%の絵巻でした。

「華厳宗祖師絵伝(義湘絵)」
新羅国から唐に渡った華厳宗の祖、義湘が修行を終えて国に帰るとき、
富家の美しい娘の善妙は、美僧の義湘に一目ぼれし恋心を伝えます。
彼は 「自分は僧であるから、恋を受け入れることはできない。その心を
もっと広く持って仏法を支える気持ちになさい」 と諭します。義湘は僧で
あり、善妙の想いに応えることなく別れも告げず、船に乗って新羅に帰っ
てしまいます。ところが、それを知った彼女は恋しい義湘を追いかけます。
はるか沖に、彼を乗せた船を見つけると、悲しみの余り海に飛び込み、
龍に姿を変え、義湘の船を守り無事故国、新羅まで送り届けたのでした。
という、なんですかこの切ないお話は! もうね、こういうタイプの一途
なのに報われない恋って切なさすぎませんか。

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「華厳宗祖師絵伝 巻二」  <高山寺所蔵>
~善妙が義湘に恋心を打ちあける~
学僧だった義湘に一目ぼれした善妙が恋を告白する場面です。
この伝説から華厳の守護神となった善妙を表す彫像が前で紹介
した 「善妙神立像」 というわけです。

仏教では愛には親愛と法愛があるとされます。善妙の場合、親愛
から始まったものの、我が身を犠牲にして海に飛び込み龍になり、
大きな慈悲心そのものになって、義湘以下の人たちを故国に送り届
けます。 つまり、親愛を法愛に昇華しています。明恵上人が自分を
義湘に重ね合わせて、モデルとなった実体験があり、そこから 「愛が
なければ・・・」 を実感し、義湘と善妙の愛の物語にあえて書き残した
のでしょうかね。義湘さんってイケメンだったのでしょうかね。(笑)

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「梵天火羅九曜図 」 平安時代・文治5年 京都・高山寺所蔵 (上)
仏画を描く際の手本ともなった白描図像 (密教図像) のひとつで、
密教における星に関わる尊像を集めたものだそうです。仏様を写
すと言うことは写経と同じ功徳を積む修行で、筆者玄証は高野山
のお坊さん密教の教学の学びと修行に白描画を書写していました。
鳥獣戯画をはじめとする高山寺の文化財がどこからもたらされた
のかを考える上でも貴重な作品のようです。

 「阿弥陀鉤召図」 平安時代 12世紀 文化庁所蔵  (下)
仏様がこんなことやっていいの?
召されるのを嫌がる僧を阿弥陀如来が首に紐をかけて引っ張り、
それを観音菩薩が 「ほれ行け行け」 とばかりに後ろから押し、
勢至菩薩がその様子を指差して笑うという、なんとも戯画的な絵
です。 あらゆる衆生を引き寄せ済度するという阿弥陀如来の本
願に基づき行われる密教修法「阿弥陀鉤召法」の意義を戯画的
に描いたものだそうです。修行中のお坊さんの首に縄をかけて
引っ張ろうとする阿弥陀様。「私は自力で悟りを開きたいんです
~~~」 「まぁいいからいいから」 「あたしゃ一切の衆生救済を
すると決めたんだから」 みたいな会話でもしていそうな感じで見
ると面白かった。阿弥陀如来がお坊さんの首を引っ張るという
ユニークさが印象的でした。

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高山寺伝来の至宝展を鑑賞後、第二会場へ。
さてさて、誰もがみたい、みたい! と願っている 『鳥獣人物戯画』
は、展示の最後のコーナーに登場。 「とりあえず、第二展示場に
進んでください」 という指示に従って、「乙・丙・丁巻」の展示場へ
進みました。 全4巻のうち、平安時代に描かれた乙巻へと続き、
その後、鎌倉時代に描かれたという丁巻、丙巻と続きます。

「鳥獣戯画」 は、京都にある高山寺に伝わる紙本墨画の絵巻物で
国宝です。正しくは「鳥獣人物戯画」といいます。内容は当時の世
相を反映して動物や人物を戯画的に描いたもので、特にウサギ・
カエル・サルなどが擬人化して、描かれた甲巻が非常に有名です。
現代の漫画と類似する手法を用いた場面もあることから 「日本最
古の漫画」 と言われることもある鳥獣人物戯画。大人も子供も楽
しめる国宝というのはなかなか珍しい。本格的な修理は明治以降、
実に100年ぶり。魅力を一新した鳥獣戯画を存分に楽しめます。

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国宝  「鳥獣人物戯画  乙巻」  平安時代・12世紀  高山寺所蔵
乙巻には、16種類の動物が描かれています。前半には、馬、牛、
鷹、犬、鶏、鷲、隼といった日本にも生息している動物が描かれて
います。後半は、犀、麒麟、豹、山羊、虎、獅子、龍、象、獏といっ
た、日本には生息しない、あるいは空想上の霊獣を描いています。
さまざまな動物の生態が描かれており、動物図鑑としての性質が
強い巻のようです。 絵師たちが絵を描く際に手本とする粉本で
あった可能性も指摘されています。

蝶を追う獅子 (上左) と日本には生息しない豹。(上右) 毛皮や
手本をもとに描いたのでしょうか。吠え合う犬やつかみ合いをす
る犬。(下) 様々な犬の生態が描かれています。 親子連れの
動物が多く見られ、動物の子供たちが実に愛らしい仕草を見せ
ています。獅子、龍ななど空想上の動物などもいて、ファンタジ
ーな世界観も楽しめました。

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国宝  「鳥獣人物戯画  丙巻」  鎌倉時代13世紀  高山寺所蔵  
前半は 「人物戯画」、後半は 「動物戯画」 からなる丙巻。「人物戯
画」 は、人間による囲碁、双六、首ひき、闘犬を、「動物戯画」では、
擬人化された動物による競馬、祭礼、蹴鞠、験競べなどが描かれ
ています。なぜ人間と動物が半々に ? この謎の答えこそ、修復
作業により、料紙の表裏に 「人物戯画」 と 「動物戯画」 がそれぞ
れ描かれていたことが判明したようです。相剥ぎという紙の裏表に
描いた絵を二つに分ける方法の再現映像がありました。

風流踊りを見物する動物たち。丸まった猫も一心にこれを見つめ
ています。(上) 擬人化した蛙と猿が蹴鞠 (下右) をしたり、特に
印象的なのは首引くをする層と年老いた尼。二人の勝負を皆腹
を抱えて笑う。(下左) この場面はどこかで見覚えがと思ったら
「阿弥陀鉤召図」 と似ていました。擬人化した蛙と猿が蹴鞠をし
たり。猿と蛙の蹴鞠。(下右) 昔の庶民はこんな遊びをしていた
のかと思わず笑ってしまいました。

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国宝 「鳥獣人物戯画 丁巻」 鎌倉時代13世紀 高山寺所蔵  
丁巻は人物が主体の巻で、甲巻や丙巻に描かれるさまざまのモテ
ィーフを踏まえ、法会や流鏑馬、牛の暴走シーンなど、人々の儀礼
や祭礼の様子をユーモラスたっぷりに描かれています。墨線は太く、
淡く、素早いタッチで筆を走らせた感じで、こうした線描は一見すると
稚拙な印象を覚えました。絵の技量に驚かされ、よほど腕に覚えが
なければ、ここまで思い切った線は弾けないでしょう。画面の随所に
絵師の隠れた技量がほどばしっているようでした。

他の巻との筆致の違いが際立つ流鏑馬。(上左) 筆さばきが見事で
した。蛙が描かれた本尊を前に法要が営まれる様子を描いています。
甲巻の猿の法会をもとに描かれているようです。(上右) 牛車につな
がれていた牛が暴れ出し、周囲は大騒ぎ。(下) 力強い筆さばきで、
一見するとラフな筆致ですが、間近で見ると、のびのびとした勢いが
あって、デッサン力の高さが感じられました。

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第2会場 (下右・入口付近) で国宝・鳥獣戯画4巻の内、「乙・丙・
丁巻」 を見たのですが、以外にも混雑もなく、ここもスムーズに見
ることができました。見終わった後、いったんロビーに出て今度は
「甲巻」 を見るために並びます。(上) 肝心なのがココからでした。
係りの方が 「ただいまの行列は170分まちです」 に苦笑いする
しかありません。 もっとも人気の 「甲巻」 を見るために来場者は
ここから忍耐強く待ち続けます。

さらにロビーから 「甲巻」 の部屋に入っても展示している場所まで、
くねくね曲がった何重もの順路で、少し進んでは止まって、また進
んでという感じで耐えます。(笑) なにせ待ち時間が半端ではない
のですぐ飽きます。たいていの人は スマホをいじるか、おしゃべり
してるか、だまって待つかこの3パターンでした。 強者は本を読ん
でる人もいましたね。 かわいそうなことに肝心な鳥獣戯画・甲巻を
観ずに返った人を何人も見かけました。 老夫婦は体力的に無理と
途中で帰ったのに心が痛みました。待っている途中で閉店時間の
お知らせが、でも5時までに並んだ方は全員が見られるという説明
にホットしました。閉店時間が過ぎても待ち続けます。15時に並ん
で展示物のある場所にたどり着いたのは18時過ぎてました。(笑)

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国宝  「鳥獣人物戯画  甲巻」  平安時代・12世紀  高山寺所蔵
「鳥獣戯画」 と言われて誰もが頭に思い浮かべるのが、四巻あるうち一
番有名なのがこの 「甲巻」 です。ウサギと蛙の相撲。兎と蛙が猿を追い
かけるシーンなど、擬人化された動物たちの遊びや競技、喧嘩、法要な
ど様々な動物たちが人間さながらのユーモラスな表情や仕草で動き回
る姿を墨線のみで生き生きと11種の動物たちが描かれています。

カエルとウサギが繰り広げる相撲の大一番。
兎を投げ飛ばして雄叫びをあげる蛙、投げ飛ばされ、仰向けにひっくり
返る兎、それを見て控えの蛙は笑い転げてやんやの喝采。 (左側場面)
兎の耳にかぶりつき足技をかける蛙、それを心配そうに見入り兎たち。
(右側) カエルがウサギを投げ飛ばすなど動物が人間のような仕草で
描かれ、現代のマンガの原点とも言われています。私はカエルがいち
ばん好きですね。 ウサギやキツネは曲線で、スーッと描けちゃうのに
比べてカエルは難しい。背中のちょっと微妙に角張ってる感じなんか
なんともいえないですね。

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国宝  「鳥獣人物戯画  甲巻」  平安時代・12世紀  高山寺所蔵
山奥の渓流で水遊びをする兎や猿たち。

ダイビングする兎。 (右側)
鼻をつまみダイブするウサギがなんとも愛らしい。 鼻をつまんで飛び
込む姿など子供の頃の懐かしい水遊びの思い出ですね。ただ水に飛
び込むんじゃなくて、この 「鼻をつまんで」 というところがポイントです。
ただ水に飛び込むだけなら普通の動物もします。「鼻をつまんで」 とい
うところに人間らしさを感じ、動物なのにこんな人間っぽいしぐさを・・・
という面白さを感じることができます。

鹿に乗って振り落とされ、背中を痛めて柄杓の水で兎に冷やしてもら
っている猿。(中央) その視線の先には、振り落とした鹿に跨る兎が
描かれています。(左側)  カエルの体の質感とか、猿の表情とか、
鹿の背中の色とか筆の墨一色だけで表現してる。動物たちの表情
がいきいきと描かれていました。

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国宝  「鳥獣人物戯画  甲巻」  平安時代・12世紀  高山寺所蔵
カエルを本尊に法会を営むサル。 (上)
法要の場面、袈裟を着ておごそかに読経する猿僧正と本尊に扮した蛙。
猿僧正の背後には狐と兎の僧、かたわらには扇で顔を隠す狐夫人 (故
人の縁者か) と涙をぬぐう猿。 (上部の部分)
導師への僧供。 (下)
法要が終わって、やれやれとの一息つく猿僧正のもとへ、僧供 (御礼
の品) を兎や蛙たちが運ぶ場面。

これまたユーモアにあふれていますね。仏といえば、敬うべき尊い存在
なわけです。それをよりにもよって、「カエル」がその役を担っているという
・・・しかもカエルは偉そうに仏のポーズをとって、ノリノリです。見てる我々
からしたら、「おいおい、お前カエルだろ!」って突っ込みたくなりますね。
真面目に猿僧正が読経するのも可笑しい。猿が涙をぬぐっているのは、
一目見て 「ああ泣いてるんだな」 とわかるのでとても印象的です。しかし、
「涙をぬぐう」 なんてこと、絶対に動物はやるはずないわけです。そうい
うやるはずのないことを擬人化という表現で描かれているわけです。
面白いですね。

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国宝  「鳥獣人物戯画  甲巻」  平安時代・12世紀  高山寺所蔵
引っくり返ったカエルに野次馬たちが集まる。(下)
地面にひっくりかえるカエルは死んでいるのか?それなら犯人は誰だ? 
お腹をさらけだして、仰向けにひっくり返った蛙と心配そうに駆け寄り声
をかける兎と蛙。 「何ごとか」 と振り向く狐の一家。どうやら蛙は喧嘩の
被害者のようです。 一目散に逃げる加害者の猿と、それを追いかける
兎と蛙たち。(上右)  びんざさらを手に舞う蛙の田楽法師、それを見物
する烏帽子姿の老蛙と猫。兎の背後から猫の様子をうかがう2匹の鼠も
いる。猫を恐れるネズミの仕草がなんとも言えない。(上左)

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国宝  「鳥獣人物戯画  甲巻」  平安時代・12世紀  高山寺所蔵
この絵巻は面白いでしょう。 え? 何が面白いかって?
これはつまり、「オチ」 になっているから面白いんですね。まずは弓当て
大会 (賭弓(のりゆみ) と言うそうです) の一大イベントです。(上) 大会
終了後、豪華な宴会が行われる準備に参加者は精を出します。 (中)
さあ盛り上がってきました。と、そこへ・・・。「おーーい、待ってくれ!」 
と、慌てて試合場に駆け付ける兎。(下) 「おまっ!今頃来たのかよ!」 
というわけです。

絵の中のカエルやウサギと一緒に、絵を見てる我々も突っ込むところ
なわけです。いや、駆け付けたウサギは試合終了後に慌てて登場した
わけですから 「今ごろかよ!」 ってとこでしょうか。このウサギのおっ
ちょこちょいっぷりが笑えるわけです。起承転結で言うと、起承で弓当
てで盛り上がって、転で宴会でクライマックスに達し、結であわてるウ
サギの登場でオチが付く、と言う構成なわけですね。このユーモア・・・
鳥獣戯画が歴史的な絵である理由もわかりますね。

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そもそもこの絵巻物自体が800年前に作られた歴史ある絵巻。
このような歴史ある絵に、現在まで受け継がれている長い歴史的
な文化が描かれているという奇跡。その奇跡を実際に目の前で見
れるという、今回の展覧会はそういう貴重な体験の場でした。日本
のマンガのルーツとも言われ、教科書などで誰でも一度は目にし
ている 「鳥獣戯画」。 最高でした。

「鳥獣戯画」 の楽しみ方は、動物の遊びや行事の場面を通して、
当時の人々の遊び、風俗、文化、生活を想像し、知るという事に
ある、というのは展覧会に行く前から想像できました。そして展覧
会に行って実際に見て、当時はこんな遊びがあったんだ、と初め
て知ったり、囲碁・双六・将棋・流鏑馬など、これは当時からあった
んだ、という歴史の長さに感動したり、または田楽や賭弓といった
知らない文化を知れて、知的好奇心をくすぐられたりと、様々な
刺激を受けました。

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平成館前の池には、鳥獣戯画に登場する動物たちが、可愛らしく
飾られ、前の池に鼻をつまんで兎が飛び込んだり、猿が泳いでい
たり、鳥獣戯画を再現する粋な演出がなされていました。

兎と蛙の相撲、兎と蛙が猿を追いかけたり、鹿の上に兎が乗って
水をかけたり、蛙が仏様、猿が僧侶になって法会をしている様子
などどのシーンを見ても「クスッ」と笑ってしまう微笑ましい光景が
生き生きと描かれていました。 なんといっても、800年前に描か
れた肉筆が、今も見られることに感動ものでした。

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鳥獣戯画を観覧して外に出た時には、もう夕日が平成館を照らし、
人は見終わった人だけでした。閉館時間が過ぎていますからね。
私たちの後ろには沢山の方がまだ行列で待機、見終わるのに夜
10時過ぎるだろうという話。開演前は1500人が並んでいたとい
いう。平日でも同じといいますから、鳥獣戯画の人気恐るべし。

「鳥獣戯画」 の自由奔放な描写は、そんな風刺など関係なく、見る
者を楽しくさせてくれました。昔は封建的だったとか言ったりするけ
ど、日本人だって自由な精神の表現があったんだと感動しました。
思い残すことなく、一巻一巻じっくり目に焼き付けました。想像どお
り、期待どおりの収穫が得られました。いや、想像以上と言って
いいかもしれません。いやー、しかし、ハシゴはキツかったです!
大英博物館展を観て、さらに 「鳥獣戯画展」 で3時間待ちでした。
疲れ果てて、帰りの電車でウトウトと寝てました。(笑)





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